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High Sierraは9月26日に登場
昨夜の発表では、Macintoshはおろか、間も無く登場のmacOSも紹介されなくて寂しい限りです。でもアップルのサイトには、macOS High Sierraの発表日がひっそりと掲載されています。9月26日だそうです。あと、13日ですね。それまでに、あなたのHackintoshに新バージョンをお迎えする準備をしておきましょう。
ドライブを用意
今使っているメインのドライブにいきなりHigh Sierraを入れるのは、多分問題なく動くと思いますが、さすがにチャレンジングです。使っていないドライブを用意しておきましょう。HDDでも良いですが、古いSSDでもあれば尚良いです。動かすには30GBくらいあれば十分です。自作マシンなら、マザーボードにSATAケーブルで接続すれば良いです。最近は、USB 3.0接続のUSBメモリーで高速なものもありますので、下手なHDDよりずっと速いかもしれません。それでもokだと思います。
Cloverを最新版に更新
最新版なほど安心です。現時点での最新版のリビジョンは4200です。古いようなら更新しておきましょう。
kextファイルを最新版に更新
開発者の皆さんがベータ版を使ってHigh Sierra対応を進めてくれています。使っているkextファイルの最新版が出ていないかどうか確認しましょう。kextファイルの名前でGoogle検索すれば良いです。全部最新版に更新しておきましょう。
また、kextをEFI/CLOVER/kexts/10.12に入れている人は、10.13を新たに作って、全部のkextをコピーしておきます。もしくは、Otherフォルダにコピーしておいても良いです。10.13で起動する場合は、Otherの内容が先に読み込まれ、次に10.13フォルダが読み込まれます。10.12のフォルダの内容は無視されてしまいます。
config.plistのSMBIOS情報を更新
High Sierraのアップデートでは、APFSでも起動できるようにファームウェアがアップデートされます。ファームウェアが対応版にアップデートされていないと判断されると、インストールが止まってしまうようです。そこでconfig.plistのSMBIOSセクションのBIOSバージョンの記述を、最新版ファームウェアと同じバージョン番号に書き換えておきましょう。また、Firmware FeaturesとかFirmware Features Maskという謎の情報がSMBIOSにないとインストールできなかったという報告もあります。config.plistにこの記述がなかったら、これも設定しておきましょう。
書き換えるべき情報は、機種ごとに違います。これを簡単に確実に知る方法の一つは、Clover Configulatorを使う事です。
mackie100projects.altervista.org
これをダウンロードして、左のリストからSMBIOSを選びます。右の疑問符のところをクリックして現れるポップアップメニューから、自分が設定している機種名を選びます(下の写真では疑問符が消えてiMacの写真に変わっています)。すると必要な数値を自動的に作ってくれます
この結果を、Save As…でconfig.plistファイルに書き出します。書き出したconfig.plistにはSMBIOSのセクションの記述しかありません。これを見ながら、現在のconfig.plistで足りない記述を書いていきます。 更新、追記しないといけない項目は、以下です。これはiMac18,3の場合の例です。
<key>BiosReleaseDate</key> <string>08/08/2017</string> <key>BiosVersion</key> <string>IM183.88Z.0151.B00.1708080034</string> <key>FirmwareFeatures</key> <string>0xFC0FE136</string> <key>FirmwareFeaturesMask</key> <string>0xFF1FFF3F</string>
これ以外の情報、例えば、シリアル番号とかUUIDなどは、現在の値を引き続き使います。書き換えてしまうとiMessageなどの動作に支障をきたすかもしれません。
SMBIOSの設定についてはこちらでも解説しておきました。
Hackintoshは本物のMacintoshではありませんが、macOSは本物の機種上で動いていると思い込ん… 正しく機種設定する (SMBIOSの設定) - Boot macOS |
起動できることを確認
以上の変更を一つづつ行い、その度に起動できるかどうか確かめていきましょう。全部が最新版に更新されて、config.plistの記述が完全になるので、High Sierraにアップデートしないとしても、良いメンテナンス作業になります。
これでHigh Sierraを迎える環境は整いました。待ちきれないようでしたら、新しいドライブをディスクユーティリティでフォーマットして、今のドライブから新しいドライブにESP部分を複製して、Cloverが起動するようにしておいても良いでしょう。