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OpenCore 0.6.9から0.7.0に更新

OpenCoreの0.7.0が公開されたので0.6.9からアップデートしました。config.plistの大きな変更点はありませんでした。またOpenCanopyが動かなくなりましたので、EFIのOC/Resourcesの中身を、配布されているものに差し替えました。

0.7.0をダウンロードする

公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。

OpenCore bootloader. Contribute to acidanthera/OpenCorePkg development by creating an account on GitHub.
Releases · acidanthera/OpenCorePkg - GitHub

OpenCore 0.7.0とmacOS 11.4で動作確認している手元のマシンは以下です。また、kext類はKext Updaterを使って最新版に入れ替えてあります。

.efiファイルを差し替える

更新するためには、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下です。

ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。

config.plistを更新する

現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作りました。

config.plistで設定する項目の変更点は以下のようでした。

いずれも大きな変更ではなさそうです。以上の設定で、0.6.9から0.7.0に移行できました。

Pickerアイコン指定方法が変更

前節の変更で起動はできましたが、0.6.6や0.6.8の時のようにOpenCanopyが動かなくなり、起動時の選択メニュー (Pickerメニュー)が文字だけのメニューに戻ってしまいました。そこで以前と同じく、以下から、Resources/Image, Font, Labelを取り寄せて交換したところ、動くようになりました。

Contribute to acidanthera/OcBinaryData development by creating an account on GitHub.
GitHub - acidanthera/OcBinaryData - GitHub

上記からダウンロードしたファイルを確認すると、Resources/Imageの中身にさらにディレクトリのある構造になってます。以前は、Imagesの中に直接アイコンファイルが置かれていました。今回からは、ESPのOCフォルダーにも、配布されている形のディレクトリ構造を保ってコピーすれば良いようでした。

コメントで教えていただいて気づいたのですが、Pickerに表示するアイコンの指定方法が変更になった様です。これを指定するパラメータはconfig.plistのMisc/BootにあるPickerVariantです。0.6.9までは、この値(文字列です)は、

という規則でした。ファイル名の最初の文字で区別する方式です。例えばHDDのアイコンなら、PickerVariantにDefaultを指定するとHardDrive.icnsという名前のファイルが使用されますが、Modernを指定するとModernHardDrive.icnsという名前のファイルが使用されます。

これに対して、0.7.0では、上で説明したようにディレクトリで分類されるようになりました。アイコンファイルは66個くらいあるので、名前だけで区別するのは面倒ということだと思います。なので0.7.0のPickerVariantは、

特にこだわりがなければ、今まで通り、デフォルト値のAutoを指定しておけば良いと思います。

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