一時期市場から姿を消したSAPPHIRE PULSE RADEON RX 580が、今年の3月から再販売されてています。Apple純正のeGPU開発キットに搭載されている製品でmacOSとの互換性が高いです。
eGPU開発キット
ほぼ2年前のWWDC 2017でeGPUボックスの公式サポートが発表されました。一般的なPCIeグラフィックスカードをThunderbolt経由でMacに接続する外付けボックスです。そしてeGPUボックスを使ったアプリケーション開発のために、AMD Radeon RX 580を内蔵した開発者向けキット「External Graphics Development Kit」が発売されました。ただ、現在は品切れのようです。このキットに内蔵されているRX 580カードがSAPPHIRE PULSE RADEON RX 580です。
PULSEとNITRO+
SAPPHIRE社のRX 580製品にはPULSEとNITRO+があります。NITRO+は「品質と安定性に優れた」上位モデルで、PULSEはコスパ重視の下位モデルです。PULSEのブーストクロックは1,366MHzなのに対して、NITRO+は1,411MHzとよりオーバークロックされています。NITRO+の方が放熱モジュールも大きく、カードの高さ、長さ、幅が大きいです。PULSEはPCIe 2スロットで収まりますが、NITRO+は2.5スロットくらい占有します。PULSEもNITRO+も国内ではどちらも2017年4月に発売されました。
しかしその後しばらくして、PULSEは店頭や販売サイトから姿を消して、NITRO+しか手に入らなくなりました。長らくそんな状態が続いていたのですが、今年の3月からPULSEが再発売されたようです。よく比べると型番の末尾が一文字だけ違いますが、仕様は同じです。おそらくは品切れに対応して、再度生産したのかと思われます。
PULSEのmacOS互換性
とにかく安いグラフィックスカードが欲しいとか、逆に高くて良いから最高性能が欲しいなどの強い要望がなければ、SAPPHIRE PULSE RADEON RX 580は良い選択だと思います。
上で述べたようにAppleが配布している開発キットのカードと同じなので、互換性が高いと考えられるからです。実際に、開発キットが出たばかりの初期の10.13.3では、PULSEだけが「このMacについて」に正しく名称表示されました。もっともこれは、単に表示だけの問題ですし、10.13.4以降では他の製品も正しく表示されています。なので他のカードを選んでも互換性の問題は全くありませんが、それでも、どれでもよければPULSEが良いと思います。開発者に出回っているカードなので、将来にわたって不具合が発生しにくいと考えられるからです。
PULSEは、販売サイトでも再登場しています。元々が普及価格帯モデルでしたので、マイニングブームの頃に比べたら手頃な価格になってます。
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SAPPHIRE PULSE RADEON RX 580 8Gを中古で手に入れ、正常動作したのですが、boot画面(黒画面で白リンゴマーク)の時、プログレスバーの途中で白い画面が一瞬表示(全画面の時もあれば下方向部分的に表示されることもあり)され、その後また画面が戻りデスクトップが表示されます。<H97M-D3H mojave10.14.6>
gtx760の時もbootの途中で一瞬黒い画面が表示されていましたが、RX580は白い画面なので気になります。主様もNITRO+を使用されていたようですが、RX580では標準の動作なんでしょうか。
手元のNITRO+でもグラフィックス切り替えの時に同様に白い画面が一瞬表示されます。問題無いと思います。