OpenCoreの0.9.3が公開されていたので0.9.2からアップデートしました。config.plistに変更はありませんでしたので、0.9.2 のconfig.plistそのままでも動きます。
0.9.3をダウンロードする
公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。バグフィックスと機能追加がされているようですが、大きな変更は無いようです。
OpenCore 0.9.2とmacOS Venturaで動作確認していた手元のマシンは以下です。今回のタイミングで、AppleALC.kext、Lilu.kext、WhateverGreen、VirtualSMC関連がアップデートされましたのでそれを入れ替えてました。そのほかのkext類は0.9.2の時のままです。
- ASRock Z690 Steel Legend + 13900K + Radeon RX 6600 KT + macOS Ventura 13.4
.efiファイルを差し替える
更新するために、今までと同様に、X64フォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下でした。
- EFI/BOOT/BOOTX64.efi
- EFI/OC/OpenCore.efi
- EFI/OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efi, OpenRuntime.efi, ResetNvramEntry.efiです。
- EFI/OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efiです。
ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。
config.plistを作り直す
現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。Xplistを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作りました。
この際、plist直下の#WARNINGの4行と、plist/NVRAM/Add/7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82の#INFO (prev-lang:kbd)のコメント行は、それぞれ削除しました。特に後者は、これが書いてあると起動に失敗することがあります。
新たにsample.plistに追加された項目は以下です。
- UEFI/OutputにConsoleFontが追加されていました。デフォルトは空です。OpenCoreの文字表示で使うフォントの指定のようです。多言語サポートしているEFIアプリ(例えばmemtest86)を使う場合に指定が必要な場合があるようです。通常は指定無しで良いようなので空白のままにしました。
- UEFI/ProtocolOverridgesにPciIoが追加されていました。デフォルトはfalseです。メモリ管理関係のパッチのようで、一部のUEFIドライバに関係するようです。特に該当しないようだったので、falseのままにしておきました。
追加された項目はデフォルトでも問題無いようでしたので、古いconfig.plistのままでも、変更なしで起動します。