OpenCoreの1.0.4が公開 (2025年3月4日) されていたので1.0.3からアップデートしました。config.plistに追加された項目は1件だけですが、デフォルトで対応しました。なので1.0.3 のconfig.plistそのままでも動きます。
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1.0.4をダウンロードする
公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。大きな変更は無いです。
OpenCore bootloader. Contribute to acidanthera/OpenCorePkg development by creating an account on GitHub. Releases · acidanthera/OpenCorePkg - GitHub |
OpenCore 1.0.4とmacOS Venturaで動作確認していた手元のマシンは以下です。
- ASRock Z690 Steel Legend + 13900K
- Radeon RX 6600 KT
- macOS Sequoia 15.4
- OpenCore Legacy Patcher 2.3.2 (WiFi対応のため)
今回のタイミングでAppleALC.kext, VirtualSMC.kextがアップデートされてましたので、これも最新にしました。
EFIのバックアップを取る
何かあって起動しなくなると大変ですから、EFIのバックアップをとっておきます。EFIフォルダをどこかにコピーしておけば良いだけの簡単な作業です。Kect Updaterには、EFI Backupというボタンがありますからこれを押すと ~/Documents/EFI-Backup/EFI_Backup_2024.12.13-19-17.zipというような名前でバックアップしてくれるので、さらに簡単です。ただ、起動しなくなった場合に、このファイルにアクセスできる手段は用意しておく必要があります。通常はAPFSなので、EFIシェルやWindowsからはアクセスできません。
起動しなくなった場合に即座に対応したいならば、FAT32でフォーマットしたUSBメモリに、EFIという名前のフォルダを作り、起動に使っているEFIファイル類をコピーしておくと良いです。BIOSからこのUSBメモリを指定すれば、アップデート前と同様に起動します。私の場合は、iCloudでDocuments以下を同期してあるので、他のMacからすぐに読み出せます。
.efiファイルを差し替える
更新するために、今までと同様に、X64/EFIフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下でした。
- BOOT/BOOTX64.efi
- OC/OpenCore.efi
- OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efi, OpenRuntime.efi, ResetNvramEntry.efiでした。
- OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efiでした。
ACPIとKextsは、OpenCoreのアップデートには含まれないので変更不要です。
config.plistを作り直す
現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。Xplistを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作ります。
この際、plist直下の#WARNINGの4行と、plist/NVRAM/Add/7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82の#INFO (prev-lang:kbd)のコメント行は、それぞれ削除しました。特に後者は、これが書いてあると起動に失敗することがあります。
今回追加された項目は、以下でした。
- Booter/Quirksに、CearTaskSwitchBit が追加されました。古いmacOSで32bitカーネルが動作する場合に必要な機能らしいです。古いmacOSは使ってないので、デフォルトのまま、falseにしておきました。
デフォルトのままですので、古いconfig.plistのままでも、変更なしで起動すると思います。