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ThunderboltとHackintosh

本物のMacと同じように機能させるのがHackintoshの目的なので、コミュニティの皆さんは日々ハッキングしています。その結果、ほぼ、本物と遜色ない機能を実現していますが、中にはあまり成功していない機能もあります。その一つが、Thunderboltではないかと思います。Thunderboltはそこそこ動きます。でも完璧ではありません。次のような問題があり、解決できていません。

それでもどうしてもThunderbolt機器を使いたい分野もあるようで(特にサウンド関係かな?)、hot plugを諦め、スリープさせない使い方をしているユーザも多いようです。

Thunderbolt (初代)

実は私がHackintoshで試したことのあるThunderboltは初代・無印のものだけです。インテルNUCの初代モデルDC3217BYに搭載されていたThunderboltです。これに、Apple社のThunderbolt-Ethernetアダプタや、市販のThunderbolt接続HDDを接続してみました。いずれも、起動時に接続してあれば、何の問題もなく機能しました。しかし、起動後に接続した場合は認識されません。また、スリープ復帰後は機能しませんでした。

Thunderbolt 2

80シリーズマザーボードあたりから、Thunderbolt 2を搭載したマザーボードが登場しました。Macと同じThunderboltチップを使用していたこともあり、コミュニティでの期待が高まりましたが、当初は全く使用できませんでした。皆が試行錯誤し、苦戦しているときに、とある人が「WindowsでThunderbolt 2を使用した後、macOSで起動したら使えるようになった」と報告しました。信じられない現象でしたが、次々と成功例が報告されました。でも、Hot plugが効かない問題、スリープ復帰の問題はそのままでした。

Thunderbolt 3

Thunderbolt 3になると、マザーボード上に実装した製品はほとんど見当たらなくなりました。その代わり、どうしても必要な人には、アダプターカードが供給されるようになりました。Thunderboltに対する熱気が冷めたような気がします。

Hackintoshの対応状況も改善されていません。hot plug問題も、そのまま引き継がれていますし、Windowsで一回動かさないとダメな状況も同じです。おそらく、USB 3.0がそうでしたが、インテルのチップセットにThunderbolt機能が組み込まれて、実際のMacがそれをサポートするまでは、完璧な互換性が得られないような気がします。

最近のHackintosher.comにThunderbolt 3のまとめ記事が掲載されましたので紹介します。

hackintosher.com

以下はHackintosher.comの抄訳です

Thunderboltカードを設定するには、

  1. Windowsを起動してThunderbolt 3カードをアップデートします。これで最新のマザーボードでカードを使えるようになります。ASUSの場合は「ThunderboltEX 3 firmware update tool」で、Gigabyteの場合は「Thunderbolt FW Update Tool」という名前です。
  2. BIOSでthunderboltをenableにします。

また、Hackintoshでは、hot plugの問題があります。

(ASUSのカードは、マーケットプレイスからの出品しかありませんでした。)

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