Hackintoshでe-Tax(確定申告)してみました。ちゃんとできました。マイナンバーカードも読めて、手続き出来ました。普通のMacでもできることなので、当然と言えば当然です。
整理が下手で控除書類が年末調整時に見つからなくて、確定申告をしています。例年は「確定申告書等作成コーナ」というページから書面提出をしていたのですが、今年は、マイナンバーカードを使用して、初めてe-Taxしてみました。今年からいくつかの提出書類が省略できるようになったこともあり、郵送する手間なく、オンラインで全て完了できました。
e-Taxするには、住民基本台帳カードもしくはマイナンバーカードと、これを読み取るための「公的個人認証サービス対応ICカードリーダライタ」が必要です。今回は、SCR3310-NTTComというカードリーダを使いました。これはすでに販売終了になった古い製品です。だいぶ前に、秋葉原のジャンク屋さんに積み上げられていたのを、使う当てもなく買ったものです。これが発掘されたのも、今回e-Taxしてみようという動機の一つです。
今は後継機種が販売されているようです。
これらのリーダはUSBで接続します。一般にUSB接続周辺機器は高度に標準化されているため、Hackintoshでも本物のMacでも同様に動く傾向があります。今回も動きました。なお、このリーダのためにドライバが配布されていますが、e-Taxを行う際にはドライバをインストールする必要はありません。むしろ、標準のドライバを消してしまう問題もあるそうで、インストールしてはいけないようです。
e-Taxのサイトを見てすぐ気になったのがソフトウエア動作環境です。 国税庁で動作を確認した推奨環境は、macOS 10.12とSafari 10.1です。これに対して、手元のHackintoshは、いつも最新にしているのでmacOS 10.13.3とSafari 11.0.3です。でも、結論として、問題ありませんでした。国税庁にもぜひHigh Sierraを導入して動作確認してもらいたいところです。
問題なく作業できたとはいえ、色々大変でした。Java Runtime Environmentをインストールする必要があります。また、SafariでJavaの動作を許可してあげる必要があります。e-TaxのサイトにはSafari環境設定での方法が書いてありますが、実際には違ってました。サイトには「セキュリティ」のアイコンから設定することになっていますが、Safari 11.0.3では「Webサイト」のアイコンから設定します。Safariのバージョンが変わって、設定場所が移動したようです。ここの設定では、オプション+クリックで現れる隠しメニュー項目の「安全なモードで実行」するというチェックマークを解除します。この後、警告マークが出続けますので、かなり危ない設定なのだと思います。WebブラウザでのJava利用もあまり行われなくなっていますし、e-Taxの実行環境ももう少し現代風に更新してほしい気がしました。
とは言え、なんとか終了しました。完了した後で、はてなのブログにe-Taxのやり方が書いてあるのを発見しました。後の祭りですが、だいたい問題なかったです。こちらのブログに書いてあることを全部実施する必要はありませんでした。e-Taxのヘルプページは良く書かれているので、エラーコードを頼りに見ていけば、必要な作業がわかりました。