[電力管理不能]Pentium G3258/GT730/Sonoma
2年ほど前に使わなくなったパーツで組んだジャンク機でBig Sur/Montereyの
動作報告をしたものです(https://bootmacos.com/forums/topic/13872)
その後Montereyをアップデートしたら起動しなくなったため放置していたの
ですが、最近暇が出来たので再挑戦してみました
とりあえずOpenCcoreを0.7.5から0.9.7(途中から0.9.8)にアップデートしました
config.plistの修正はここにバージョン毎の差分があったので大変助かりました
各種kextも最新のものに差し替えた後、OpenCoreやOCLPの解説等で古いCPU対策を
調査して、Montereyが動作しなくなった原因はAPFSがAVX命令を使うようになった
ことが原因と解り、対応パッチNoAVXFSCompressionTypeZlib-AVXpel.kextを追加
Ventura/Sonoma用のAVX2.0未対応CPU用のパッチ?のCryptexFixup.kextも追加
未対応機種でのインストールと実行が出来るようにRestrictEvents.kextを追加
最期にboot_argsにrevpatch=sbvmm -no_compat_checkを追加しました
これでVentura(13.6.4)はうまく動いたのですが、Sonoma(14.3.1)ではCPUの
PowerManagementが効かず常時最大クロックで動きます。NullPowerManagement
利用時とたぶん同じです。G3258はIvy BridgeにCPUIDを偽装してxcpmカーネルを
強制ロードすることで動作させる手法が使われていて、初めのころはboot-argsに
-xcpmを追加するだけでできたのですが、これがSierraで廃止された後はCloverの
オプションやOpenCore用パッチで強制ロード手段は提供されてきました
しかしついにこのパッチがSonomaでは効かなくなったようです。Venturaから
AICPUPMが外されたのでカーネルのPluginのロードのコードが変わったのでしょうか
だとしたらVenturaでもいつまでパッチが使えるか不安が残ります
そういえば少し前までOCLPの解説でVentura以降でIvy BridgeでPowerManagement
を有効にする方法として、非推奨だがxcpmカーネルを強制使用する方法がパッチと共に
記載されていたのですが消えていました。Sonomaでは利用できないことに気が付いたの
かな?だとしたら新しいパッチと共に再公開されないものだろうか?
なお、GT730についてはOCLPを適用して利用できています
その他気になる点
・アップデートが大変
作業中Sonoma14.3->14.3.1のアップデート通知が来たのですが、OCLP利用なので
フルサイズでした。OCLPパッチを無効にすると差分アップデートが表示されるの
ですが、これを実行しても「ソフトウェアアップデートの準備が出来ませんでした」
というエラーになります。CryptexFixupは「Delta Updates will not be supported」
とあるので当然ではありますが。OCLPパッチを再適用してフルサイズのアップデート
は出来ましたが、毎回13GB強は少々厳しいです
・HDDで移行アシスタント不調
ジャンク環境なのでSSDではなくHDDなのですが、Ventura/Sonoma共HDDでは移行
アシスタントがほぼ失敗します(1回だけ成功しました)別機のSSDを持ってきて
それにインストールした場合は100%成功するのでHDDが問題っぽいです
まあ今のmacOSをHDDにインストールすることは想定されてないのでしょうけど