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OpenCore 0.6.1から0.6.2に更新

OpenCoreの0.6.2が公開されたので0.6.1からアップデートしました。0.0.1の違いなので新しくなったファイルを差し替えただけで移行できました。

0.6.2をダウンロードする

公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。

OpenCore bootloader. Contribute to acidanthera/OpenCorePkg development by creating an account on GitHub.
Releases · acidanthera/OpenCorePkg - GitHub

IA32というフォルダができている

今回から、IA32アーキテクチャ用のバイナリーも入っています。Intelの古い32ビットアーキテクチャです。古いハードウェアやmacOSのサポートのために32ビット版も配布されるようになったそうです(まっくぷろさん、解説ありがとうございました)。最近のCPU/macOSを使うならIA32フォルダは無視して、X64の方のフォルダの中身を使うことになると思います。

EFIファイルを差し替える

前回0.6.0から0.6.1へアップデートした時と同じ作業を行いました。現在0.6.1が動いている状態でしたら、現在のESPに含まれる.efiファイルを、0.6.2のものと差し替えることでアップデートできます。具体的には以下のファイルです。まずはBOOTの中のBOOTx64.efiです。

次に、OC直下のOpenCore.efiです。

また、OC/Bootstrap/の中のBootstrap.efiも差し替えます。

OC/Driversの中のうち、現在使用しているものだけを差し替えました。手元のマシンでは、OpenCanopy.efiとOpenRuntime.efiだけを使っているので、それを差し替えました。OpenRuntime.efiが一番重要ですね。

OC/Toolsの中も、使用しているものだけ差し替えれば良いです。手元では、OpenShell.efiだけを使っているので、それを差し替えました。

ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので、変更不要です。また、config.plistも変更無しでそのまま動きました。

変更点

今回アップデートしたマシンは、Coffee Lake-S + CatalinaとComet Lake-S + Big Surです。Change logを見たところ、このような環境では、対処すべき項目はほとんど見つかりませんでした。すでに0.6.1で問題なく動いているなら、config.plistがそのまま使えて、変更は不要なようです。

PlatformInfoの中にSystemMemoryStatusという項目ができました。デフォルトは自動ですが、メモリーが交換可能か、はんだ付けされてて交換不可能かを設定するようです。また、Processor Typeという項目もできました。デフォルトは0で、その場合、自動的に設定されるようです。自動認識されない場合はここで手動設定するようです。

macserialなどで使用される機種情報のうち、iMac20,1などの最新機種の細かい情報がアップデートされたようです。BIOSのバージョンとか日付が実際のものに近づいたようです。iMac20,1を使っているのでこれはありがたいです。更新された部分は、OpenCoreの中で自動的に構成してくれる部分なので、config.plistの設定には影響ありません。macserialが生成してくれるシリアル番号などにも変更はありません。iMac20,2のボードシリアル番号の機種ID部分は相変わらず不明で0000になっているようです。iMac20,2にアクセスできるなら貢献できるチャンスかもしれないです。

% ./macserial --model iMac20,2 --num 5
C02DW05T046M | C02052600QX00008C
C02DF4YW046M | C02038130GU0000AD
C02DQ2YH046M | C02047701QX00001H
C02D76Y9046M | C02033902QX0000UE
C02DL0K8046M | C02043101CD00001M

いずれにせよ、Comet Lake-Sの自作機でiMac20,2を選ぶことのメリットは特にありませんので、iMac20,1を選んでおくのが良いと思います。

DummyPowerManagement の場所が変更されたようです。手元の環境では使っていなかったので気づきませんでした。コメントで教えていただきました。config.plistの中のこの設定が、Kernel > Emulate Propertiesに移動しています。このフラグでPower managementをoffにしている場合は、config.plistを更新する必要があります。

Config.plistはこちら

その後、OpenCoreに付属のSample.plistを見ながら、新しく追加された項目も含んだconfig.plistを作り直しました。ASUS Z390 ROG MAXIMUS XI + 9900K + RX580の構成のconfig.plistはこのようになりました。

Pastebin.com is the number one paste tool since 2002. Pastebin is a website where you can store text online for a set period of time.
config.plist for ASUS Z390 OC060 - Pastebin.com - Pastebin

一方、ASUS Z490G + 10900K + RX5700XTの構成のconfig.plistは以下です。

Pastebin.com is the number one paste tool since 2002. Pastebin is a website where you can store text online for a set period of time.
config.plist for ASUS Z490 10900K OC062 - Pastebin.com - Pastebin

いずれもPlatformInfoの項目は未記入ですので、macserialなどを使って生成してください。

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