OpenCoreの0.7.3が公開されたので0.7.2からアップデートしました。config.plistのUEFI/Driversの書き方が変更になったので対応が必要です。それ以外には大きな変更は無いので、0.7.2のconfig.plistがそのまま動くと思います。
0.7.3をダウンロードする
公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。
OpenCore bootloader. Contribute to acidanthera/OpenCorePkg development by creating an account on GitHub. Releases · acidanthera/OpenCorePkg - GitHub |
OpenCore 0.7.3とmacOS 11.5.2で動作確認している手元のマシンは以下です。また、kext類はKext Updaterを使って最新版に入れ替えてあります。
- ASRock Z590 Extreme + 10900K + Radeon 5700XT + macOS Big Sur 11.5.2
.efiファイルを差し替える
更新するためには、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下です。
- EFI/BOOT/BOOTX64.efi
- EFI/OC/OpenCore.efi
- EFI/OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efiとOpenRuntime.efi
- EFI/OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efi
ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。
config.plistを更新する
現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作りました。
config.plistで設定する項目の変更点は、以下の2箇所でした。
- UEFI/QuarksにForceOcWriteFlashという項目が追加されてました。OpenCoreのシステム変数をフラッシュメモリに書き込めるようにするようです。ThinkPad T430やT530で複数OSを起動する場合などに必要な設定のようです。関係なさそうなので、Default値のfalseにしておきました。
- UEFI/Driversの書き方が変更になってました。Driversの中身は配列で、その要素はItem1, Item2, Item3 …という名前です。0.7.2以前はItem1などはstring型で、そこにOpenRuntime.efiとかOpenCanopy.efiとファイル名を書いていました。0.7.3からは、Item1などがdict型になり、Path (string型), Enabled (bool型), Arguments (string型)を書くことになりました。引数が書けるようになったようです。移行するには、Pathに従来通りのefiファイル名を書き、Enabledにtrueを設定すれば良いです。
下は0.7.2以前のUEFI/Driversの書き方です。
0.7.3からは以下のように変更になりました。
これで、0.7.2から0.7.3に移行できました。