サイトアイコン Boot macOS

OpenCore 0.7.5から0.7.6に更新

OpenCoreの0.7.6が公開されたので0.7.5からアップデートしました。大きな変更は無いので、0.7.5のconfig.plistそのままでも動くはずです。

0.7.6をダウンロードする

公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。

OpenCore bootloader. Contribute to acidanthera/OpenCorePkg development by creating an account on GitHub.
Releases · acidanthera/OpenCorePkg - GitHub

OpenCore 0.7.6とmacOS 12.1 betaで動作確認している手元のマシンは以下です。また、kext類はKext Updaterを使って最新版に入れ替えてあります。

.efiファイルを差し替える

更新するために、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下でした。

ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。

config.plistを更新する

現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作りました。

config.plistで設定する項目にほとんど変更はありませんでした。

追加項目がデフォルトのままでも起動には問題ありません。なので0.7.5のconfig.plistをそのまま使っても問題ありません。これで、0.7.5から0.7.6に移行できました。

UIScaleを調整

今までは、sample.plistに倣って、UIScaleをNVRAM/Add/4D1EDE05-38C7-4A6A-9CC6-4BCCA8B38C14Z590で01に設定していました。今回、UEFI/Output/で設定するように変更されたようなので、値を見直しました。sample.plistでのお手本では0に設定されています。0は変更なし、1は1倍ピクセルのことのようです。

Z590マシンでは、ボリューム選択画面は小さく鮮明に表示されていました。でもZ690マシンでは、同じく小さく表示されるものの、表示が滲んで、文字が潰れていました。それでも我慢して使ってました。

UIScaleの設定を試したところ、0や1の設定では、このような滲んだ表示になるようです。4Kディスプレイに正しく対応できていないようでした。そこでUIScaleを2に設定したところ、綺麗に表示されるようになりました。表示サイズは2倍に大きくなりました。

Alder Lake対応

Alder Lakeのために更新された項目もあります。特にXCPM CPU power management ACPI tableが追加されたとのことです。Z690マシンで、これに関して特に変わった感じは分かりませんでした。もう少し調査します。

OpenCoreと同時にアップデートされたkext類も、Alder Lakeに対応しました。AppleALC.kextは1.6.7になりました。これで、ASRock Z690 Steel Legendに搭載されたALC897のデバイス番号に対応し、音が出るようになりました。またVirtualSMC.kextもアップデートされて、HMMonitorでCPU温度や消費電力が表示できるようになりました。

モバイルバージョンを終了