OpenCore 0.7.5から0.7.6に更新

OpenCoreの0.7.6が公開されたので0.7.5からアップデートしました。大きな変更は無いので、0.7.5のconfig.plistそのままでも動くはずです。

0.7.6をダウンロードする

公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。

OpenCore 0.7.6とmacOS 12.1 betaで動作確認している手元のマシンは以下です。また、kext類はKext Updaterを使って最新版に入れ替えてあります。

  • ASRock Z590 Extreme + 10900K + Radeon RX 6600 XT + macOS Monterey 12.1 beta
  • ASRock Z690 Steel Legend + 12700K + Radeon RX580 + macOS Monterey 12.1 beta

.efiファイルを差し替える

更新するために、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下でした。

  • EFI/BOOT/BOOTX64.efi
  • EFI/OC/OpenCore.efi
  • EFI/OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efiとOpenRuntime.efi
  • EFI/OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efi

ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。

config.plistを更新する

現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作りました。

config.plistで設定する項目にほとんど変更はありませんでした。

  • UEFI/Output/にReconnectGraphicsOnConnectが追加されていました。デフォルト値がfalseで、この機能は無効になります。ファームウェアによっては「BiosVideo.efiを使う場合のように、代替のグラフィックスドライバを使うと良い場合がある」そうです。おそらくはEFIの画面のことと思います。またこれを使うにはConnectDriversを有効にする必要があるとのことです。関係なさそうだったので、デフォルトのfalseにしておきました。
  • UEFI/Output/にUIScaleが追加されていました。以前は、NVRAM/Add/4D1EDE05-38C7-4A6A-9CC6-4BCCA8B38C14/で指定していた設定です。こちらに移動したようです。sample.plistには0とされています。これは変更なしという意味らしいです。後述するように、Z690マシンで表示が見にくかったので2にしました。
  • UEFI/Quirks/にEnableVmxが追加されていました。Configuration.pdfには説明がありません。sample.plistにだけ加わっています。0.7.6のアナウンスによると、仮想化関係の設定のようです。sample.plistに書かれている通りfalseにしておきました。

追加項目がデフォルトのままでも起動には問題ありません。なので0.7.5のconfig.plistをそのまま使っても問題ありません。これで、0.7.5から0.7.6に移行できました。

UIScaleを調整

今までは、sample.plistに倣って、UIScaleをNVRAM/Add/4D1EDE05-38C7-4A6A-9CC6-4BCCA8B38C14Z590で01に設定していました。今回、UEFI/Output/で設定するように変更されたようなので、値を見直しました。sample.plistでのお手本では0に設定されています。0は変更なし、1は1倍ピクセルのことのようです。

Z590マシンでは、ボリューム選択画面は小さく鮮明に表示されていました。でもZ690マシンでは、同じく小さく表示されるものの、表示が滲んで、文字が潰れていました。それでも我慢して使ってました。

UIScaleの設定を試したところ、0や1の設定では、このような滲んだ表示になるようです。4Kディスプレイに正しく対応できていないようでした。そこでUIScaleを2に設定したところ、綺麗に表示されるようになりました。表示サイズは2倍に大きくなりました。

Alder Lake対応

Alder Lakeのために更新された項目もあります。特にXCPM CPU power management ACPI tableが追加されたとのことです。Z690マシンで、これに関して特に変わった感じは分かりませんでした。もう少し調査します。

OpenCoreと同時にアップデートされたkext類も、Alder Lakeに対応しました。AppleALC.kextは1.6.7になりました。これで、ASRock Z690 Steel Legendに搭載されたALC897のデバイス番号に対応し、音が出るようになりました。またVirtualSMC.kextもアップデートされて、HMMonitorでCPU温度や消費電力が表示できるようになりました。

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