サイトアイコン Boot macOS

macOS Mojave Public Beta版を試す

いよいよMojaveのPublic Betaが公開されました。そこで早速Hackintoshで動かしてみました。去年のHigh SierraではAPFSが登場しました。でも今回のアップデートでOSの根本が大きく変化している箇所はあまり多くないようです。なので、すでにHigh Sierraが動いているHackintoshでしたらMojaveを動かすのは簡単です。10.13.4から10.13.5のようなマイナーアップデートと変わりません。(とは言え、High Sierra の時もapfs.efiを追加するくらいでした。)

Public Betaを入手する

MojaveのPublic Betaを入手するには、Appleのサイト

Apple Beta Software Program

で、macOSPublicBetaAccessUtility.pkgを入手します。Apple IDでのログインが必要です。

これをダブルクリックすると、App StoreからIntall macOS Mojave Beta.appをダウンロードできるようになります。

macOSPublicBetaAccessUtility.pkgがインストールされたマシンでないと、ダウンロードできません。しかし、一旦App StoreからダウンロードしたIntall macOS Mojave Beta.appは、どのマシンでも使用できます。

インストールの手順は、こちらにも詳しく紹介されています。

www.itmedia.co.jp

Mojaveを導入・起動


こうして入手したIntall macOS Mojave Beta.appさえあれば、Mojaveの起動ディスクを作成できます。また、High Sierraに手を加えないVanillaなHackintoshならば、その起動用ESPを使って、Mojaveを起動できます。

そこで、以下の手順でMojave起動ドライブを作成して、Mojaveを起動しました。ここではHackintosh上でMojaveをSSDにインストールしましたが、もちろん実機のMacで行っても良いです。

  1. 現在のHigh Sierra起動用ボリュームのESPに入っているCloverとkext類を念のために最新にしておきます。これがHigh Sierraで起動することを確認します。
  2. kext類を10.3のフォルダに入れている場合は、10.4というフォルダを作ってコピーしておきます。もしくはOtherに入れておきます。これでHigh Sierraを起動します。
  3. 新OSを試す為のドライブを用意します。今回は余り物の2.5inch SATA SSDを用意してHackintoshに接続しました。SATA接続でもUSBケースに入れてUSB接続でも良いです。動作は遅いですがHDDでもUSBメモリでも良いです。容量は32GBほどあれば良いです。このSSDをDiskutility.appでフォーマットします。パーテティションスキームはGUID、フォーマットはMac OS拡張(ジャーナリング)にします。
  4. ダウンロードしたIntall macOS Mojave Beta.appを開き、SSDにMojaveをインストールします。
  5. インストール途中で何回か再起動(たぶん2回)します。本物のMacの場合は自動で正しく再起動します。Hackintoshの場合は、再起動ボリュームが正しく引き継がれないことがあります。Cloverの選択画面で「Boot macOS Install from xxxx」という項目か選択されている事を確認してください。。
  6. Cloverの選択画面が「Boot macOS from xxxx」になったらインストールは終わりです。これを選択すれば、ユーザ設定などの画面になり、Mojaveを使えます。せっかくですからダークモードを試してみましょう。

Metal非対応では導入できない?

以上は、Apple社がmacOS純正ドライバーを提供しているRadeon RX 580搭載Hackintoshで作業しました。メーカー配布のドライバーがまだMojaveに対応していないNVIDIA GeForce搭載のHackintoshでインストール作業をしたところ、インストール途中でinstaller resourcesが足りないと言われてしまいました。なんのことか不明ですが、Metal対応のRadeonでは問題なかったことから、Metalに対応していないマシンではインストールできないという意味かと思われます。

MojaveドライブにCloverを入れる

これでMojaveが起動すれば、このドライブにClover類を入れて単体で起動できるようにするのは簡単です。以下の手順でESPを複製すれば良いです。

  1. Mojaveを入れたドライブにCloverをインストールします。(このステップは飛ばしても良いと思います)
  2. High Sierraが動いているドライブのESPの内容を、MojaveをインストールしたドライブのESPと同一にします。上のステップでCloverを入れているなら、全部コピーしなくても、CLOVERディレクトリの一部だけを差し替えればokです。kextをバージョンごとのフォルダに入れている場合は、10.14というフォルダを作って入れるようにします。

色々なマシンでMojaveを起動

ここで作成したMojaveの起動SSDを手元のマシンで試してみました。HackintoshではHigh Sierraの起動で使用しているESPを使っての起動を行いました。

モバイルバージョンを終了