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Ethernetを動かすkext
マザーボード搭載やPCIeカード搭載のEthernetチップは大体がサポートされています。Linux用のドライバを元に移植されているようです。最近のマザーボードでは、IntelかAtherosのチップが多いです。マザーボードを購入する場合は、以下のkextがサポートしているEthernetチップを、そのマザーボードが搭載していることを確認すると良いです。
Qualcomm Atheros
Miezeさんが作っているAtherosE2200Ethernet.kextを使います。最近のマザーボードに搭載されているKiller E2500がサポートされています。AR816x, AR817x, Killer E220x, Killer E2400, Killer E2500が動きます。
Intel
最近のマザーボードでは、Intel i219-VやIntel I211ATが搭載されています。いくつかのドライバが用意されています。調子よく動くものを使用すれば良いと思いますが、IntelMausi.kextが一般的に使われていてお勧めです。
AppleIntelE1000e.kext hnakさんが開発しています。Intel 825xx シリーズをサポートしています。
AppleIGB.kext これもhnakさん。Intel 82575, 82576, 82580, dh89xxcc, i350, i210, i211をサポートします。
IntelMausi.kext Miezeさんのドライバで200シリーズに対応しています。オリジナルを、RehabManさん、acidantheraさんらがforkして開発しています。 82578LM, 82578LC, 82578DM, 82578DC, 82579LM, 82579V, I217LM, I217V, I218LM, I218V, I218LM2, I218V2, I218LM3, I219V I219LM, I219V2, I219LM2, I219LM3をサポートしているとのことです。もともとはIntelMausiEthernet.kextという名前で配布されていましたが、それから枝分かれしてIntelMausi.kextができました。IntelMausi.kextのほうがサポート継続されているらしく、おすすめのようです。
Realtek
Miezeさんが作っているRealtekRTL8111.kextを使います。最近のマザーボードに搭載されている8111Hがサポートされています。
Ethernetの設定
上記のkextが対応しているEthernetチップなら、kextをCloverのkextsディレクトリに入れておくだけで機能します。
もう一つ注意しておくべき設定があります。それはEthernetがen0に割り当てられる必要があることです。Unixマシンは、ネットワークアダプタにen0, en1, en2と番号を振って管理しています。macOSではOSが発見した順番にen0から番号づけられています。実際のMacintoshでEthernetを持っている機種はEthernetがen0です。WiFiだけの機種はWiFiがen0です。このように割り振られていない場合に、Apple App Storeに接続できなかったり、iMessageが使えなかったりします。
他のネットワークアダプタが有効になった後で、Ethernetのkextをインストールして動かした場合などは、Ethernetがen0以外の番号に割り振られてしまいます。なので、「リンゴマーク」「このMacについて」「システムレポート」で開くシステム情報の、「ネットワーク」リストを選んで、Ethernetがen0であることを確認しましょう。
もしen0では無い場合は、以下のファイルを消して、再起動すればen0になります。(もしくはこの中にあるenXという文字をすべてen0にしても良いです。)
/Library/Preferences/SystemConfiguration/NetworkInterfaces.plist /Library/Preferences/SystemConfiguration/preferences.plist