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CLOVER 4988 でEFIドライバ関連が変更されました

新しいClover 4988が公開されたので深く考えずに更新しました。そしたら起動しなくなりました。EFIドライバの管理方法がいろいろ変更になったようです。

(EFIドライバの古い情報は以下に書いてあります。今でも参考になる部分はありますので、ご覧ください。)

(古い情報です。最新情報はこちらをご覧ください。)---------------最近のClover*1でEFIドライバ類が色々と変更されている様です。気づいたところをメモしておきます。64bit移行のためと思われる名称変更EFIドライバフォルダ名だいぶまえにdrivers32というフォルダがなくなってdrivers64だけになっていたと思うのですが、最近ではdrivers64UEFIになったようです。新規にインストールするとこれだけになります。drivers64は空になる事もあります。drivers64は手作業で消してしまっても良いようです。また、Cloverのインストーラは、現...
Cloverで使うEFIドライバ - Boot macOS

EFIドライバの管理方法

4988では、拡張子が.efiのEFIドライバーの管理方法が変わったようです。Cloverインストーラの選択肢もグループ分けされています。その影響なのか、次に述べるEFIドライバの格納フォルダ名が変更になった影響なのかわかりませんが、前回のインストール情報が継承されていないようです。単にアップデートすると全てのEFIドライバが非選択になっています。そのままインストールすると、EFIドライバが足りない状態で起動しようとして、当然ながら起動に失敗したようです。

もともと私のマシンでは、前のバージョンのClover 4972以前で、以下のようにEFIドライバを設定していました(6個です)。
補足:この6個のうち、SMCHelper.efiはFakeSMC.kextと一緒に使用するためのEFIドライバだそうです。VirtualSMC.kextを使用する場合はこれは不要らしいです。VirtualSMCを使用する場合は、VirtualSMCと一緒に配布されているVirtualSmc.efiを使用するのが正しい方法らしいです。

この状態で、4988を自動的にインストールしようとすると、以下のようになりました。ApfsDriverLoader-64以外が全部消えてしまいました。たまたまこれが残されたのは、新バージョンで名前から64が外れたためのようです。driversという新しいフォルダができていますが、こちらは空っぽです。このままでは起動しません。

インストーラでEFIドライバを選択し直さないといけないようです。以下のようになりました。このスクリーンショットではわかりませんが、グループ分けされたEFIフォルダの中から上記の6個を選択してあります。

その結果以下のようにインストールされました。driversのフォルダの中に、UEFIというフォルダが作られて、その中にEFIドライバーがインストールされるようです。ちなみに古いdrivers64UEFIフォルダはもはや使われていないようで、削除しても大丈夫でした。これで起動するようになりました。

新オプションDrivers off

4988のインストーラにDrivers offというオプションが追加されています。説明によると、利用可能な全てのドライバをEFI/CLOVER/drivers/off/にインストールするそうです。offフォルダは名前の通り使用されないドライバの置き場所で、ここに全てのドライバを入れておけば、必要になった場合にEFI/CLOVER/drivers/UEFI/にコピーして使えます。

これを選択すると、説明通りdriversフォルダの中にoffフォルダが作られて、その中に大量の (33個) ドライバが入ります。インストールしなかったドライバを試したい場合に便利です。こちらで紹介したようにEFI SHELLでmvコマンドで操作することもできるでしょう。offフォルダの中身の合計(ドライバの総容量)は815KBです。ESPの容量(200MB程度)からして負担になる量ではありません。

AptioMemoryFix-64が消えた

macOSカーネルを読み込むための連続メモリ領域確保を支援するAptio系のEFIにも変更があります。インストール画面からおなじみのAptioMemoryFix-64.efiが消えて選べません。

上記のoffフォルダを見ていただくとわかるように、こちらにも存在しません。ドイツ語のHackintosh-forumにはいち早く説明が書いてありました。英語に翻訳したURLは以下です。AptioMemoryFixは新しいドライバなのですが、CLOVERの開発者チームの作ではないので、同梱されなくなったようです。

今回は代わりにOsxAptioFix3Drvを使用しました。問題なく使えました。なお、フォーラムでいただいた情報によるとAptioMemoryFix-64.efiの-64を名前から外して、新しくできたdrivers/UEFIに入れれば動くらしいです。でも同梱されたドライバで問題ないならばその方が整合性の点で良いかと思いました。

またAptioMemoryFix.efiの最新版はKext Updater.appからも入手できます。こちらからは-64の名前のない、最新版が入手できます。これを利用しても良いと思います。

レガシーインストールが選べない

これはEFIドライバの話だけではありませんが、MBR (マスターブートレコード)にインストールするレガシーBIOSの方法がインストーラで選択できなくなっています。レガシーブートは手作業でインストールすれば可能かもしれません。でも自動的にインストールできるのはUEFIブートだけになりました。下は4972のインストール画面です。

これに対して下が4988のインストーラです。MBR, PBR(パーティションブートレコード)へのインストールオプションがなくなりました。

最近はMBRしかサポートしないレガシーなマザーボードはほとんど見当たらなくなりましたし、わかりやすくなって良いのかもしれません。

まだいろいろ変更されたことはありそうです。AptioMemoryFixがなくなったので、Aptioシリーズの選択方法も再検討すべきかもしれません。この記事に加筆していきたいと思います。

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