macOS Big Sur 11.4が配布されたので、11.3.1からアップデートしました。アップデートしたのは、Z390とZ590マザーボードのマシンです。OpenCore 0.6.9で起動していて、kext類は最新です。AMD Radeonの最新GPUに対応したようです。
一般的更新内容
前回の11.3.1アップデートとは違い、今回はバージョン番号の差異が大きいアップデートです。「ソフトウェア・アップデート」画面の説明によると、Podcastのサブスクリプションとチャンネル追加がされたようです。また重要なバグ修正も含まれているようです。個人的には、プレビューのバグに対応してくれたのが嬉しいです。
AMD Navi 21に対応
またAMD 6800, 6800XT, 6900XTに対応したようです。このことはベータ版の時から話題になっていて、フォーラムでも動作を報告していただいていました。Apple Developerの11.4 Release Notesページにも以下のように書かれています。
You can now use graphics cards based on the AMD Navi RDNA2 architecture (6800, 6800XT and 6900XT). (73709953)
これを確認するために、11.3.1と11.4のグラフィックス関連kextを比較しました。
/System/Library/Extensions
には、AMDRadeonで始まるkextが多数あるのですが、その一部が、Big Sur 11.3.1ではバージョンが4.4.17だったものが、11.4では4.5.14になり、更新されています。その中から、
/System/Library/Extensions/AMDRadeonX6000.kext/Contents/Info.plist
の内容を比較しました。すると、Big Sur 11.3.1では、
- AMDNavi10GraphicsAccelerator
- AMDNavi12GraphicsAccelerator
- AMDNavi14GraphicsAccelerator
というキーが用意されているのに対して、Big Sur 11.4では、
- AMDNavi10GraphicsAccelerator
- AMDNavi12GraphicsAccelerator
- AMDNavi14GraphicsAccelerator
- AMDNavi21GraphicsAccelerator
が用意されていて、Navi 21が追加されていました。Navi 21はRadeon RX 6800 / 6800XT / 6900XTに使われているGPUの名前だそうです。Apple Developerのアナウンスもそれに従った内容です。ちなみにRadeon RX 6700はNavi 22だそうなので、6700はmacOSの正式サポート対象ではないようです。
アップデート作業
システム環境設定の「ソフトウェア・アップデート」から「今すぐインストール」ボタンを押してアップデートしました。この後、3.06GBのアップデートファイルがダウンロードされ、3回再起動しました。再起動はデフォルトで選択されているボリュームのまま進めて大丈夫で、操作不要でした。放置しておいたら、何の問題もなくBig Sur 11.4が起動しました。特に気づく変更点はありません。ビルドは20F71になってました。