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Hackintoshのパーツ選び 【その1:CPU編】

 Hackintoshのオススメは自作です。自作することで動作の確実なパーツを選択することができます。ここでは、現行のmacOSを動かすことを前提に、Hackintoshの自作方法を紹介します。tonymacx86のサイトでは、推奨パーツのリストが作られています。

このブログでも、自作Hackintoshのためのパーツ選びについて書いていきます。まずはCPU編です。(2020/7/7更新)

第10世代のComet Lake CPU

第10世代デスクトップ向けCPUがComet Lake-Sです。型番が10から始まります。現時点 (2020/7/7) ではまだこれを搭載したiMacは発売されていませんが、間も無く、10900K, 10910, 10600Kのいずれかを搭載した製品が発売されると思います。以下は10600で作成した例です。AudioとEthernetの設定が多少厄介ですが、問題なく動きます。第9世代以前のパーツはだんだんと入手困難になると思われますので、移行せざるを得ないと思います。

Intel第10世代デスクトップCPU 10600を搭載したASUSのZ490マザーボードに、OpecCoreで起動するmacOS Catalinaをインストールしました。とりあえずは動く状況です。CPU, iGPU, スリープは動いていますが、オンボードのEthernet, サウンドがまだ動きません。参考にしたページSchmockLoadさんが、GIGABYTE Z490 Vision Dにインストールした様子をGitHubにまとめてくれていたので最初はこれを参考にしていました。でも作業を進めているうちに、OpenCoreが0.5.9になり、ガイドのページも更新されて、なんとComet Lake-S用のconfig.plistを作...
Comet Lake-S 10600とZ490でmacOSを動かす - Boot macOS

第8第9世代のCoffee Lake CPU

インテルの第9世代デスクトップ向けCPUがCoffee Lake-S Refreshです。型番が9から始まるCPUです。上記のtonymacosx86のサイトでは、以下の9900(K), 9700(K), 9600(K), 9400, 9100が推奨されています。いずれも問題なく動くようです。第9世代CPUを搭載したiMac がEarly 2019モデルです。これに搭載された第9世代CPUは9600Kと9900Kの2種類です。9700Kは実機に搭載されていませんが、互換性に問題はないと思われます。でも、実機に搭載されている9900K, 9600Kは何かと安心できるかもしれません。

第8世代CPUも現行のMacで採用されています。デスクトップ用CPUでMacに採用されているのは、iMac Early 2019に搭載された8700, 8600, 8500, 8100です。Mac mini Late 2018には、モバイル版の8700B, 8500B, 8100Bが搭載されています。B無しモデルとB付きモデルの違いはピンの違いだけで、中身は同じです。上記のtonymacosx86のサイトでは、以下の第8世代CPUが推奨されています。これらは全て問題なく動きます。


一方で、実機で採用された8600, 8500は、このリストに含まれていませんが、これもおそらく問題なく動きます。むしろ、実機に搭載されているので選択肢としては最適かと思われます。

9900Kで作るHackintoshに関しては以下の記事もご覧ください。

 久々に最新パーツで組んでみたところ、macOSがすんなり動きました。インテルの第9世代CoreプロセッサCoffee Lake-S Refresh搭載のZ390チップセットマザーボードです。スロット数で選んだマザーボード最新パーツでHackintoshを作る上で、マザーボードは選択肢が豊富なパーツです。市販の300シリーズチップセット搭載マザーボードのほとんどでHackintosh可能です。拡張スロット構成、SATA/USB/m.2コネクタ構成、追加機能、色とデザインなど考慮して、各人の目的や好みに合わせて自由に選んで良いです。だいたいどれでもちゃんと動...
9900K搭載Z390マザーボードでHackintoshを作る - Boot macOS

第9世代も第8世代も、それほど違いはありません。名前もRefreshが付くだけで、どちらもCoffee Lakeです。特に理由がない限り、現行の製品の第9世代を選んでおけば良いと思います。ただし、現状(2019年1月)では、インテルの生産体制が整っていなくて、第9世代のローエンド製品が出揃っていません。Core i3で組みたい場合は、仕方なく第8世代しか選択肢がありません。本物のMacでも、現行機種は、上位モデルが第9世代、中位以下が第8世代になっています。

以下ではさらに古いCPUも紹介します。こちらはさらに入手困難ですし、対応するマザーボードもすでに販売されていません。中古のマザーボードは部品が疲労していて不安定なことも多いです。Hackintoshのように挑戦的なソフトウェアを利用する場合に、ハードウェアまで不安定では原因究明が困難になります。できれば新品製品を使いたいところです。

第7世代Kaby Lake CPU

さらに1世代前のインテルCPUが第7世代Kaby Lakeです。型番が7から始まるCPUです。パーツ選び全体に言えることですが、実機で使われているパーツを選ぶのが確実です。デスクトップ用Kaby Lakeを使っている機種は、以下のiMacです。

そこで使われているCPUは、以下の6種類です。

実機では採用がありませんが、実機に近い仕様のCore i3プロセサも格別の苦労なく使えます。

第6世代以前のCPU

さらに昔のMacで使われたCPUももちろん安定して使えます。入手が容易なCore-iシリーズデスクトップCPUで、実機で使われたものは、

があります。これ以前のSandy Bridge世代まで遡ると、内蔵GPUの問題や、USB 3.0の問題などがあり厄介になります。(USB 3.0がチップセットでまだサポートされていなかったため互換性が低い。)古いCPUではHaswellとBroadwellがHackintoshで安定していると言われています。内蔵GPUも問題なく動きます。ただ、Broadwellは流通量が少なかったので入手困難なのでHaswellがおすすめです。

Intel Core-iシリーズ以外のIntel CPU

一部のPentiumモデルは、Core-iとほとんど同じ構成だったりして、互換性が高いモデルもあります。最近評判になっているモデルに、G4560があります。コストパーフォマンスのあまりの良さに、Core-iシリーズの売り上げを妨害しているので、インテル社が生産縮小に動いているという噂すら立っているモデルです。

ただ、実機で採用されているCPUではないので、色々設定が必要で初心者向けではありません。

Intel以外のCPU

最近話題のAMDでHackintoshしようとする人もいます。コストパーフォーマンスがよく、夢がありますが、難易度は高いです。以前は、カーネルをAMD用にコンパイルし直す必要があり、どうしてもAMDを使いたいという強い意志を持った人以外にはおすすめできませんでした。しかし、最近はパッチが用意されていて、作り易くはなっているようです。

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