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Liluとプラグイン:(3) AirportBrcmFixupなどの使い方

Lilu.kextとLiluプラグイン.kextを設定するためのとても詳細なガイドがtonymacx86にありましたのご紹介します。今回はAirportBrcmFixupとその他のkextの部分の抄訳です。原文は下のリンクを見てください。

An iDiot's Guide To Lilu and its Plug-in'sLast Update: 22nd Jan 2021 (Add note about OpenCore config.plist modifications)About this GuideThis guide is written as a helping hand to those users who have some understanding of using legacy hackintosh methods but are considering using Lilu as a...
An iDiot's Guide To Lilu and its Plug-ins - tonymacx86.com

Liluの開発にも携わっているjaymonkeyさんが書いてくださったガイドです。かなり長いです。前回は、WhatEverGreenとAppleALCを紹介しました。

Lilu.kextとLiluプラグイン.kextを設定するためのとても詳細なガイドがtonymacx86にありました。ここからLiluとWhatEverGreenの部分を抄訳して紹介します。原文は下のリンクを見てください。Liluの開発にも携わっているjaymonkeyさんが書いてくださったガイドです。かなり長いですので、LiluとWhatEverGreenの部分を紹介します。残りの、 AppleALCに関してはこちらをご覧ください。AirportBrcmFixupに関しても後ほど抄訳したいと思います。(ここから抄訳)Liluとは何かLiluはmacOSのパッチエンジンです。カーネルとシステム拡張を起動...
Liluとプラグイン:(1) WhatEverGreenの使い方 - Boot macOS
Lilu.kextとLiluプラグイン.kextを設定するためのとても詳細なガイドがtonymacx86にありましたのご紹介します。今回はAppleALCの使い方の部分の抄訳です。原文は下のリンクを見てください。Liluの開発にも携わっているjaymonkeyさんが書いてくださったガイドです。かなり長いです。前回は、WhatEverGreenを紹介しました。AirportBrcmFixupに関しても後ほど紹介したいと思います。(ここから抄訳)AppleALCとはAppleALCはLiluのプラグインです。ネイティブでないオーディオコーデックに対してHigh Definition Audio (HDA)を有効にするた...
Liluとプラグイン:(2) AppleALCの使い方 - Boot macOS

(ここから抄訳)


AirportBrcmFixup

このプラグインの使い方は簡単です。これは、ネイティブまたは非ネイティブなBroadcom Airport WiFiカードに必要なパッチのセットを含んでいます。これによりcontinuityやhandoffを動かすこと, WiFiの名前をAirportデバイスと表示すること、そのほかいくつかのパッチを提供します。(訳注:日本語版macOSでは登録商標の関係でAirportではなくAirMacになります)他のLiluプラグインと同じく、大抵の場合、それまで試用していた全てのWiFi関係のパッチとエネーブラーkextを取り除いておく必要があります。このプラグインを使う理由の一つは、これがmacOS 10.13.Xと10.14.XでHandoffを有効にするCloverのパッチを使わなくて済む点です。このkextが自動的にWiFiデバイスを発見できれば、必要なすべてのパッチを当ててくれるので、Device Propertyを設定する必要はありません。

もし、インストールされたWiFiアダプターのVIDとPIDが不明ならば、Hackintoolを使って、デバイスを特定し、PCIアイコンをクリックして、リストの中からWiFiデバイスを発見して、VID (Vendor ID) とPID (Device ID) を知ることができます。

上の例では、WiFiデバイスのVIDは14E4 (Broadcom社のIDです) であり、PIDは43BA (BCM43602チップセット)です。

WiFiデバイスがサポートされているのかどうかは、Git-Hubプロジェクトページのinfo.plistを見て、そこでWiFiデバイスのPIDを探せば確認できます。

もしこのリストにVIDとPIDがあればokです。単にAirporBrcmFixup(とLilu)をインストールするだけです。

必要ならばmacOSのWiFi地域設定を書き換えることもできます。起動オプションに

brcmfx-country=XX

を追加します。これによりWiFiデバイスの国コードを明示的に設定することができます。(訳注:日本に設定するのでしたらbrcmfx-country=JPです)5GHz WiFiを稼働させたり、WiFiルーターをフルスピードで稼働させる場合、国コード設定が必要なことが時々あります。一般的な値は

brcmfx-country=#a

です。これはルーターが設定する国コードを無視するようにmacOSに指示する特別な値です。私のルーターでは、どのバージョンのmacOSでも、#aを付けないと5GHz WiFiの最大速度が得られませんでした。

注意: AirportBrcmFixupは、WiFiのことだけの面倒を見てくれます。Bluetoothを有効にするためには、RehabManさんのBrcmPatchRAMを使います。(訳注:コメントで指摘いただきましたがこちらもご覧ください。そちらのread meを見たら、アップル純正無線カードには関係のないようでした。)

私は、 DW1830 (BCM43602) 搭載ラップトップでAirportBrcmFixupをテストしました。また、BCM943602CS搭載のデスクトップでも使いました。とてもよく動作し、他のパッチもエネーブラーも不要です。

その他のLiluプラグイン

以下は、有用なLiluプラグインのリストです。ほとんどは、/L/Eに入れるだけです(訳注:ESPのkexts/Otherで良いと思います)。追加の設定は不要です。

VirtualSMC

Apple SMC (System Management Controller) を有効にするプラグインです。以前はFakeSMCを使うのが一般的でしたが、長らくアップデートされていません。環境によりますが、VirtualSMCは現在と未来のmacOSでより互換性があります。

FakeSMCからVirtualSMCに移行するためには、FakeSMC.kextを取り除くだけでなく、EFIドライバーのSMCHelper.efiも取り除きます。また、FakeSMCセンサープラグインも取り除きます。

VirtualSMCをインストールするには、VirtualSMC.kextの他に、VirtualSMC.efiもUEFIドライバーとしてインストールします。VirtualSMCの配布パッケージには、この他、光センサー、バッテリーモニター、CPU温度モニターやマザーボードセンサなどのプラグインkextも用意されています。詳しくはこちらをご覧ください。

BT4LEContiunityFixup

AirportBrcmFixupを入れてもなおBluetooth関連のcontinuity問題(AirDrop, Handoff, FaceTime, Apple Watch, Continuity など)が発生するようでしたら、BT4LEContinuityFixup を試してみるもの良いです。macOSのBluetooth LE Continuityを有効にするパッチが含まれています。 BrcmPatchRAM kextも一緒に使ってください。

HibernationFixup

その名の通り、HibernationFixup.kextはディスクにデータを保存するハイバーネーションモード3と25を特定のシステムで有効にします。私は使ったことがないのですが、これが動いたという報告は多数あります。ネイティブなNVRAMが使えることが条件です。エミュレートされたNVRAMでは使えません。

NoTouchID

最近のMacBookシリーズSMBIOS設定はアップルの指紋認証(TouchID)搭載機種を対象としています。これらのSMBIOSをHackintoshで使用すると、起動時とシステムパスワードを表示する場面で遅延が発生します。というのは指紋認証デバイスが搭載されていないからです。NoTouchIDプラグインは、この問題を解決します。

NightShiftUnlocker

デフォルトではアップルのnight shiftは一部のSMBIOSでしか機能しません。この簡単なプラグインは、通常はnight shiftをサポートしていない機種設定でも、有効にします。

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