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OpenCoreの選択画面をグラフィカルにする

OpenCoreのデフォルトブートメニューはシンプルすぎるので、Cloverのようにアイコンで選択するよう設定しました。0.5.7以降でこの機能が使えるようです。

OpenCore GUI

前の記事で、ASUSマザーボードマシンのブートローダーをCloverからOpenCoreに移行しました。そのコメントで、OpenCoreでもアイコンによる起動選択ができるようになっていることを教えていただきましたので、試しました。以下での設定が終了していることが前提です。

ASUSのZ390マザーボードと9900Kの組み合わせでmacOSを動かしているマシンのブートローダーを、CloverからOpenCoreに移行しました。OpenCoreのconfig.plistはCloverに比べて複雑ですが、親切なページと便利なツールがあったので円滑に移行できました。OpenCoreのガイドとツールYoutubeのビデオOpenCoreを使ってみた、という程度の記事を書きました。OpenCoreの基礎知識に関してはこちらをご覧ください。この当時は、OpenCoreは、Cloverに比べてconfig.plistがややこしくて面倒という印象でした。設定項目が多いだけでなく、kextやSSDTや...
ASUS Z390 + Coffee LakeのブートローダをOpenCoreにする - Boot macOS

OpenCoreの起動画面をGUI化する方法に関しては、以下のページに使い方の説明があります。これに沿って進めました。アイコンによる選択のほか、起動チャイムやボイスオーバーも設定できるようです。ただ起動チャイムは、今のMacにはもうありませんし、不要かと思い設定しませんでした。

Resourcesの中身を用意する

配布されているOpenCoreのパッケージでは、OC/Resoucesの中にAudio, Font, Image, Labelというディレクトリがあるものの、中身は空でした。この中身を、以下のページから取り寄せて、入れておきます。たくさんのファイルがあります。特にAudioは、多国籍語のボイスオーバー用音声ファイルが入っていて、数が多いです。今回は、アイコン表示だけの作業なので音声ファイルは不要だとは思いますが、一緒に入れておきました。

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OpenCanopy.efiを設定する

アイコン選択を動かすためには、OpenCanopy.efiというドライバーが必要なようです。配布されているOpenCoreパッケージには含まれていましたが、前回の作業ではDrivers_offというディレクトリを作って、これに入れて外していました。これをDriversディレクトリに戻します。こんな感じになりました。最小限の構成です。

新しくDriversに追加したので、config.plistも書き換えておきます。簡単な作業なのでProperTreeのSnapshot機能は使わずに、ProperTree上での手作業でOpenCanopy.efiを追加しました。これくらいの作業ならテキストエディタで十分で、ProperTreeを使うまでも無いかもしれません。

config.plistのMisc項目を設定する

引き続きProperTreeを使い、以下の項目を設定します。

この結果、このページの冒頭の写真のように、アイコンで選択できるようになりました。

まとめ

OpenCoreの起動選択画面でアイコン表示されるように設定しました。Cloverコミュニティの皆さんが競って作っているようなド派手な画面やミニマムでおしゃれな画面ではありませんが、本物のMacと同じアイコンを使った正統な起動画面だと感じました。今回は起動音の設定を行いませんでしたが、設定すれば起動チャイムやボイスオーバーが可能になるようです。ボイスオーバーは、本来はバリアフリーのための機能です。OpenCoreの開発者の方々も、その意識を持って起動音機能を整備していることがガイドに書かれていました。

追記:モダンなアイコン

 

 

 

コメントでまっくぷろさんから、今風の起動選択画面アイコンの情報をいただきました。Cloverのようにこれから増えていきそうですね。

A range of .icns files designed specifically for OpenCanopy - GitHub - blackosx/OpenCanopyIcons: A range of .icns files designed specifically for OpenCanopy
GitHub - blackosx/OpenCanopyIcons: A range of .icns files designed specifical... - GitHub
OpenCanopy is a graphical user interface for OpenCore which is currently under development. To setup OpenCanopy 1 - See OpenCore documentation 2 - See Dortania GUI setup You should setup OpenCanopy using the source files from OCBinaryData to check all is working. These files will provide you a UI...
OpenCanopy Icons - InsanelyMac

追記:ミニマムなテーマ

ミニマムなテーマもありました。実機とは違うアイコンになりますが、macOS起動前の白りんごアイコンにマッチしたシンプルなアイコンです。

OpenCore用のミニマムなテーマ

追記:起動音を出す

こちらをご覧ください。

OpenCoreでMacの起動音が出るようにしました。起動画面をGUI化した際にインストールしたリソースファイルに起動音のファイルも入っていました。これとAudioDxe.efiを用意し、config.plistに幾つかの設定をすることで、起動音が鳴りました。今回は、こちらの記事の続きです。少し前のMacでは起動音が出ましたが、煩わしいので消している人も多かったです。でも、最近のMacでは復活するという噂もあります。そうなると、起動音があっても良いのかなと思い、OpenCoreで試してみることにしました。今回も以下のガイドに従っています。制限...
OpenCoreで起動音を鳴らす - Boot macOS

追記:アイコンファイルの変更

最近のOpenCoreでは、アイコンファイルの設定方法が変更されています。こちらをご覧ください。(2021/7追記)

OpenCoreの0.7.0が公開されたので0.6.9からアップデートしました。config.plistの大きな変更点はありませんでした。またOpenCanopyが動かなくなりましたので、EFIのOC/Resourcesの中身を、配布されているものに差し替えました。0.7.0をダウンロードする公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。OpenCore 0.7.0とmacOS 11.4で動作確認している手元のマシンは以下です。また、kext類はKext Updaterを使って最新版に入れ替えてあります。 ASUS Z390 ROG MAXIMUS XI HERO +...
OpenCore 0.6.9から0.7.0に更新 - Boot macOS

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