以下で、Hackintosh向けのWiFi / Bluetoothアダプタについて紹介しました。
実機で使われているBroadcom社のチップセット、
- BCM94360CD (2013年採用)
- BCM943602CS (2015年採用)
を搭載したアダプタがお勧めです。これらを使うと、Hackintoshに取り付けるだけで、何の設定もせずにそのまま動いて、本物のMacintoshと同じくContinuity連携ができます。
今回は、Apple WatchでMacのロックを解除する機能をHackintoshで試してみます。使ったHackintoshにはBCM94360CDを使用した無線アダプタを搭載しています。このHackintoshと、Apple WatchをペアリングしたiPhoneとのContinuityが確立されている状態で、「システム環境設定」「セキュリティとプライバシー」「一般」を開くと、「Apple WatchでこのMacのロックを解除できるようにする」という項目が選択できるようになっています。これにチェックを入れれば準備完了です。
この設定を行い、Apple Watchを装着していると、いつものログイン画面に、「Apple Watchでロック解除中…」の表示が出ます。これでパスワード入力を省略してMacにログインできます。
Apple Watchを手首に着けていなかったり、Bluetooth圏外(3m程度)だったり、Apple Watchがロックされていたりすると使えません。なので万一放置したApple Watchを他人に使われても、解除される心配はありません。また、Apple WatchとペアリングしているiPhoneがその場に無くても、その電源がoffになっていても自動解除が機能します。Apple WatchとのBluetooth通信だけで解除機能が完結しているようです。
Continuityは機能するけど、「AppleWatchでロック解除」の項目がマシンによっては表示されていなかったため、少し調べてみました。
結論としては搭載されているWiFiモジュールの影響でした。
OOBで動作するBCM943602CSであれば問題はないのですが、
安価で売られているBCM94352Zなど、BrcmPatchRAMあたりが必要なものは、最新のAirportBrcmFixup.kext も必要なようです。
場合によっては “PXSX” を “ARPT”とリネームせよ、と書かれていました。
MBのWIFIスロットによっては、BCM94352Zのような小型じゃないと入らないケースもあるので、
お困りの方はご参考まで。
AppleWatchロック解除の新情報ありがとうございます。OOBで全てが動く純正無線モジュールを選ぶか、工夫の必要がある非純正のBroadcomモジュールを選ぶか、いろんな要因で判断する必要がありますね。