CPUのMeltdownとSpectreという脆弱性が話題になっていて、これに対応したmacOS 10.13.2 Supplemental Updateが早速公開されました。 これによりmacOSのbuildは17C88から17C205になります。アップデートは、App Storeからダウンロードしてそのまま自動実行するだけでした。再起動時のClover起動パーティション選択画面でも、Boot macOS Install from …の項目が自動的に選択されましたので、ノータッチでアップデートします。OSでサポートされているグラフィックスカード(Radeon RX 580)でしたので、アップデート後も問題なく画面表示しました。www.tonymacx86.com
この脆弱性自体はCPU固有のもので、OSからは影響を緩和することしかできないとも言われています。とはいえ、そんなに心配するものでもないようです。
ただ、Windowsで対応アップデートをした結果30%程度性能が低下したという話題もあって、気になるところでした。ということで、今回のアップデートを当てる前と、当てた後でベンチマークをとってみました。結論から言うと、性能低下はありませんでした。使用したCPUはCore i7-4790Kです。
CINEBENCH R15
アップデートを当てる前のCPUスコアは833cbだったのに対して、アップデート後は831cbでした。測定ごとにもっと変動しますので、この差異は測定誤差内です。
Geekbench 4.0.4 Tryout
こちらはスコアが上がりました。アップデートを当てる前のMulti-Core Scoreは14537だったのに対して、アップデート後は15337でした。
メモリへのアクセスが低下するという情報もありましたが、メモリスコアも上がりました。Multi-Core PerformanceのMemory Scoreは、アップデートを当てる前が4572だったのに対して、アップデート後は5124になりました。
ということで、10.13.2 Supplemental UpdateでCPU性能が低下する心配はないようです。
追記
10.13.2追加アップデートに対応するNVIDIA Webドライバも出たようです。いつも通りのアップデート方法で、NVIDIAグラフィックスカードを使っているマシンが高解像度表示が可能になりました。NVIDIAの中の人は、いつもながらドライバのアップデートが早くてありがたいです。