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hamagenゲスト
今更感がありますけど、今回改めてAliExpress経由で購入してみました。
ノートパソコン内蔵とかのIntel製モデムカードを、より安価にBroadcom製に置き換える目的であれば、BCM94360NGを選択するよりも理論通信速度が同等であるBCM94352Zで必要十分だと確認が取れました。
Hackintoshブーム(?)で需要があるのかBCM94360NGの価格が高止まりしている印象であり、一方のBCM94352Z(のチップ)は、macOS内に機能を有してはいるものの、Hackintoshで利用するにはkextを組み込んで有効化する必要があるためなのか価格が随分と下がった印象です。
とは言え、Sonoma以降で動作させる目的であれば、いずれにしてもkextを組み込む必要があるので、今更ながら条件は同等(結果BCM94360NGとの差異は4項目)になっているかと思い、ネタとして試してみました。Ventura以降であれば、ざっくりとして下記設定を施すことでWi-FiとBluetoothが動作したことを確認しています。
(1) (OOBでは動作しませんので)BCM94352Zを有効にするために必要
・Kernel-Add
BrcmFirmwareData.kext
BrcmPatchRAM3.kext(Catalina以降用)
BlueToolFixup.kext(Monterey以降用)(2) (Sonoma以降で)OCLPを用いてWi-Fi機能を有効化するために必要
・Kernel-Add
IOSkywalkFamily.kext
IO80211FamilyLegacy.kext
IO80211FamilyLegacy.kext/Contents/PlugIns/AirPortBrcmNIC.kext
AirportBrcmFixup.kext
AirportBrcmFixup.kext/Contents/PlugIns/AirPortBrcmNIC_Injector.kext(BCM94352Zでは必要)
・Kernel-Block
com.apple.iokit.IOSkywalkFamily -
hamagenゲスト
(macOS 15.4.1で気がついたのですが、そう言えば…)BCM94352ZがBCM94360NGとの比較でデメリットになる点が見つかりました。
現時点のIntel環境でも言えることであり、事前に無効化しておくことで現状では回避できますが、「BlueToolFixup.kext」が有効になったままだと、macOSの差分アップデート時に失敗し、フル・インストール・イメージをダウンロードし始めてしまいます。
もし面倒であれば、そのままアップデートを継続しても構わないですし、(複数環境ある場合や、起動USBメモリ作成用途とかで)事前にフル・インストーラーをダウンロードしておけば、差分アップデートには、あまりこだわる必要もないかと思います。 -
hamagenゲスト
Bluetooth関連について補足します。
少なくとも、動作確認中のThinkPad T480sにおいては、、、
Catalina以降の全てのmacOS上で動作することを確認しましたが、差し替え前のIntelチップ搭載時と同様に、BlueToolFixupのSequoia対応版(2.6.9以降)は、Sonoma以前では期待通りには動作しない部分がありました。現時点最新版(2.7.0)は、指示通りに設定すればSequoiaでは問題ありませんし、リリース説明にあるように、前バージョン(Sequoia対応暫定版?)との比較では明かにOS起動が速くなりましたが、(相性?なのか、ブート・パラメータでは制御し切れていない何か?があるのか)Sonoma以前では上手く動作しないため、Sonoma対応版(2.6.8)を選択するように設定しました。これは、Intelチップ搭載時と同じ問題を抱えていることになるため、何か別起因で動作しないのかもしれません。
BrcmBluetoothInjector.kext(2.7.0) … Catalina, Big Sur
BlueToolFixup.kext(2.6.8) … Monterey, Ventura, Sonoma
BlueToolFixup.kext(2.7.0) … SequoiaSonoma以降で、OCLPを利用してWi-Fiを有効化する前提であれば大したことではないと思うけど、これでは、面倒臭いことが嫌ならば、BCM94360NGの方を選べ!って結論になりかねないか…
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