新型iMacに第9世代CPUがようやく搭載される

昨日(2019/3/19)、唐突に発表された新型27インチiMacに、第9世代CPUがようやく搭載されました。第8世代CPUを搭載したiMacもいくつか発表されました。搭載されているCPUの具体的な型番は公表されていませんが、第9世代CPUはCore i5-9600KとCore i9-9900Kのようです。

21.5インチモデル

21.5インチモデルでは新型2機種が発表されました。いずれもRetina 4Kディスプレイモデルです。ここでは仕様のページ

に準じて、CPUのクロック数でモデルを区別します。新発売されたのは以下の2機種です。

3.6GHzモデル

新発売の21.5インチの下位モデルです。最下位モデルがそのまま継続されているので、21.5インチモデルの中では中位モデルです。仕様によると「3.6GHzクアッドコア第8世代Intel Core i3プロセッサ」とあります。インテルのCPU仕様書サイト

で調べてみると、該当するCPUはCore i3-8100 もしくは Core i3-8100Bのようです。無印とBモデルの違いは、ピンがソケットか半田付けかの違いだけです。

3.0GHzモデル

新発売の21.5インチの最上位モデルです。仕様によると「3.0GHz 6コア第8世代Intel Core i5プロセッサ
Turbo Boost使用時最大4.1GHz」とあります。インテルのCPU仕様書サイトによると、Core i5-8500 もしくは Core i5-8500Bのようです。

オプション

新製品の2モデルともに、CPUをアップグレードできます。仕様によると「3.2GHz 6コアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)に変更可能」だそうです。インテルのCPU仕様書サイトによると、Core i7-8700 もしくは Core i7-8700Bのようです。

27インチモデル

27インチモデルは全て刷新されました。3モデルあります。そのうち最上位モデルのみが第9世代CPUです。インテルの第9世代は生産の問題があり、下位モデルが発売されていません。アップルも苦肉の策で、最上位モデルのみ最新CPUを採用することになったようです。ここでもクロック数でモデルを区別します。

3.0GHzモデル

新発売の27インチの最下位モデルです。仕様によると「3.0GHz 6コア第8世代Intel Core i5プロセッサ
Turbo Boost使用時最大4.1GHz」とあります。インテルのCPU仕様書サイトによると、Core i5-8500 もしくは Core i5-8500Bのようです。21.5インチ最上位モデルと同じですね。

3.1GHzモデル

新発売の27インチの中位モデルです。仕様によると「3.1GHz 6コア第8世代Intel Core i5プロセッサ
Turbo Boost使用時最大4.3GHz」とあります。インテルのCPU仕様書サイトによると、Core i5-8600のようです。

3.7GHzモデル

新発売の27インチの最上位モデルです。仕様によると「3.7GHz 6コア第9世代Intel Core i5プロセッサ
(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)」とあります。ようやく第9世代CPU搭載モデルの登場です。インテルのCPU仕様書サイトによると、Core i5-9600K または Core i5-9600KFのようです。KFモデルはiGPUが搭載されていないモデルです。今までの流れからしてiGPU無しのCPUは使われないと思います。なのでCPUはCore i5-9600Kのようです。

オプション

27インチモデルの上位2モデルは、CPUをアップグレードできます。仕様によると「3.6GHz 8コアIntel Core i9(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)に変更可能」だそうです。インテルのCPU仕様書サイトによると、Core i9-9900Kのようです。

現行iMacのCPU一覧

ということで予想したCPU番号をまとめておきます。継続して販売されている21.5インチ最下位モデルもまとめに入れておきました。

  • 21.5インチiMac最下位モデル Core i5-7360U
  • 21.5インチiMac中位モデル Core i3-8100 or Core i3-8100B
  • 21.5インチiMac最上位モデル Core i5-8500 or Core i5-8500B
  • 21.5インチiMacオプション Core i7-8700 or Core i7-8700B
  • 27インチiMac最下位モデル Core i5-8500 or Core i5-8500B
  • 27インチiMac中位モデル Core i5-8600
  • 27インチiMac最上位モデル Core i5-9600K
  • 27インチiMacオプション Core i9-9900K

第9世代CPUが搭載されたことで、9900Kや9600Kを使ったHackintoshがさらに安定すると思われます。新iMacに対応したmacOSは次のアップデートから入手可能ですので、次のmacOS Mojave 10.14.4が楽しみです。

標準モデルの27インチ最上位が6コア6スレッドの9600Kなのはちょっとバランスが悪い気がします。コア・スレッド数は下位モデルと同じです。ここは8コア8スレッドの9700Kを搭載して欲しいと思いました。

A2チップは搭載されず

今回はCPU交換のマイナーチェンジのようです。そのためかA2チップは搭載されていないようです。Hackintoshから見ると色々厄介になることが予想できるので、搭載されなくてよかったです。次の本格的なアップデートでは搭載されるのかもしれません。

その後の情報

2019年3月19日あたりから店頭でも販売されるようになりました。実機に触れるようになったので、色々情報がわかってきました。SMBIOSが構成できるだけの情報が早く用意されると嬉しいです。

搭載macOS

コメントでいただいた情報などによると搭載されているmacOSは10.14.4 (18E2034)だそうです。一般の10.14.4が18E226なのでだいぶ違うようです。ちなみに10.14.3 SUは18D109でした。

機種ID

コメントでいただいた情報や、他のネット上の情報などを見ると、機種IDは以下のようです。いままでは、27インチモデルの方が,2になっていたことが多いと思うので、逆ですね。

  • iMac19,2 21.5インチiMac Early 2019
  • iMac19,1 27インチiMac Early 2019

CPU

英語版のWikipediaに仕様が書かれていました。公式の情報ではないですが、ある程度信用できそうな気がします。それによると、CPUは、

  • iMac19,2 8100, 8500, 8700 (option)
  • iMac19,1 8500, 8600, 9600K, 9900K (option)

とのことで、上の予想であっているようです。第8世代は、Mac miniとは違い、Bモデルでは無いようです。

シリアル番号

アップルストアで「このMacについて」を撮影していた動画がありました。これです。それによると、以下のシリアル番号が確認できました。

  • iMac 27-inch 3.7 GHz Intel Core i5-9600K: C02Y90H3JV3Q
  • iMac 21.5-inch 3 GHz Intel Core i5-8500: C02Y93YXJWDX
  • iMac 21.5-inch 3.6 GHz Intel Core i3-8100: C02Y81DCJWDW

最後の4文字、JV3Q, JWDX, JWDWがモデルIDです。以下のURLでApple社の仕様のページに行くことができるので、モデルIDであることを確認できます。

C02Yは、中国製造で2019年上期の製造を表し、その次の9は2/26から3/4の週、8は2/19から2/25の週にそれぞれ製造されたことを表しています。残りの3文字は個体の番号です。

ボードID

Geekbenchにもベンチマーク結果が上がるようになってきました。iMac19,1で検索するといくつか見つかります。Build 18E2034となっているので、Hackintoshではなくて本物のようです。ここからボードIDがわかります。Apple Inc. Mac-AA95B1DDAB278B95 iMac19,1のようです。BIOSはApple Inc. 220.250.368.0.0のようです。SMBIOSのどれに当たるのかはちょっと不明です。ちなみに、iMac19,2の方はApple Inc. Mac-63001698E7A34814 iMac19,2とのことです。

3件のコメント

  1. https://blog.macsales.com/47735-its-official-owcs-128gb-memory-upgrade-for-the-2019-imac-retina-5k

    OWCが新iMacの32GB SO-DIMMモジュールを発売するようです。4モジュールで合計128GB。32GB SO-DIMM自体はmacminiでも利用可能で、最大64GB搭載可能(2モジュール)でした。

    PCの世界ではZ370, H370とも最大メモリは64GBで、Z390からUDIMM利用で128GB搭載可能となってます。

    新iMacのうち5Kモデルのみの話なのか、4Kモデルもそうなのかまだ判然としませんが、少なくとも新iMacの一部(iMac19,2)はZ390のチップセットにより近そうですね。

    個人的に新iMacの一番のヒットはT2チップを搭載しなかったことです。理由は判然としませんが、コストを下げるためHDDやFusionDriveモデルを残す関係上PCIEに直接繋ぐNVMe SSDをコントロールするT2チップは載せられなかった?とも考えられています。Hackintosh界としてはTチップのようなプロプライエタリなハードウェアは問題にしかなりませんが、新iMacがサポートされる間はTチップに煩わされずHackintoshを楽しめます(3-5年サポートされるとして、5年後のmacにはAチップが搭載されて全く違った世界になってるかも?)

    1. アップルストアでiMacを見てきました。
      21inchモデルがiMac19,2で、27inchモデルがiMac19,1でした。Mojaveのバージョンは10.14.4(18E2034)でした(一般の10.14.4は18E226)。

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