macOS Sequoia 15 Beta 3をインストール

macOS Sequoia 15のBeta 3が2024/07/10に公開されていました。Beta 2も2024/6/24に公開されていたようです。そこで、Beta 1に引き続き、Beta 3も自作PCにインストールしたところ、動作しました。マシン構成は、ASRock Z690 Steel Legend、13900KF、 Radeon RX 6600です。OpenCore、kext類は最新です。OpenCoreの設定は、Sonoma 14.5を起動している設定と全く同じです。使用できないSequoiaの機能はあるかと思いますが、基本的に動作します。

Beta 3インストーラを入手

今回も、Beta 1と同様に、最初は以下のサイトのおせわになりました。

macOS Sequoia Full Installer Database. Download Directly from Apple!

ここには、https://swcdn.apple.com/というアップルのサイトのダウンロード用URLが紹介されています。ここにBeta 3インストーラへのリンクがありました。ダウンロードすると、InstallAssistant.pkgというファイルが出来上がります。

これを開きインストールすると、Install macOS Sequoia Beta.appというアプリが、「アプリケーション」の中に作られます。

フォーラムで教えていただいた内容によると、ターミナルからsoftwareupdateコマンドを使ってダウンロードすることも可能のようです。これも試してみました。

まずは、「システム環境」「一般」「ソフトウェアアップデート」でベータアップデートを有効にしておきます。

Screenshot

次に、ターミナルからsoftwareupdate --list-full-installersコマンドを打ち、ベータ版がダウンロード可能なことを確認します。

% softwareupdate --list-full-installers
Finding available software
Software Update found the following full installers:
* Title: macOS Sequoia Beta, Version: 15.0, Size: 14112733KiB, Build: 24A5289g, Deferred: NO
* Title: macOS Sonoma, Version: 14.5, Size: 13353373KiB, Build: 23F79, Deferred: NO
* Title: macOS Sonoma, Version: 14.4.1, Size: 13298513KiB, Build: 23E224, Deferred: NO
* Title: macOS Ventura, Version: 13.6.7, Size: 11924125KiB, Build: 22G720, Deferred: NO
* Title: macOS Ventura, Version: 13.6.6, Size: 11917983KiB, Build: 22G630, Deferred: NO
* Title: macOS Monterey, Version: 12.7.5, Size: 12116686KiB, Build: 21H1222, Deferred: NO
* Title: macOS Monterey, Version: 12.7.4, Size: 12117810KiB, Build: 21H1123, Deferred: NO
* Title: macOS Big Sur, Version: 11.7.10, Size: 12125478KiB, Build: 20G1427, Deferred: NO
* Title: macOS Catalina, Version: 10.15.7, Size: 8055650KiB, Build: 19H15, Deferred: NO
* Title: macOS Catalina, Version: 10.15.7, Size: 8055522KiB, Build: 19H2, Deferred: NO
* Title: macOS Catalina, Version: 10.15.6, Size: 8055450KiB, Build: 19G2021, Deferred: NO
* Title: macOS Mojave, Version: 10.14.6, Size: 5896894KiB, Build: 18G103, Deferred: NO
* Title: macOS High Sierra, Version: 10.13.6, Size: 5099306KiB, Build: 17G66, Deferred: NO

次に、softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 15.0コマンドで、バージョンを指定してダウンロードします。

% softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 15.0
Scanning for 15.0 installer
Install finished successfully

この結果、アプリケーションフォルダにインストーラがダウンロードされました。

Sequoiaアイコン登場

「アプリケーション」の中に作られた、Install macOS Sequoia Beta.appのサイズは14.5GBと、Beta 1から少しだけ増えてました。何よりもアイコンが新しくなってます。Sequoiaのアイコンが決定したのかと思います。

Beta 3

「パッケージの内容」を見ると、

Beta 3

Contents/Resources の中に、ProductPageIcon.icnsというファイルが見つかりました。

Sequoia Icon file

これがSequoiaのアイコンのようです。これをプレビュー.appで開くと、複数サイズのアイコンPNGデータを得ることができます。アイコンのデザインはSonomaの方が凝っていて良かった気もします・・・

インストールする

インストールしたコンピュータは、ASRock Z690 Steel Legend、13900KF、 Radeon RX 6600の自作PCです。ブートローダーはOpenCore 1.0.0で、macOS 14.5で動作しています。ここから、先のInstall macOS Sequoia Beta.appを開くと、インストーラウィンドウが現れました。

インストーラを開くと、あとは通常のmacOSのインストールと同様です。テスト用に250GBの2.5インチSATA SSD(名前はSequoia)を用意しました。これをインストール先にします。

このSSDには、前回インストールしたBeta 1が入ってます。上書きインストールになります。このSSDのESP (EFI System Partition) 部分にはOpenCoreは入っていません。なので、マザーボードのEFIの起動設定は変更せず、今まで通りの起動SSD(macOS 14.5が入っているSSD)で行いました。なので、OpenCoreの設定や使用kext類などは、Sonomaの場合と全く同じものを使用したことになります。

インストールでは、3回再起動します。最初は、macOS Installerというボリュームを選びますが、2回目以降は、インストール先のボリューム名を選びます。

動作確認

この先、いつも通りのインストール手順で進み、無事にmacOS Sequoiaが動作しました。Radeon RX 6600のDP端子に画像が出ない状況はBeta 1の時と同じでした。HDMI端子には映像が出ます。

OpenCoreの最新版があれば、Sequoiaも問題ないようです。

WiFiは動いていません。Open Core Legacy Patcher (OCLP)が対応してくれるはずです。現状はまだ未対応なので、今のOCLPをSequoiaで試さない方が良いそうです。

まとめ

macOS SequoiaのBeta 3を動かして、OpenCoreの最新版で動作することを確認しました。アイコンが、Sequoiaのものに更新されました。Sonomaを起動しているOpenCore設定と全く同じ設定で、動作します。使い込んでいないので、動作しない機能があるのかもしれませんが、とりあえずは新macOS対応が順調のようです。

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