2019年式Mac Pro

拡張性の高いMac Proが6年ぶりに復活しました。PCIeスロットがなんと8本も装備されているようです。昔ながらのMac Proが復活したことはHackintoshにとっても嬉しいニュースです。

PCIeスロットが復活

スロットは復活しないか、復活したとしても独自仕様になるのではと心配していました。なので標準規格のPCIeスロットが復活してよかったです。しかも4本しかなかった2012 Mac Proよりも本数が増えて8本もあります。太古のMacintosh IIですら6本でしたので、Mac史上最強の拡張性を誇ります。8本のうち4本は通常の倍の幅のカード用なので、標準PCIeの12本分のマザーボード領域が拡張スロットのために使用されています。ATX規格(最大7本)よりもはるかに拡張性があります。拡張性のなくなったゴミ箱Mac Proが不評だったことの反動ですね。これでmacOS対応のPCIeカードが、昔のように色々な会社から販売される可能性が高まりました。Hackintoshで使えるカードが増えるはずです。

ケースの形も期待以上

新型は、昔のタワー型Mac Proから、光学ドライブと3.5インチベイを取り外して、拡張スロットを増やしたような形状です。なので全体の大きさも重量もそれほど変わりません。(旧型が51.1 x 20.6 x 47.5 cm 18.1 kgに対して新型は52.9 x 21.8 x 45.0 cm 18.0 kg)穴だらけの外観は賛否両論あるようですが、昔のMac Proと同様に開けやすくてメンテナンス性の高い設計は好感が持てます。

昔のタワー型Mac Proにも取手と足がついていましたが、あまり実用的ではありませんでした。握ろうとすると角が立っていて手が痛かったです。アルミ板を曲げた構造だったので、見た目より華奢で、足の部分が変形しやすかったです。2019モデルの取っ手と足はステンレス丸棒らしく、頑丈で持ちやすそうです。キャスターも取り付けられるようです。ケースデザインはMac Proモデルの中で一番良いかもしれません。目ざといPCケースメーカーから、これを真似た構造のケースがすぐに発売されそうで楽しみです。Mac ProみたいなHackintoshが作れるようになると思います。

Hackintoshする必要性

この暗黒の6年間は、拡張性のあるMac製品が不在でした。なので拡張性のあるMacが必要なら、Hackintoshしか選択肢がありませんでした。その状況が6年前に戻り、拡張性のある最高グレードのハードウェアが欲しい場合には、再びアップル製品を買うことができるようになりました。なのでHackintoshの必要性は下がったと思います。ただ6年前と同様に、「Mac ProとMac miniの中間の性能でディスプレイ無しのデスクトップMacが欲しい」という要望にはHackintoshしか応えられません。デスクトップマシンとして一番需要のあるプロダクトラインが不在なのは以前と同じです。価格帯で見ても、miniが9万円からですが、新Proは5,999ドルからと、その間にかなりギャップがあります。この中間なら支払えるので、この中間の性能のデスクトップが欲しいというユーザは多いと思います。

搭載パーツとHackintosh

新Mac ProのCPUは公表されているコア数、クロック数などの仕様から、

  • Intel Xeon W3223
  • Intel Xeon W3235
  • Intel Xeon W3245
  • Intel Xeon W3265M
  • Intel Xeon W3275M

だと思われます。価格は749ドルから7,453ドルだそうです。これらのCPUを使ってのHackintoshは可能だと思われますが、今まで同様、メインストリームのCPUを使うより設定は大変だと思います。

グラフィックスカードは、AMD Radeon Pro 580X、AMD Radeon Pro Vega IIとのことです。どちらも新しいGPUのようですが、前者はiMac 2019にも搭載されています。後者はVega 20をベースにしたGPUらしいです。今までも、AMDはApple用に特別バージョンのGPUを提供していて、どれもProという名前が付いています。無印のオリジナルのモデルに比べてPro版は、Macの小さな筐体に合わせて少しクロックを落として発生熱量を下げているようです。何れにしてもRadeon RX 580やVegaがmacOSと相性が良い現場は変わらないと思います。新Mac Proは一番安いモデルでも5,999ドルだそうです。おそらく8コア12スレッドのXeon W3223とRadeon Pro 580Xが搭載されるのだと思います。i9 9900KとRX 580で組めば1/4くらいの価格で同程度の性能が手に入りそうです。

新Mac ProではT2チップが搭載されました。iMac 2019では搭載されなかったので、デスクトップではT2を使わないのかもという観測がありましたが、違っていたようです。もしもT2チップがハードウェアへのアクセスや拡張性を監視するようになると、Hackintoshに影響が出るかもしれません。でも先のことなので心配しても仕方ないでしょう。

8件のコメント

  1. 予想どうりすごいモンスター級のマシンになりましたね。

    新MacProのターゲットは映像の制作会社とか写真のプロダクション、音楽スタジオなど大規模組織向けと思われ、ホビーユースや個人経営の会社は手が出にくい値段価格帯になりましたね。記事にも指摘されたように、より手頃な値段のHackintoshのニーズは高まる気がします。AfterburnerカードがZ390やZEN2のマシンで動くようになるなら、そうしたカードを利用するための需要も高まるでしょう。PromiseのPegasus J2iなんかはMPXモジュールじゃなくPCIeにそのまま刺さりそうだし、T2チップの制限もなさそうです。

    一方XEON スケーラブルプロセッサのHackintoshはCPUもマザボも高くてなかなか広がりにくいのでは。ZEN2ベースのThreadripperが16コア32スレッドで来年には出てくる一方、IntelのCore iプロセッサは来年10コア20スレッドに止まりそうなので、今後AMDマシンがトレンドになるかもしれませんね。

    新MacProのケースはCheeseGraterとか金おろしとか色々言われてますが、現物を見るとかっこいいのではないかと思います。
    ステンレスの取手部分の形状などマークニューソンが絶対関わっていると思います。

    1. 本当に、手加減というものを知らない豪華な構成ですよね。同時発表のPro Display XDRもスタンドが1,000ドルだそうですし。車輪も200ドルくらいしそうな気がします。

      ちなみにSATA HDDは専用別売パーツを使って内蔵可能だそうです。

      https://japanese.engadget.com/2019/06/04/mac-pro-pro-display-xdr-facetime-wwdc19/

      もしかしたらこれかも。一つはMPXモジュールらしいけど、もう一つはCPUの隣に付くのかな。

      https://www.promise.com/us/Promotion/PegasusStorage

      1. CPUの隣にSATAのコネクタらしいのがあるので内蔵HDDはそれを活用するんでしょうね。

        Macお宝のDanboさんのブログ
        http://www.macotakara.jp/blog/macintosh/entry-37623.html
        にMacProのラックマウントらしき写真やFibreChannelアダプタらしき写真もあって、相当開発は進んでいるようですね。

        1. MacProのラックマウントは誤りだったと訂正が入ってますね。見逃してました

  2. >この中間なら支払えるので、この中間の性能のデスクトップが欲しいというユーザは多いと思います。

    おっしゃる通り、私もこの中間のお値段のものがほしい(性能じゃないのか!w)。
    拡張性があって頑丈なエントリークラスのMacproに、あとからボチボチ付け足して能力アップできたら満足なのです。

    1. 新型Mac Proのケースに、マザーボード、電源、ファン、ヒートシンク、各種カバーだけを付けてベアボーンとして20万円くらいで売ってくれたら、Hackintoshは止めてしまうかも。

    1. これは欲しい。新Mac Proは従来のMacよりもケースを真似しやすいので、似通った製品がどんどん出てきそうな気がします。期待しています。

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