この記事は、以下の古い記事のv.3対応改訂版です。
Hackintoshで使っているClover, EFIドライバ、kext類は、最新版を使うのが良いです。色々なバグが直されていて、安定しています。また常に最新にしておけば、macOSのバージョンアップにも対応できます。Catalinaに備えていつも最新状態にしておきたいものです。ただ、開発者の方々のページを巡回して最新版をチェックするのも大変です。
Hackintoshで使用中のkext類最新版をチェックして、新バージョンがあった場合にダウンロードしてくれる便利なツールがあります。ドイツのHackintoshフォーラムの人たちが作ってくれているKext Updaterです。以下から最新版が公開されています。
この記事ではVer. 3を紹介します。古い記事で紹介したVer. 2に比べてスッキリした画面構成になりました。
ボタンがいくつかあります。以下でそれぞれのボタンが提供する機能の説明をします。
Table of Contents
Start
メインの機能です。「Start」ボタンを押すと、使用されているHackintoshのkextを全部調べ上げてくれて、それが最新版であるかどうか判断してくれます。最新版では無いkextは、自動的にダウンロードされて、デフォルトでは、デスクトップのKext-Updatesという名前のフォルダに入ります。このフォルダはフォルダーアイコンをクリックすると開けられます。そこで、必要ならば「EFI」ボタンを押してESPをマウントして、ダウンロードした最新版と入れ替えます。
Kexts
必要なkextを個別にダウンロードします。ソースコードのダウンロードもできます。また、更新があってもダウンロードしないkextの指定もできます。
WebDriver
nVidiaのグラフィックスドライバをダウンロードします。nVidiaドライバはMojaveから使えないのが残念です。この機能をボタンに割り当てているところに、開発者の皆さんがnVidia復活に期待している様子が伺えます。
Bootloader
ブートローダーをダウンロードできます。CloverとOpenCoreから選べます。OpenCoreは、Kext Updaterと同じコミュニティの人たちが開発している様子なので、ここに含まれているのだと思われます。
Report
ハードウェアやインストールされたkext, efiドライバ類の一覧の情報を作ります。しばらく時間がかかります。kext類についての情報を得るためは、SIPで署名のないkextを許容する設定が必要です。config.plistのtVariablesのCsrActiveConfigの下位ビットを1にします(例えば0x01)。シリアル番号などは自動的にゼロにしてくれます。このまま公開して、フォーラムで質問するときに使ってくださいという意図のようです。
レポートファイルは、/tmp/kextupdater/の下にHTML形式で作成されます。情報取得が終了すると自動的に開くので、Safariなどのウィンドウで表示されます。
Tools
4種類のツールが使えます。どういう意図でこれらのツールが選ばれたのか少し謎です。いずれもちょっと微妙な機能です。
kextキャッシュと権限修復
/System/Library/Extensionsと/Library/Extensionsにあるkextのファイル権限とkextキャッシュを作り直します。バニラなインストールをしている場合は、この機能を使うことは無いかと思います。
AtherosのWiFi機能
Atheros (現在はQualcommと合併してQualcomm Atheros, Inc.)のAR92xx/93xxのためのkextが入手できるようです。ボタンを押してみたのですが、うまく機能しないようです。AliExpressで検索してみたら、AR92xx/93xxという名前のチップには、AR9380, AR9285, AR9280, AR9271, AR9377などがあり、PCIeカードの製品や、mini PCIe (mSATA)の製品などがあるようです。ただ、最新世代のWiFiではないようです。型番の数値が大きい、少しでも最新と思われるAR9380には以下のような製品があるようです。どれも14ドルくらいと安価です。こちらを参考にすると、IO80211Family.kextの中のInfo.plistのIDを変更すれば良いようです。でもOOBで動くBroadcomを使った方が良いですね。
AliExpress.com Product – Dual Band AR9380 Wireless WIFI Card Desktop PCI-E X1 450M For Pro AR5BXB112
Sleep設定
sleepに問題がある場合、役立つかもしれませんと書かれた機能もあります。hibernationが0に設定されて、hibernation用のイメージファイルが作成されないように、書き込み禁止でサイズがゼロのファイルが作られるようです。これも押してみましたがあまり動作がわかりません。pmset -a hibernatemode = 0とタイプするのと同じことがおこあるのかと思われます。
ESPをマウントする機能
ドライブを指定して、ESPをマウントしたりアンマウントできます。これは妥当な機能かなと思いました。
今朝の段階でV3.1.1がリリースされており、短期間の間に多くの機能強化がなされています。
このV3.1.1の目玉は、”Optimized OpenCore EFI Path seeking”であると、個人的には理解しています。
ついこの間までV3.0.0でしたが、これをV3.0.1 -> 3.0.3 -> 3.0.6 -> 3.0.9 -> そして 今朝のV3.1.1…と更新してきています。 何か、力の入り込みモードが変わったみたいです。
注意: V3.0.1以前のコードから、このV3.1.1への内部取り込みアップグレードは、できないようです。
V3 1.1でのリリースノートにある注意書き機(ガイド)に従って、丸ごと書き換えを行ってください。
情報ありがとうございます。私もアップグレードできなくて、しばらく放置していました。
”Optimized OpenCore EFI Path seeking”はどこにあるのかよくわからなかったのですが、よろしければ教えていただけますか。OpenCoreは1回試してみてその後放置状態です。
ごめんなさい。
”Optimized OpenCore EFI Path seeking”の詳細については、よくわかりません。
なんとかの一つ覚えで、リリースノートからの受け売りでOpenCoreに関連した項目として注目しただけです。
一旦スリープにすると復帰後の通信速度がかなり落ちるんですが何か問題なのでしょうか…
WiFiの速度のことでしたらとりあえずはこれかな?記事との関連性が低いのでforumで続けていただければありがたいです。
https://www.tonymacx86.com/threads/slow-wifi-after-sleep.174315/
ごめんなさい。
”Optimized OpenCore EFI Path seeking”の詳細については、よくわかりません。
なんとかの一つ覚えで、リリースノートからの受け売りでOpenCoreに関連した項目として注目しただけです。
ども、Boot macOSさん、
Apple、将来のmacOSでカーネル拡張(kext)を廃止しDriverKitへ移行するのに伴い、macOS 10.15.4 Catalinaでは非推奨のKPIがアプリで使用されるとユーザーに通知すると発表。
https://applech2.com/archives/20200207-apple-start-deprecated-macos-kext-in-macos-10154-catalina.html?fbclid=IwAR3I6qmbQo_QJLhbQWJLgAcHSN1Vcck19VsjLLidPCdvQ-HntuO2GzVx06E
Catalinaはカーネル拡張(.kext)をフルサポートする最後のmacOSで、将来のmacOSではkextがロードされず、開発者は代わりにDriverKitを利用してデバイスドライバを開発できるそうです。。。