Hackintoshのパーツ選び 【その2:マザーボード編】

改訂版:現在の状況に対応しました(2018/12/15)

MSI H270M MORTAR ARCTIC mATXゲーミングマザーボード [第7世代Core Kaby Lake対応] MB3867

Hackintosh自作のためのマザーボードの選び方を紹介します。

マザーボードメーカはどこでもok

実のところマザーボードメーカはどこでも良いです。昔のマザーボードはBIOSを使っていました。その当時は、GigabyteがHackintoshと互換性が高いと言われていました。たまたま互換性の高い部品を使っていたこともあり、ハッカーな人たちが調べ尽くしていたからです。また当時は、それぞれのマザボに対応したパッチ当て済みのDSDTが必要でした。Gigabyte用のDSDTが多数配布されていたのに対し、他のメーカのDSDTはほとんど用意されていませんでした。なので、Gigabyte以外を選択する理由はありませんでした。

ところが、今のマザーボードはBIOSからUEFIに移行しました。もともとMacintoshはUEFIの元になったEFIに基づいて独自設計されています。UEFIはBIOSよりはMacintoshのアーキテクチャに近いので互換性が高いです。なので、UEFIに移行した現行のマザーボードなら、どのメーカを選んでも互換性に大差はありません。構成(スロットの本数、LANの数、m.2のソケット数などなど)が自分の目的に合っているか、見た目のデザインが好みかどうかなどで選んで良いです。

多少注意すべきところは.使用されているLANチップとサウンドチップがHackintoshで使用可能なのかのチェックです。ただ現在流通している主流のマザーボード(つまりCoffee Lake用)は、だいたい大丈夫です。念のためにtonymacx86のサイトで確認するのが良いです。ここに掲載されているマザーボードと同じか、同じLAN, サウンドチップを使っているなら大丈夫です。

以下に、それぞれのマザーボードメーカの印象をまとめておきます。PC自作する人たちはそれぞれのメーカに対する思い入れがあると思いますので、あくまで私見ということで読み流してください。

GIGABYTE

一時期より代理店が少なくなったこともあり、PCパーツ売り場の面積も以前ほど大きくなく、シェアが落ちている気がします。しかし、BIOS時代には事実上GIGABYTEしか選択肢がなかったことから、Hackintoshする人たちの間では今でも人気です。GIGABYTEはHackintoshに向いているという評価がいまだにあります。しかし冒頭に書いたように、UEFIの時代になり、カスタマイズしたDSDTが不要になり、互換性は各メーカとも同じと考えて良いです。私もBIOS時代にはGIGABYTEしか使っていませんでした。それでBIOS設定画面は見慣れていて、馴染みのあるメーカです。

ASUS

現在シェアが一番のメーカーです。ユーザが多いので、ネット上でのHackintosh関連情報が得やすいメリットがあります。マザーボードの型番とHackintoshという単語で検索すれば、何かしらの情報が得られるのはありがたいです。ただ売れているブランドだけに価格は少し高めな気がします。他社より高めなので、廉価版を買うなら他社の方が良い気がします。ある程度上級モデルを買うのが良いと思います。慣れの問題かもしれませんが、BIOS設定画面は、個人的にはちょっとわかりにくいです。例えばSystem Agent Configurationというメニューの下に、VT-d設定やGPU設定があることがすぐにはわからないと思います。

MSI

最近気に入っているメーカはMSIです。まずは設定メニューがわかりやすいです。Gigabyte, ASUSと使ってきましたがMSIが一番わかりやすいです。でもこれはHackintoshとは関係ないですね。Hackintosh向けの理由もあります。それは、電源ボタン長押しでUEFIメニューに入れるGO2BIOS機能があることです。GO2BIOSは便利です。アップルの純正キーボードはBluetooth接続です。これを使っていると、タイミングによっては起動時の連打が効かなくてUEFI設定画面に入れないこともあります。そもそも、テンキー無しの純正キーボードにはDeleteキーが無いので、マザーボードによってはUEFI設定画面にすぐには入れないことがあります。なのでGO2BIOS機能はHackintosh向けの機能です。ただ、最近のMSI製品は、SATAの本数が少なくなっているので少し敬遠しています。

ASRock

最近人気のメーカです。コストパーフォマンスが良い製品を作っています。同じ価格なら作りが良いので、廉価版製品を買うならここが良いです。もちろん上位モデルも良くできていて評判が良いです。Hackintosher.comというサイトの記事ではASRockがお勧めのようです。実は使ったことがないので、Coffee LakeではぜひASRockで組んでみたいと思っていました。でも、PCIeスロット構成を検討した結果、ASUSになりました

フォームファクタ

もっとも一般的なATXマザーボードは、種類が多くて、好みで選べます。ケースが対応しているなら、ATXにしておけば良いでしょう。ただ通常はATXのPCIeスロットを使い切ることはありませんので、もう少し小さくても良いかもです。スロットの無い現行Macintoshからしたら贅沢な悩みですが。

micro-ATXのサイズは、スロット数が手頃なのですが、製品種類があまりなくてさみしいです。

小型マシンを組めるmini-ITXフォームファクターですが、Hackintosh特有の制約があります。 内蔵GPUの中にはmacOSで使用すると時々画面にノイズが出たり、ちらついたりすることがあります。実際にMacで使われていないiGPUの場合、当然ですが不安定なことが多いです。その場合、グラフィックスカードが必須で、1本しかないmini-ITXのPCIeスロットはグラフィックスカードで埋められてしまいます。mini-ITXには、WiFi/Bluetoothの無線機能が搭載されていることが多いです。しかし、これは完璧には動きません。macOSはずっとBroadcom社の無線カードを使っていて、これ以外のメーカ製品(インテルなど)のカードはドライバがなく使用できないのです。無線機能を使うために、手軽なPCIeカードが入手可能ですが、上で述べたように、一本しかないPCIeスロットはグラフィックスカードで埋まってしまっています。なので、もともと搭載されている無線カードを、互換性のあるものと置き換えるか、またはm.2ソケットに取り付ける必要があります。無線機能については以下をご覧ください。

チップセット

使用するCPUをサポートするチップセットを選びます。とはいえ、新品でパーツを買うとしたら、現行の最新チップセットの製品しか売られていないので、チップセット世代の選択で迷うことはないと思います。現行の第9世代CPUならば、Z390, H370, B360などから選びます。

Zシリーズは、オーバークロック(OC)の機能と、CPUのPCIeを分割できる機能があります。後者は、グラフィックスカード2枚で描画高速化のできないmacOSにはあまりメリットが無いです。OCもしなければHシリーズでも良いです。ただ、Zシリーズは高価格の製品に使用されているので、基板の作りがしっかりしていたり、スイッチや表示の機能が豊富だったりします。また下位のチップセットになると、提供するPCIeのレーン数が少なくなります。PCIeとm.2とSATAなどで排他的な制約(片方を使うともう片方が使えなくなる)が発生しやすくなります。PCIeカードやSATAデバイスを多数利用する予定の場合は、注意が必要です。


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