RealtekのRTL8125Bチップ搭載した2.5Gps Ethernet PCIeカードを、macOSで動作確認しました。前回の記事で8125A搭載カードの動作確認しましたが、今回は改良版のBです。Aと比較すると、Bは発熱がほとんどありませんでした。
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RTL8125A搭載カード
Realtekの2.5GbE用チップを搭載した2.5G BASE-TのEthernet拡張カードがmacOSで使用可能だったことを書きました。
この記事で紹介したカードは以下の製品です。AliExperssやAmazonで2,000円程度で販売されてます。
AliExpress: 8125A PCIe 2.5G Ethernet Adapter Card
これをシステム情報で確認すると、チップ名はRealtek RTL8125Aとなってました。
RTL8125AとB
調べてみると、RTL8125には型番末尾がAのものとBのものの2種類があり、最初に出たのがAで、後継モデルがBのようです。Realtekのサイトによると「 (RTL8125Bは) 第2世代2.5G チップで、世界最小の消費電力(<700mW)と最小パッケージサイズ(6mmx6mm)の2.5Gイーサネット製品です。」というような説明があります。ネットの情報にも、末尾にBがついたRTL8125Bは、省電力改良版であるとの説明がありました。発熱が抑えられているようです。
RTL8125B搭載カード
どうやらAよりBの方が改良されているようです。B搭載カードは多少お高いのかなと思い検索したところ、同じかむしろ安いくらいでした。ということで改めて以下のカードを取り寄せて、macOSでの動作を確認することにしました。
AliExpress: 8125B PCIe 2.5G Ethernet Adapter Card
RTL8125Aは熱い
8125Bに交換する前に、8125Aの様子を観察しました。小さな放熱板が取り使えられているのですが、それがかなり熱くなってました。熱いお風呂くらいに感じたので50度くらいかと思ったのですが、その後、触れた指先が2-3日ヒリヒリしてました。もっと高温だったのかもしれません。
RTL8125Bの動作確認
Bのチップに交換しても、正常に機能しました。RTL8125用のドライバー、LucyRTL8125Ethernet.kextで動作しました。
システム情報でチェックすると、RTL8125Bであることを確認できました。
前回と同様にiperf3コマンドで速度測定もしましたが、Aのチップと性能は同じでした。今回のカードには、上の写真でわかるように、少し大きめのヒートシンクが取り付けられてます。これに指で触れても、ほぼ常温でした。iperf3コマンドを何度も起動しましたが、発熱を感じることはありませんでした。発熱がかなり抑えられていて、低消費電力になっているようです。
実はRTL8125AのカードではWOLが全く効きませんでした。RTL8125Bに変えたところ、2回に1回くらいの割合で、WOLが機能しました。でも、これではWOLとして使えないと思いました。幸い、マザーボード搭載のI219VはWOLが効くので、LANからの起動にはこちらを使っていきます。
まとめ
RTL8125AのカードをBのカードに交換しました。性能は変わらないですが、チップの発熱が圧倒的に少なくなりました。同じくらいの価格で販売されているので、買うならRTL8125Bのチップが搭載されているカードが良いと思います。