10.14.4へのアップデートが現地時間で昨日公開されました。早速インストールしてみたところ、9900KのiGPUを使うためのconfig.plistの設定が不要になっていました。第9世代CPU搭載のiMacが発売された直後のリリースなのでこれに対応したものと思われます。
10.14.3以前で必要だった設定
9900Kを使うためには、config.plistのDevices, Propertiesの項目にiGPUの設定が必要でした。9900Kにも、MacBook Pro 2018やMac mini 2018のCPUにも、同じIntel UHD グラフィックス630が搭載されています。しかし、デバイスIDが異なっていました。そのため、config.plistに、本物Macに搭載されているiGPUのデバイスIDを書いておく必要がありました。以下のようにです。
<key>Properties</key> <dict> <key>PciRoot(0x0)/Pci(0x2,0x0)</key> <dict> <key>device-id</key> <data> mz4AAA== </data> </dict> </dict>
これを設定すれば完璧に動作しますが、書いておかないと、
- スリープが正しく機能しない。(画面は暗くなるもののCPUファン電源が遮断されない。さらには、その後スリープから復帰しない。)
- JPEGファイルのクイックルックができない。
などの不具合が発生しました。こちらをご覧ください。
10.14.4で互換性が向上
10.14.4にアップデートしたところ、device-idの記述を含めて、Propertiesの記載を全部削除しても、スリープとクイックルックが問題なく動作しました。(10.14.3でPropertiesの記載を削除すると、これらの問題が発生することを確認しています。)。新型iMacが対応したことで第9世代CPUの互換性がさらに向上したものと思われます。これを反映した9900K用のconfig.plistを以下に掲載しておきます。SMBIOSのProductNameはMacmini18,1です。新型iMacの情報が判明したら差し替えたいと思っています。