先日発売された新MacBook Proには、Coffee Lake-S CPUがいよいよ搭載されました。新製品に搭載された5種類のCPUと内蔵グラフィックスは以下のとおりです。
- Intel Core i9-8950HK 2.9 GHz (6 cores) Intel UHD Graphics 630
- Intel Core i7-8850H 2.6 GHz (6 cores) Intel UHD Graphics 630
- Intel Core i7-8750H 2.2 GHz (6 cores) Intel UHD Graphics 630
- Intel Core i7-8559U 2.7 GHz (4 cores) Intel Iris Plus Graphics 655
- Intel Core i5-8259U 2.3 GHz (4 cores) Intel Iris Plus Graphics 655
上の3機種が15インチモデル、下の2機種が13インチモデルです。15インチモデル搭載の内蔵グラフィックスには、デスクトップCPUのCoffee Lake-Sシリーズと同じIntel UHD Graphics 630が搭載されています。この新MacBook Proのグラフィックスドライバを入手すれば、8700K自作Hackintoshが安定して、そのグラフィックス性能を引き出せると思われます。
新機種で追加されたハードウェアのドライバを一般のmacOSユーザが入手できる時期は、通常、新機種が出た次のmacOSアップデートになります。今回の新MacBook Pro発表は、macOS 10.13.6が配布された直後なので、アップデートのタイミングを考えると、9月のMojaveでようやく入手できるかと思われます。なのでしばらくは入手不可能なのではと考えていました。ところが5chでこんな情報を教えてもらいました。tonymacx86のスレッドです。
リカバリーパーティションで起動して入手する
新MacBook Proに搭載されているのは、App StoreからアップデートできるmacOSと同じ10.13.6です。しかし、App Storeで配布されているのはBuild 17G65なのに対して、新製品にインストールされているBuildは17G2112だそうです。そして、17G2112にしかIntel UHD Graphics 630のドライバは含まれていないようです。
ところが以下の手順で、最新Buildを入手できるそうです。
- SMBIOSの設定でHackintoshの機種を新製品に偽装する。15インチモデルはMacBookPro15,215,1で13インチがMacBookPro15,2です。macosx86の人はMacBookPro15,2を使ったようです。
- Clover r4651+をhttps://github.com/Dids/clover-builder/releasesから入手して使います。MacBookPro15,1, 15,2のSMBIOS情報が含まれているそうです。(config.plistに書かない情報などを補完してくれるのだと思われます)
- リカバリーパーティションで起動します。するとApple社のサーバからmacOSをダウンロードしてインストールできるそうです。
ちなみにUHDグラフィックスドライバは、AppleIntelCFLGraphicsFramebuffer.kextだそうです。
Mojaveまで待てば良いけど
とはいえ9月に出ると思われるMojaveまで待てば、グラフィックスドライバは苦労をしなくても入手できます。また、Mojave Dev Beta 4から、このドライバが含まれているそうです。なので、本日出たMojave Public Beata 3にも、新ドライバが含まれているはずです。Mojaveは安定しているので、さっさとBetaに移行しても良いかもしれません。ただ、Coffee Lake-S自作Hackintoshをしている人が、High Sierraを使いたいと希望する場合には、この方法が良いかと思います。