Hackintoshをインストールするときに、すぐに稼動できることは稀で、色々な状況で起動できないことがあります。起動プロセスが停止してしまったり、カーネルパニックを引き起こすこともあります。場合によっては、グラフィックスの設定が悪くて表示が出ていないだけで、OSは起動していることがあります。その場合は、ネットワーク経由で他のコンピュータから接続して、設定をやり直すことが可能です。なので、macOSをインストールしたらすぐにリモートログインと画面共有を有効にしておくと良いです。
リモートログイン(ssh)を設定する
システム環境設定–>共有のサービスリストからリモートログインをオンにしておきます。そうすると「このコンピュータにリモートからログインするには、’ssh xxx@192.168.0.xxx’と入力してください。」という表示が出ます。IPアドレスはDHCPにしている場合が多いと思いますが、それほど頻繁に変わらなので、メモしておくと良いです。
sshでログインできれば、ターミナルから設定できることは全てできます。
画面共有(vnc)を設定する
macOSに限らずUNIX系のOSは(多分Windowsも)、ターミナルのような文字操作で全ての基本操作ができるものです。同じことをGUIからも簡単に操作できるようにしているだけです。なのでsshでログインできればかなりのことに対応できますが、画面共有ができればもっと楽です。
システム環境設定–>共有のサービスリストから画面共有をオンにすると、「ほかのユーザは、vnc://192.168.0.xxx/でこのコンピュータの画面にアクセスしたり、Finderのサイドバーで’xxxx’を検索したりできます。」という表示が出ます。Finderで検索できるので、IPアドレスがわからなくても接続できます。
Terminalから画面共有をon/offする
sshで接続はできるけど、画面共有 (vnc)がオフになっていたことがあります。マシンは生きていて接続できるのに、細かい操作ができなくてもどかしい思いをしました。画面共有は実はターミナルからオンにすることも可能です。なので、このような場合は、sshから以下のように入力します。(改行されているように見えますが1行で入力します)
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -activate -configure -access -on -clientopts -setvnclegacy -vnclegacy yes -clientopts -setvncpw -vncpw mypasswd -restart -agent -privs -all
こうしてonになった画面共有は、システム環境設定でのオン・オフと違うようで、システム環境設定画面には反映されないです。これをオフにするには、以下のようにします。
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart -deactivate -configure -access -off