PCIe拡張カードでSATAを増設する

SATAポートをASM1061搭載の格安PCIe拡張カードを使って増設しました。macOSから見たSATAチップの互換性は高いようで、大抵の拡張カードはそのまま「一般的なSATA」として認識されて動作します。

減少するSATAポート

マザーボードに搭載されているSATAポートの数が減っています。HDDの容量が増えたので、5.25インチのHDDを多数搭載する人が減ったためかもしれないです。光学ドライブも使われなくなりました。高速SSDはM.2でPCIeに直接接続するようになりました。このような理由なのか、従来のフルサイズマザーボードにはSATAが8本くらい搭載されていたところが、今は多くて6本止まりです。

SATA最大数が6本なのには理由があります。現行の300シリーズチップセット (Z390, H370, Q370, B360) がサポートするSATA 3.0の数が6本だからです(H310は4本)。これ以前のチップセットでも、サポートするSATAの数はだいたい6本でした。6本を超えるSATAポートを搭載したマザーボードは、チップセット以外にサードパーティのSATA 3.0チップを搭載していたのです。サードパーティメーカーには、ASMedia, JMicron, Marvellなどがあります。

SATAインタフェースカード

今の時代、SATAは6本もあれば大体足ります。でも昔風の大型ケースで作った自作パソコンに、光学ドライブを1台、5.25インチHDDを3台、2.5インチSSDを2台、さらにHDD2台搭載のリムーバブルベイを取り付けたりしていると、これでSATAが8本必要になります。そんなSATAを増やしたい人のために、PCIeソケット用SATAインタフェースカードが多数販売されています。そこで、SATAインタフェースカードを取り付けて増設することにしました。PCIeスロットを使ってなんでも増設できるところが、自作macOSマシンの強みです。

macOSは、インテルチップセットのSATAに加えて、サードパーティのSATAもサポートしています。なので大抵のSATAインタフェースカードはPCIeスロットに挿すだけで動作します。でも、「システム情報」のSATA装置ツリーを見ると、インテルのSATAはその名前で認識されているのに対して、サードパーティのSATAは「一般的なSATA」となっています。下は、後述するASMediaのSATAカードを取り付けた様子です。6本のインテルチップセットは正しく反映されているのに対して、追加の2本はGeneric Controllerと表示されています。

そのような場合に、MutliBeastと一緒に配布されているAHCI_3rdParty_SATA.kextまたは、AHCI_3rdParty_eSATA.kextを使用すると、正しい名称を表示してくれるようになります。(ちなみに、eのつく方のkextを使うと、以前のmacOSでは、接続したドライブが外部ドライブとして表示され、ホットスワップできました。ただ、Sierraあたりからこれが機能しなくなったようです。)

このkextの中のInfo.plistには、PCIeの製造者ID, 製品IDと製品名を結びつける記述があります。逆に、このkextに記述されたチップならば、macOSで間違いなく機能すると考えて良いです。すなわち、macOSで機能するSATAチップは、

  • ASMedia ASM1061
  • JMicron JMB360 AHCI
  • JMicron JMB360 RAID
  • JMicron JMB361 AHCI
  • JMicron JMB361 RAID
  • JMicron JMB362 AHCI
  • JMicron JMB362 RAID
  • JMicron JMB363 AHCI
  • JMicron JMB363 RAID
  • JMicron JMB366 AHCI
  • JMicron JMB366 RAID
  • Marvell 88SE9120
  • Marvell 88SE9123
  • Marvell 88SE9125
  • Marvell 88SE9128
  • Marvell 88SE9172
  • Marvell 88SE9230

です。これが搭載されたSATAインタフェースカードを入手すると良いです。ASM1061を搭載したカードは、2個のSATA 3.0コネクタがあります。価格は衝撃的に安いです。eSATA端子もついているので、外部HDDも使用できます。

ちょっと高級なのがMarvell 88SE9230搭載のカードです。SATA 3.0が4個付いています。放熱板も付いて少し良い作りです。

激安SATAカードを試す

今回はSATAがあと2個欲しい状況でしたし、破格のカードを試してみたい気もしたので、ASM1061のカードを入手してみました。送料込みでも1000円未満なのがすごいです。中国から配送されるので、到着までに2週間ほどかかりました。ジャンパーピンで、eSATAと内部用SATAコネクタを切り替えることができます。挿すだけで認識されて機能します。AHCI_3rdParty_eSATA.kextを入れたところ、以下のように製造元・製品名が正しく表示されました。SATAが2.0しか搭載されていないタワー型Mac Proにも使えるカードだと思います。

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