OpenCoreの0.6.6が公開されたので0.6.5からアップデートしました。config.plistの変更点はほとんどありませんでした。なぜかOpenCanopyが動かなくなってしまいましたが、機能としては問題ありません。 /EFI/OC/Resources/ImageにLeft/Right.icnsファイルを追加するとOpenCanopyも動きました。
Table of Contents
0.6.6をダウンロードする
公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。
OpenCore 0.6.6とmacOS 11.2で動作確認している手元のマシンは以下です。
- ASUS Z390 ROG MAXIMUS HERO + 9900K + Radeon RX 580
- ASUS Z490G + 10900K + Radeon RX 5700XT
.efiファイルを差し替える
更新するためには、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。でも今回は、Bootstrap.efiがフォルダーごと消えてました。以下はありません。
- EFI/OC/Bootstrap/Bootstrap.efi
それ以外は前回と同様です。なので入れ替えるべきファイルは以下でした。
- EFI/BOOT/BOOTX64.efi
- EFI/OC/OpenCore.efi
- EFI/OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efiとOpenRuntime.efi
- EFI/OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efi
ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。
config.plistを更新する
現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、比較しながら新しいconfig.plistを作りました。
変更点は以下のようでした。
- Kernel/QuirksにSetApfsTrimTimeoutが追加されていました。SSDコントローラが行うtrimの作業のためのタイムアウトをmsで指定するようです。sample.plistでは-1になってました(多分何も設定しないという意味?)ので、そのまま-1にしておきました。
- Misc/BootにLauncherOptionとLauncherPathが追加されていました。Windowsを使うときのNVRAM設定に関連するものかと思いました。sample.plistではそれぞれDisabledとDefaultになってました。今までも問題なかったので、sample.plistのままにしておきました。
- Misc/SerurityからBootProtectが消えてました。0.6.5ではBootstrapという値が入れてありました。LaucherOption/LauncherPathがこの代わりになったのかと思われます。
- PlatformInfoにUseRawUuidEncodingが追加されていました。SMBIOS UUIDをbig endianにするか、little endianにするかの設定のようです。sample.plistではfalseになってました。今更変えるとUUIDが変わってしまうのかと思ったので、そのままfalseにしておきました。
- UEFI/QuirksにDisableSecurityPolicyが追加されていました。platform security policyを無効にするという意味らしいです。UEFI Secure Bootを有効にしているならこれは使うなと書いてありました。sample.plistではfalseになってましたので、そのままfalseにしておきました。
いずれも大きな変更ではなさそうです。
OpenCanopyが動かない
以上の設定で、0.6.5から0.6.6に移行できました。問題なく起動して動いているのですが、なぜかOpenCanopyが動かなくなりました。ピッカー画面が、シンプルなテキストメニューに戻ってしまいました。OpenCanopy周りが色々変わったというような記述がありましたので、何か設定を変更しなければならなかったのだと思います。見た目の問題なので、とりあえずこれで使って行きます。
OpenCanopyを動かす(追記)
コメントで教えていただいて調べたところ、/EFI/OC/Resources/Imageに
- Left.icns/Right.icns
- ModernLeft.icns/ModernRight.icns
- OldLeft.icns/OldRight.icns
というファイルが必要になっているようです。それぞれ、Misc -> Boot -> PickerVariantを、Default、Modern、Oldに設定した時に使われるアイコンファイルです。これらをこちらから入手して追加したところ、OpenCanopyが動くようになりました。
今回からBootStrapがフォルダごと無くなってます。これを残しているとローダーの起動前にちょろっと一瞬ですがメッセージ出ると思います。
OpenCanopyは本家からリソースファイルをまるごと落として差し替えたら起動しています。
ありがとうございます。なぜか手元の0.6.6の一式にはBootstrapフォルダがあったのですが、今、改めてダウンロードしたら無くなってました。本文も更新しておきました。
お疲れ様です。
0.6.6のいつ頃か忘れ為したが、後期になって、…\EFI\OC\Resources内の必須イメージファイルが増えているので、これが無い場合、テキスト表示に切り替わります。
acidanthera /OcBinaryDataが完備しているので、ここからイメージを入れてから、 tekteq /opencanopy-minimal-themeを上書きすれば 元通りです。
うまくいきますように。
いつもありがとうございます。ご指摘の通りでした。記事に追記しました。
* お二人のコメント(アドバイス)を参考にOC0.6.5からの移行(更新)作業を実施し、上手くminimalアイコンでのブート画面が表示・利用できました。
当投稿記事に巡り会えて、深く感謝!!
こんにちは
以前こちらでお世話になりました。
その節はありがとうございました。
この度0.6.6にアップデートしたところ
ブートローダー表示の直前で下記のエラーが出てしまいます。
「OCS: No schema for BootProtect at 5 index, context !」
一瞬表示した後OSの起動処理は行われその後の動作も問題ないのですが、
設定が不十分であることは確かだと思いますので、消し方をお教えいただけたらありがたいです。
ネットで調べてみましたが、よく分かりませんでした。
宜しくお願い致します。
お疲れ様です。
きっとそうだと思いますが、
「Misc/SerurityからBootProtectが消えてました。0.6.5ではBootstrapという値が入れてありました。LaucherOption/LauncherPathがこの代わりになったのかと思われます。」
この部分は、いらなくなったのでconfig.plistから消してください。これで、出ないはずです。
できれば、zipファイルの中にある、
ocvalidateという、実行ファイルに、更新するconfig.plistをチェックしてみるといいです。これは構文チェッカーで、できたもの、なくなったものを教えてくれます。
チェック後、Sample.plistや,SampleCustom.plistで、サーチし、デフォルト(安全側になっていると思うのでそのままで大丈夫だと思います)で、コピーし、これからアップデートするconfig.plistに入れていくといいでしょう。
MifJpn様 返信ありがとうございます。
解決いたしました。
bootmacos様の追加記事で Misc -> Boot -> PickerVariant を
AutoからDefaultに変更したところ、エラー表示が消えました。
ありがとうございました。
OC067がリリースされました。
BootmacOSさんのほうでも、このOC067への変更作業が完了した暁には、その作業詳細を公開していただけると助かります。
Mojave で 0.6.7 に更新した処、デスクトップ表示後1分程度で異常により自動リスタートされる様になった為に、0.6.6 に戻しました。
「ドキュメント読んでから更新しないと駄目かな?」って感想です。
点検したら ACPIファイルを移動してませんでした。
ファイルが無い事に気が付いて追加した処、正常に動作するようになりました。
おつかれさまです。
危なげなくて何よりです。
0.6.6からは、ちょっと早めに来たような気もしますねぇ。
OC068は今日のコミットでまたアイコンが増えたみたいです。
要注意です