Alder Lake-S 12900Kを取り付けたASRock Z690 Steal Legendをメインマシンとして使うことにしました。そこで、今まで使っていたASRock Z590 Extremeマザーボードと交換しました。
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古いマシンのSSDが不調に
Z590 Comet Lake-S で動かすmacOSメインマシンは、長らく安定していて全く問題ありませんでした。なので、興味本位で作ってしまったZ690マシンは、ずっとバラック状態で、サブマシンとして使ってました。
そのZ590メインマシンが、ここ1~2ヶ月ほど不調でした。数回に一回くらいの頻度で起動しません。やり直せば問題なく起動して使えるので、BIOS不調かなくらいに思ってました。それがとうとう、ログインできなくなりました。パスワード入力画面は出るのですが、データが壊れていてログインできないという内容のダイアログが出て起動できなくなりました。別のドライブから起動してDisk First Aidをかけてみると、パーティション構成に問題があるとの診断です。使用していたのはかなり前から使っている2.5インチSATA SSDでした。おそらくはフォーマットし直して復旧できると思われます。データはクラウドとTimemachineでバックアップしてあるので復旧は容易です。でもまた壊れるかもしれません。少なくともSSDは交換した方が良さそうです。
それで良いきっかけができたと思い直して、メインマシンからZ590マザボを取り外して、Z690マザボに交換することにしました。
起動SSD交換
Z690マザーボードには、1TB容量のWDのM.2 SSDが取り付けてありました。これにOpenCore 0.8.0とmacOS Monterey 12.3.1が入れてあり、問題なく動いています。なので、マザーボード交換に伴い、起動ドライブもこのM.2 SSDに変更します。一方で、起動しなくなった古い2.5インチSATA SSDは、いつの間にかディスクユーティリティからも見えなくなってました。
CPUクーラー交換
Z690マザーボードで最初に組んだ当時は、Alder LakeのLGA 1700対応クーラー製品が出揃ってませんでした。それでいち早く対応したCorsairの簡易水冷クーラーを使用しました。
一方で、メインマシンのZ590マザーボードには、Noctuaの空冷クーラーをつけてました。ケースには水冷ラジエータを取り付ける場所が確保できなかったので、引き続きこの空冷クーラーを使うことにして、これに交換しました。
現在売られているクーラー製品にはLGA 1700のアダプタも付属しています。でも昔に買った製品だったので、対応アダプタが必要です。NoctuaのLGA 1700アダプタには、サイズ違いのMP78とMP83があります。また、通常モデル用の銀色とchromax.black用の黒色があります。なので、色違い・サイズ違いの以下に示す4種類があります。色は間違えても取り付けられますが、サイズは互換リストを見て確認する必要があります。今回はMP78の黒色を入手しました。
グラフィックスカード交換
今まで使用していたZ590にはRadeon RX 6600を取り付けてました。
一方で、Z690マザーボードにはRadeon RX 580がついていました。これも交換して、今まで通りRX 6600を使うことにしました。RX 6600を使う場合には、config.plistのboot-argsにagdpmod=pikeraを追加します。 RX 580では不要でした。その結果現在の設定は、以下のようになってます。
-v keepsyms=1 debug=0x100 -wegnoigpu agdpmod=pikera
ちなみに-wegnoigpuは、WhateverGreen.kextに、iGPUを使わないように指示するオプションです。Alder LakeのiGPUはmacOSでサポートされていないので、ここで念の為に指定しています。
拡張カード
昔ながらのケースに、複数のHDD、光学ドライブ、SATA拡張ベイなどを取り付けているので、SATAを8本使ってました。Z590 ExtremeにはSATAが6本しか搭載されていなかったので、SATA拡張用のPCIeカードを使用していました。Z690 Steel Legendは、なんとSATAが8本ついています。拡張スロットの本数も多く、拡張性の高いマザーボードだと思います。なので、SATA拡張カードは取り外すことにしました。
また、ほとんど使ってないのですが、IEEE 1394カードを取り付けてました。これは今まで通り使えるよう移行しました。
マザーボード交換
説明が前後しますが、CPUクーラや拡張カード類を取り付ける前に、マザーボードを交換しました。同じASRock製品で、世代が近いこともあり、ボード上のケースファンコネクタ、USBコネクタ、オーディオコネクタなどの内部コネクタの位置がよく似ています。それでケース内の配線をほとんど変更することなく、大体同じ場所に取り付けることができて、とても助かりました。USB 3.0コネクタなどは嵩張るので、取り付け方向が90度違うと配線の取り回しが面倒になりますが、それも一緒なので楽でした。
まとめ
起動SSDが不調になったのをきっかけに、メインマシンのマザーボードをZ690に交換しました。12900Kを使っているので、コアがたくさん見えて満足感があります。
Z590マシンは、同じComet Lake搭載のiMacに合わせて、機種IDをiMac20,1に設定してありました。Z690マシンは、対応するCPU搭載Macが存在しないので、汎用性の高いiMacPro1,1に設定しました。そのおかげで、SafariからAmazon Primeビデオが再生できるようになりました。iMac20,1は本来Apple T2チップを搭載している機種なので、これに設定すると再生できないようです。
今後普段使いする過程で、不具合など見つけて対応していきたいと思います。今のところ、ケースのコネクタに接続したUSBポートの一部が機能しない問題があります。USBの設定を見直したいです。