Radeon RX Vega 64をmacOSで使う

高価だったVega 64が税・送料込みで4万円を切ってました。これを第9世代CPUとMojaveで動かしてみました。OOBで問題なく動作しました。

Vega 64

今回使用したVega 64はMSIから発売されているAir Boostという製品で、日本ではつい1ヶ月前に発売されたもののようです。そのMSIのプレスリリースによると予想販売価格は税別95,980円だったそうです。これがAmazonで税・送料込みで39,810円で売られていました。同じAir BoostのVega 56バージョンが39,500円と僅差だったので、これは64を買うチャンスだと思ってしまいました。そして気づいたら手にしていたこのVega 64をこちらで紹介した第9世代CPUとMojaveのビルドで動かしました。ちなみに、執筆時点では数千円値上がりしてしまっているようです。それでも予想販売価格の半額ですね。

使用した構成

使用したマシンは、軽い作業用のコスパの良いmacOSマシンです。普通はこのようなお買い得マシンのグラボにVega 64という選択はしないかもしれません。

  • マザーボード:MSI B360M Mortar Titanium
  • CPU:Intel Core i3 9100F
  • メモリー:暫定的に8GB
  • SSD:暫定的に2.5インチSSD
  • OS:macOS 10.14.5 Mojave

OOBで動く

9100FはiGPU無しなのでそのあたりに転がっていたNvidia GTX 770を使っていました。かつてMacに搭載されたことのあるKeplerアーキテクチャなので、今でもmacOSでネイティブにサポートされています。なのでWhateverGreenとLiluだけで、特に設定なく動いていました。GTX 770を抜いて、Vega 64に挿し替えました。その結果、何事もなかったかのように動きました。Vega 64として認識されています。

フォーラムではVegaが動かないという事例が報告されていますが、今回は全く問題ありませんでした。フォーラムを読んでいると、iGPUを無効にすると動くようになるという報告もあるので、もともとiGPUが搭載されていない9100Fだったので、余計すんなり動いたのかもしれません。もしも問題が出る人は、iGPUを無効にする、もしくはiGPU関係のメモリ設定を変えてみて下さい。

これまで使っていたGTX 770は古いのか、4Kディスプレイに接続した時のUI擬似解像度が1920×1080しか選択できませんでした。

それで問題なかったのですが、Vega 64に変えると他の解像度も選択できるようになっています。ドライバが新しいためか、4Kへの対応も充実したということかもしれません。

再掲になりますが、使用したefi, kextファイル類とconfig.plistを以下に示します。

  • VBoxHfs-64.efi
  • SMCHelper-64.efi
  • OsxFatBinaryDrv-64.efi
  • OsxAptioFix2Drv-free2000.efi
  • FSInject-64.efi
  • EmuVariableUefi-64.efi
  • DataHubDxe-64.efi
  • ApfsDriverLoader-64.efi
  • WhateverGreen.kext
  • VirtualSMC.kext
  • USBInjectAll.kext
  • Lilu.kext
  • IntelMausiEthernet.kext
  • AppleALC.kext