HPの小型デスクトップEliteDesk (5: BIOS/CPU更新)

HP社の小型デスクトップPC、HP EliteDesk 800 G2 DM のCPUをCore i3-6100Tからi5-6500Tに交換しました。交換に先立ってBIOSも最新にしました。2コア4スレッドから4C4Tになって、ベンチマークスコアが1.4倍改善しました。

4コアCPUが使いたい

スリープからの復帰で暗黒画面になってしまうことが判明して、少し残念なのですが、スリープしない設定でしばらく使うことにしました。このマシンは、リモートワークで盛り上がっているZoom専用機にしようと考えています。なのでスリープは必須ではありません。ただどうしても4コアCPUにしたいと考えました。というのも、Zoomは4コアあれば賢く背景を切り抜いて仮想背景に差し替えてくれるのですが、4コア未満では処理性能が足りないと判断されて、ブルーバックが必須になります。このことが最初からわかっていたら、4コアモデルを探すべきでした。

HP EliteDesk 800 G2 DMの色々なグレードの仕様を探してみたところ、第6世代Core i搭載製品で使用されているCPUは、

  • 6100T
  • 6500T
  • 6600T
  • 6700T

だそうです。6500T以上なら4コアなのでZoomの要求仕様を満たします。ただ、6600T, 6700Tはほとんど中古市場に出回っていませんし、あっても高価です。その点、6500Tならば、この手の小型PCに大量に使われているためか流通量も多いです。オークションサイトで8,000円程度で取引されています。ということで6500Tを入手しました。

BIOSを更新する

CPUを新しくするならばBIOSは最新版に更新しておいた方が良いと思います。BIOSのバージョン毎に対応CPUが違う可能性がありますが、最新版ならば旧版があつかうCPUの全てに対応しているはずです。HP EliteDesk 800 G2 DM のBIOSは以下で配布されています。ただ、OSとしてWindowsを選択しないと行き着けないです。BIOS更新はWindowsを前提としているようです。

ここからダウンロードしたファイルはexe拡張子のファイルでした。自己伸長ファイルのようです。zipなどの一般的な形式で配布してくれればmacOSで扱えて楽なのですが残念です。伸長するためにVirtualBoxでWindowsを起動しました。配布されていたファイル類は、BIOS本体の他に、多分これをインストールするためのWindowsソフトと、資料文書で構成されていました。N21_0245.binというファイルがBIOS本体のようです。一方、History.txtというファイルには、BIOS更新の記録が書かれています。ざっとみたところ、CPUのいろいろなバージョンへ、その都度対応されている様子です。また、バグも多数修正されています。こういう記録を見ると、ソフトウェアは更新すべきだなと実感します。ちなみに、購入したマシンのBIOSバージョンは2.19で、このリストのずっと下の方です。それ以降、バージョン2.45まで様々なアップデートと修正が行われているようです。

BIOSアップデート作業は、一般のマザーボードと同様に、BIOSメニューから行えます。USBメモリーにHewlett-Packard/BIOS/new/というディレクトリを作り、その中に新BIOSのイメージファイル (N21_0245.bin) を入れれば、BIOSアップデートメニューから認識してくれます。そして無事、最新版のBIOSであるN21 Ver.02.45 12/25/2019になりました。今から4ヶ月くらい前の新しいバージョンです。

CPUを交換

交換前のCPUを確認しておきます。6100Tは2コア4スレッドで3.2GHzです。

CPUのヒートシンクとファンは、HP EliteDesk 800 G2 DM の中身の半分を占めています。ファンは、跳ね上げて下のメモリー交換できるようになっています。その軸受けの部分からファンを引き出して取り外すことができます。ファンはマザーボードから電源ケーブルでつながっていますが、外さなくても脇に置いておけます。

ファンを外した残りの部分、ヒートシンクはT15番のトルクスネジ3個で固定されています。ネジはコイルバネの中を通してあり、ヒートシンクはバネの力で押さえつけられています。以前、CPU交換を行ったMac Proのように、ネジを締め付ける力で直接ヒートシンクを押さえているわけではありません。なので、ネジ締めトルクは適当でも良いと思います。でも前回、せっかく用意したので、トルクドライバーを使い正確にネジ締めします。写真にあるように工具としてカッコ良いです。このトルクドライバーで調べたところ、どのネジも30 cNm (センチニュートンメートル) で締められてました。かなり緩いです。

ファンとヒートシンクを外した状態です。ファンの電源ケーブルはつながったままです。グリースはまだしっとりしていました。また、美しく均一に塗られています。さすがはプロの技です。

グリースをアルコールで拭き取り、CPUを交換します。新しいグリースはいつもより高級にthermal grzllyを使いました。グリースを塗り、薄く伸ばして、ヒートシンクを取り付けます。締め付けトルクは30 cNmです。ファンを戻せば完成です。

これで起動を試みましたが、なぜか数回は起動しませんでした。BIOS画面が出ず、電源ボタンを押すとすぐに電源が切れます。ビープ音が短く鳴る時もありました。それでも起動を何度か繰り返すと、5-6回目くらいにBIOS画面が出ました。CPUが変わって、BIOSが混乱していたのかもしれないです。BIOS画面が出るようになってからは全く問題なくmacOSが起動しました。CPUも正しく認識されています。コア数は倍増するのですがクロック数は2.5GHzに落ちます。

まずはGeekbench 5のCPUスコアです。1740だったところが2442と、1.4倍ほど向上しました。

次はCinebench R20のCPUスコア比較です。825だったところが1121になり、こちらは1.36倍くらい向上しました。

クロックが下がった影響で、コア数が倍増しても、顕著に性能向上するわけではなかったです。コア数が倍増、スレッド数は同じ、クロック数が0.8倍なので、全体として1.4倍くらいなのは妥当なところかと思います。

まとめ

HP EliteDesk 800 G2 DM のCPUをCore i-3からCore i-5に交換しました。元々のラインナップにあったCPUだったこともあり、交換するだけで認識してくれました。性能向上は1.4倍程度でした。でも、ZoomはこのCPUを4コアの高性能CPUと認定してくれたようで、めでたく仮想背景がブルーバック無しで動くようになりました。よかったです。

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