2017年11月2日にインテルのメインストリーム向け新デスクトップCPUであるCoffee Lake-Sが発売されました。これを搭載したMacintoshはまだありませんが、CPU IDをKaby Lakeに偽装することで6コア12スレッドを堪能できるようです。
同時に各社から対応マザーボードも発売されました。まだZ370チップセットだけで、数も少ないようですがこれから増えていくと思われます。
主要マザーボードメーカといえば、シェア一番のASUS、Hackintoshで昔から人気のGigabyte、コスパが良いASRockがありますが、以前の記事では、
- 電源ボタン長押しでBIOSに入れるGO2BIOS機能がある
- ファン制御をBIOSのGUIで設定できる(ASUSも可能)
- BIOSメニュー構成がわかりやすい(主観です)
という弱い理由でMSIを推しました。
ここでもMSIに絞って新製品を見ていこうと思います。でも、実際のところ、UEFIマザーボードならmacOSを導入する上で大した違いはありませんので、どのメーカの製品でも良いです。
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MSIからは9機種
ニュース記事によるとMSIからはZ370チップセット製品が9機種発売されるようです。
個人的にはArcticシリーズの白い基板が無いのが残念です。今後の製品展開に期待したいです。一般的な仕様はこれらの記事を見ていただくことにして、macOSをインストールする場合にきになるところをチェックして見ます。
共通の項目
どのマザーボードもUSB 3.1 Gen2にASMediaの新しいチップ、ASM3142を搭載しています。ASRock, Gigabyte, ASUSも同じく、ASM3142を搭載しています。ASM3142がmacOSで使用できるのかどうかは不明です。チップセット直結のUSB 3.1 Gen1は使えるはずです。
WiFi搭載モデルのWiFiモジュールはIntel製もしくはQualcom製です。どちらもmacOSではサポートされていませんので、動かないと考えて良いです。
オーディオのRealtek ACL 892は以前からあるチップで、安定して動きます。上位機種に搭載されているALC 1220は200シリーズチップセットから搭載された新しいチップで、最近になって動くようになったようです。どのマザーボードも動くと考えられます。
LANにはQualcomのKiller E2500もしくはIntel I219-Vが採用されています。E2500はAtheosE2200Ethernet.kextでサポートされているようです。I219-VはIntelMausiEthernet.kextでサポートされているようです。なので、どのマザーボードも動くと考えられます。
Z370 GODLIKE GAMING
E-ATX規格。店頭予想価格は税別68,980円。WiFi搭載、有線LANは3個搭載です。オンボードグラフィックス機能は非搭載です。macOSではWiFiは動きません。WiFiモジュールはM.2接続なので、Broadcomの同じ規格のモジュールに差し替えることで動くかもしれませんが、アンテナの数がたりませんし、基板のサイズが合うかどうかは不明です。オーディオはALC1220およびESS E9018となっています。前者は動きます。後者のESS E9018は高級なDACらしく、大型のヘッドホンジャックに接続しています。SPDIF入力を持ったチップらしいので、ALC1220に接続しているようなら使えるのかもしれません。Killer E2500のLANは動きます。
Z370 GAMING M5
ATX規格。頭予想価格は税別27,680円。オーディオはRealtek ALC1220、有線LANはKiller E2500で、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370 GAMING PRO CARBON AC
ATX規格。店頭予想価格は税別27,480円。IntelのPCIe無線LAN拡張カードが付属しますがmacOSでは動きません。オーディオはRealtek ALC1220、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370 GAMING PRO CARBON
ATX規格。店頭予想価格は税別24,680円。Z370 Gaming Pro Carbon ACからWiFiカードを外したバージョン。macOSで動かないWiFiカードが付属していても無駄なので、どちらかを買うならこちらですね。オーディオはRealtek ALC1220、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370M GAMING PRO AC
micro-ATX規格。店頭予想価格は税別21,980円。IntelのM.2接続WiFiが付いていますが、これは動きません。オーディオはRealtek ALC1220、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370I GAMING PRO CARBON AC
mini-ITX規格。店頭予想価格は税別22,980円。IntelのM.2接続WiFiが付いていますが、これは動きません。オーディオはRealtek ALC1220、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370 TOMAHAWK
ATX規格。店頭予想価格は税別18,680円。オーディオはRealtek ALC892、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370 GAMING PLUS
ATX規格。店頭予想価格は税別14,480円。オーディオはRealtek ALC892、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Z370 PC PRO
ATX規格。店頭予想価格は税別15,580円。PCIスロットが付いています。オーディオはRealtek ALC887、有線LANはIntel I219-Vで、どちらもmacOSで動くでしょう。
Hackintosh向きの製品は?
最上位のZ370 GODLIKE GAMINGはWiFiが無駄になるし搭載の高級DACが使えるかどうか不明ですので無謀かもしれないです。またZ370 GAMING PRO CARBON ACは、WiFiなしバージョンを買うのが良いので、除外です。
micro-ATXとmini-ITXは、それぞれ1機種しかありません。M.2接続WiFiカードは無駄になりますが、このフォームファクタが必要なら選択の余地はありません。WiFi用M.2ソケットは、BroadcomのM.2カード、もしくはM.2カードアダプタと差し替えて有効利用できるかもしれません。GigabyteとASRockからはWiFi未搭載のmicro-ATXが出ていますので、それ(Z370M D3HまたはZ370M Pro4)にしても良いかもしれません。
ということで、今のMSIのラインナップからすると以下が良いようです。
- Z370 GAMING M5 (地味に光る)
- Z370 GAMING PRO CARBON (派手に光る)
- Z370 TOMAHAWK (ミリタリー風)
- Z370 GAMING PLUS (エントリーモデル. 赤く光る)
- Z370 PC PRO (ビジネスモデル・PCIソケット)
- Z370M GAMING PRO AC (micro-ATX. 赤く光る)
- Z370I GAMING PRO CARBON AC (mini-ITX. 虹色に光る)
Z370 ASM3142 USB3.1en2ですが
10.13.6 10.14β で SMBIOSをimac Pro 1.1にすれば、問題無く認識、動作OK
imac xx.xやMacBook Pro 15.xでは、私では動作させることが出来ませんでした。ただ起動時からUSB3.1にHDD挿したままだと、OS立ち上がったあとデスクトップに現れ、何故か使用出来ました。
起動時に接続されていないと認識されないのは、内部ドライブだと認識されているためなのかと思います。マウントできた状態でシステム情報を見たら、「内部:はい」になっていないでしょうか?でも解決策はわからないです。すみません。