Catalina導入用USBメモリーを作成する

CatalinaをクリーンインストールするためのUSBメモリーを作ります。まずはCatalinaに含まれるcreateinstallmediaコマンドを使います。次にESPを作ります。すでにMojaveが動いているHackintoshがあればESPのファイルをコピーするだけです。

Mojave用ESPを最新にする

Catalinaは、Mojaveの場合と同じefiドライバー、kext、config.plistでCatalinaが起動できることを確認しています。ただしどれも最新版にしておくのが望ましいです。

ということで、Kext Updater.appなどを使用して、Cloverとkext類を最新にしておきます。

Catalinaをダウンロードする

macOSが動いているマシンからAppleのサイトに接続して、Catalinaのインストーラをダウンロードします。ダウンロード後に、自動的に起動しますが、メニューから終了させます。アプリケーションフォルダにmacOS Catalinaインストール.appというアプリケーションができているはずです。

USBメモリを初期化する

インストーラ用のUSBメモリを用意します。本体は7GBくらいなので8GBの容量でもいけるかもしれませんが、余裕を見て16GBは欲しいです。今回は32GBのUSB 3.0メモリーを用意しました。起動速度がとても遅くなってしまいますが、本当ならばUSB 2.0メモリーの方が確実です。今回は設定済みのESPがあるので問題ありませんが、未知のマザーボードの場合、USBの15個制限の影響で、USB 3.0ポートがUSB 2.0として動いてしまうことがあります。その場合、BIOS起動時は3.0だったポートが、macOSに制御が切り替わった途端に2.0に変貌してしまうので、起動作業が止まってしまうのです。

次に、USBメモリーをディスクユーティリティ.appを使って初期化します。フォーマット方式の項目はデフォルトにしておきます。つまり、Mac OS拡張(ジャーナリング)とGUIDパーティションマップにしておきます。APFSを選んでも良さそうな気もしますが、後のcreateinstallmediaコマンドでエラーが出ます。

実機用インストーラを作る

まずは実機(本物のMac)でも使えるCatalinaインストール用USBメモリを作ります。ターミナルを使用して、Catalinaインストーラの中に移動します。ターミナルから見ることができるmacOSオリジナルの世界では、アプリケーションフォルダは、Applications, インストーラはInstall macOS Catalina.appという名前になっています。ここでlsするとcreateinstallmediaというファイルが見つかるはずです。

cd /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/
ls create*
createinstallmedia

これを使用して、macOSインストールUSBメモリを作成します。とりあえず起動すると、ヘルプ情報が表示されます。

./createinstallmedia
Usage: createinstallmedia --volume <path to volume to convert>

Arguments
--volume, A path to a volume that can be unmounted and erased to create the install media.
--nointeraction, Erase the disk pointed to by volume without prompting for confirmation.
--downloadassets, Download on-demand assets that may be required for installation.

Example: createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled

This tool must be run as root.

downloadassetsオプションは、起動用USBメモリを作成する場合に、最新ファームウェアやApple T2チップ用ファームウェアをダウンロードする機能のようです。Hackintoshでは不要な機能なので使わないでおきます。–volumeオプションでは、先ほど作成したUSBメモリへのパスを書いておきます。ということで、以下のコマンドを入力します。

sudo ./createinstallmedia --volume /Volumes/USB\ Memory/

パスワード入力の後、USBメモリを消去する確認を求められ (yを押します)、USBメモリ作成が開始します。しばらく経つと、以下のようなメッセージが出てインストーラUSBメモリが完成です。

sudo ./createinstallmedia --volume /Volumes/USB\ Memory/
Ready to start.
To continue we need to erase the volume at /Volumes/USB Memory/.
If you wish to continue type (Y) then press return: y
Erasing disk: 0%... 10%... 20%... 30%... 100%
Copying to disk: 0%... 10%... 20%... 30%... 40%... 50%... 60%... 70%... 80%... 90%... 100%
Making disk bootable...
Copying boot files...
Install media now available at "/Volumes/Install macOS Catalina"

こうして完成したCatalinaインストール用USBメモリは、実機のMacでこれ単体で起動して、Catalinaのクリーンインストールが可能です。

Hackintoshの場合も、今までMojaveを起動していたのと同じドライブのESPから起動すれば、このUSBメモリーインストーラを使用できます。Cloverの起動選択肢に「Boot macOS Install from Install macOS Catalina」という項目が見えているはずです。これがここで作ったUSBメモリですので、これを選んで再起動します。この手順でCatalinaのインストーラが起動することを確認できます。

ESPを作成する

ドラッグアンドドロップで複製する

前のステップで、今までmacOSを起動していたESPからUSBメモリ内のCatalinaインストーラが起動したことが確認できました。そうであれば、USBメモリ単体で起動させる手順は簡単です。USBメモリのESPに、これを起動させることができたESPの内容をコピーするだけです。下のスクリーンショットでは、起動ドライブのESPの中身を、USBメモリのESPに、ファインダのドラッグ&ドロップ操作でコピーしています。

これで単体で起動するUSBインストーラが完成しました。BIOSでこのUSBメモリーから起動するよう指定すれば、USBメモリー単体で起動します。ご参考までに、今回使用したASUS Z390 MAXIMUS XI HERO用のEFIフォルダの中身をこちらに置いておきました。シリアル番号とUUIDは有効ですが、ネット接続する前に必ず変更してください。

Cloverを新規にインストールする

ドラッグアンドドロップで今までのESPを複製する代わりに、Cloverインストーラを使って新規にインストールしても良いです。結果は同じで、新規に作るので気分が多少良い程度の違いです。Cloverのインストール時に必要なefiドライバを選んでおきます。次にconfig.plistとkext類を、現行のものと同じにしておきます。ただ、SIPを有効にした状態でCloverインストーラを動かすと、現時点ではエラー表示が出て進捗しないようです。こちらの記事をご覧ください。

USBメモリーから起動する

USBメモリーから起動すると、すぐにインストーラが起動するのではなく、macOSユーティリティというソフトウェアが起動します。ここから、ネットワーク設定、ターミナル、Time Machine操作、ディスクユーティリティなどが使用できますので、インストール以外にも色々と役立ちます。

まとめ

単体で起動するmacOSインストーラUSBメモリを作りました。Cataninaを対象としましたが、以前のバージョンの場合と手順は同じです。今回ご紹介した手順は、tonymacx86のサイトで配布しているUniBeastが行う作業に相当します。ただ、MojaveでHackintoshがすでに動いていることを前提にしているので、ESP部分の作成は簡単でした。

このインストーラUSBメモリがあれば、これ単体で起動してmacOSユーティリティを起動できます。ここから、ボリュームをフォーマットできるので、マシンに新規のドライブだけが接続されている場合でもインストールできます。また、ターミナルで様々な操作が可能できます。macOSが起動できなくなった場合の緊急時用にこのようなUSBメモリを持っていると、復旧作業が楽です。

8件のコメント

  1.  本筋とはちょっと離れる事柄なので恐縮しますが、一点 お尋ねしてもよろしいでしょうか?

    当記事のなかに”黒白だけのシンプルなClober boot Theme”が紹介(?)されています。
    ダークモードで使用しているCatalinaのイメージにはぴったりで、とても気に入りました。
    可能ならば、我がHacintoshでも使ってみたいです。
    差し支えなければ、以下の点についてお教えいただけると幸いです。

    1. Clover Boot Loader – Config.plist – Gui 設定画面での Theme 名称、EmbeddedThemeType情報
    2. このThemeデータの入手先 リンク情報

      1. 追加情報を提供いただき、ありがとうございました。
        ようやく、我がHacintosh環境に反映できました。 
        何度見ても、やっぱりいいですね ー 本当にダークモードの世界への入口にはピッタリ。

  2. おはようございます。
    今回のCatalinaになってからClover Boot Loaderを使おうとするとcannot install without ensuring the file system is read-writeというエラーが出て使えません。このエラーの対処法を教えていただきたいのと、このブログの中のEFIフォルダをうpしてもらっていいですか?
    お手数ですがよろしくお願いします。

    1. Command+Rで起動して、ターミナルを開いて「csrutil disabl」で再起動でオケ

    2. EFIをサイトにおきました。リンクを本文に追加しました。インストーラのエラー情報、ありがとうございました。手元でも確認して、対策法を記事にしました。

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