Comet Lake-Sを搭載した新しいiMacがようやく登場しました。Z490マシンのSMBIOS情報に早速にも反映させたいところですが、いつものようにスペックが謎です。そこで、わかる範囲でメモしました。明らかになり次第、更新していきたいと思ってます。情報ありましたらコメントでお知らせください。
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Model ID
今までの経緯からすると新27インチiMacのモデルIDは、iMac20,1になるのではないかと思います。と思って検索していたら、Appleの公式ページにiMac20,1とiMac20,2というモデル番号が出ていました。これによると27インチにはiMac20,1とiMac20,2の両方があるようです。どのCPUがどちらのIDになるのか知りたいところですが、20番になるのは確定です。またパーツナンバーはMXWT2xx/A, MXWU2xx/A, MXWV2xx/Aになるようです。
追記:Geekbench Browserのベンチ結果投稿によると、Core i5-10500, Cire i5-10600, Core i7-10700K搭載モデルがiMac20,1で、Core i9-10910搭載モデルが20,2のようです。上位モデルが「,1」だったiMac 2019モデルとは逆ですね。
CPU
新iMac 27インチには、ベースモデルが3種類、オプションで1種類、合計4種類があります。iMacの搭載CPUが何なのかあまり情報はありません。搭載CPUに興味があるのはhackintoshしている人たちだけなのかも。公開されているスペック情報も限られています。その公式情報によると搭載されているCPUの説明は以下のようです。
- 3.1GHz 6コア第10世代Intel Core i5(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)
- 3.3GHz 6コア第10世代Intel Core i5(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)
- 3.8GHz 8コア第10世代Intel Core i7(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
- 3.6GHz 10コア第10世代Intel Core i9(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
いつものようにコア数とクロック数しかわかりません。これだけの情報と、Comet Lake-Sとして公開されている情報からすると、6コアCPUと8コアCPUには、該当するクロック数のComet Lake-Sモデルがあります。なので、それぞれの機種のCPUは以下と思われます。
- Intel Core i5 10500 (65W)
- Intel Core i5 10600 (65W)
- Intel Core i7 10700K (125W)
- ?
最上位のCPUに関しては、北森瓦版で10910というモデルが紹介されていました。元記事はtom’s Hardwareです。10900Kと10900の中間のモデルだそうです。ベースクロックが3.6GHzというのは合っていますがTBの値が少し違います。でもこの可能性は高いと思います。
追記:Geekbench Browserからの情報から10910なのは確実のようです
- Intel Core i5 10500 (65W)
- Intel Core i5 10600 (65W)
- Intel Core i7 10700K (125W)
- Intel Core i9 10910 (95W)
Geekbench Browserで検索する
Geekbench BrowserでiMac20,1を検索したところ、現時点で3件の結果が見つかりました。時間的にどれも同じ人が上げている様子です。Hackintoshである可能性もあるのですが、macOS 10.15.6のBuildが19G2005という見慣れない数値ですし、MotherboardのIDもそれっぽいので、いち早くiMac20,1を入手した人が動作させた可能性が高いです。これを見ると、3.8GHzマシン(ベースモデル最上位)のCPUは確かに10700Kのようです。
Geekbench Browserで検索する(続報)
その後、さらにGeekbench BrowserでiMac20の検索を試みました。投稿がさらに増えていました。この結果、全ての搭載CPUが判明しました。上の予想通りで、最上位モデルは、やはり10910だったようです。ということでGeekbench Browserから推測する搭載CPUとモデルIDは以下です。
- Core i5-10500 3100 MHz (6 cores) iMac20,1 BID=Mac-CFF7D910A743CAAF
- Core i5-10600 3300 MHz (6 cores) iMac20,1 BID=Mac-CFF7D910A743CAAF
- Core i7-10700K 3800 MHz (8 cores) iMac20,1 BID=Mac-CFF7D910A743CAAF
- Core i9-10910 3600 MHz (10 cores) iMac20,2 BID=Mac-AF89B6D9451A490B
それにしても10500と10600の性能差が僅差で、逆転している報告も多いですね。搭載グラフィックスも同じだし、なんでこんな微妙な製品構成にしたのかな。
GPU
上記のAppleのスペックページによると、GPUには
- Radeon Pro 5300
- Radeon Pro 5500 XT
- Radeon Pro 5700
- Radeon Pro 5700 XT
が搭載されているそうです。多分新しいチップです。以前と同じくProは、同じ型番のRXシリーズのApple社用カスタムチップだと思います。例えばPro 5700 XTは、RX 5700 XTより省電力にしてiMacの筐体に収まるようにしたバージョンのようです。新GPUに関する記事がこちらにありました。これによると、例えばPro 5700 XTはRX 5700 XTに比べて、プロセッサユニット数は同じですが、性能が9.75TFLOPSから7.6TFLOPSに落ちているようです。おそらくクロック数を落として発熱を抑えて、iMac筐体に対応させたのではと思います。でもProとRXは、ハード構成は同じようなので、新iMacをサポートしたmacOS (19G2005 ?)で、RX 5700 XTの互換性が向上したらありがたいです。
内部構造
分解記事と動画が上がっているようです。コメントで教えていただきました。
SSDは半田づけで交換不可能ですが、CPUはソケット式で交換可能なようです。
シリアル番号フォーマット
シリアル番号の生成プログラムmacserialなどがまだ新機種に対応していませんので、新機種シリアル番号のフォーマットをぜひ知りたいところです。
ネットを徘徊していたら、開封動画がぼちぼち公開されていて、その中にシリアル番号を見せてくれている動画がありました。それからフォーマットを解析します。皆さんもネット上で新機種のシリアル番号を発見したらぜひコメントでお知らせください。
10700K搭載モデル
こちらは10700K搭載モデルのようで、C02CV0VDPN5Wという数値が読めます。この番号から、今まで通りの伝統的な12桁のシリアル番号フォーマットに従っているらしいことがわかります。それぞれの桁を調べると以下になります。フォーマットの詳細は、こちらの記事で紹介してあります。
- C02: 製造場所番号で、中国のQuanta Computer製造です。
- C: 製造年。2019年でZまで使い切ったので2010年の表記 (CとD) に戻ったと思われます。2020年前半を示しています。
- V: 製造週。24週目(後半なら50週目)を表します。つまり2020年の6月8日からの1週間に製造されてます。
- XXX: 次の3桁は、製造ライン番号もしくは、組み立て担当者のIDです。製品個体ごとに異なる番号です。
- PN5W: プラットフォームモデルです。製品の種類を表す番号です。この番号は、一つのModel IDに複数存在します。iMac20,1の一つのプラットフォームモデル番号はこの番号だとわかります。
こちらでも10700K搭載モデルの番号が読めます。C02D33YEPN5Wです。PN5Wが10700K搭載iMac20,1の番号なのは間違い無いです。
10910搭載モデル
こちらの動画では10コアモデルのシリアル番号が読めます。C02D2018046Tです。これによると、
- C02: 製造場所番号。中国のQuanta Computer製造です。
- D: 製造年。2020年後半を示しています。
- 2: 製造週。28週目を表します。つまり2020年の7月6日からの1週間に製造されてます。
- XXX: 次の3桁は製品個体ごとに異なる番号です。
- 046T: iMac20,2の一つのプラットフォームモデル番号はこの番号だとわかります。
こちらでも10910搭載モデルの番号が読めます。C02D5007090Yです。また、こちらにもありました。こちらは、C02D401H090Yです。090Yというプラットフォームモデル番号もあるようです。
10500搭載モデル
こちらの動画のAbout this Macでは、「3.1GHz六核」と読めるので、10500搭載モデルのようです。C02D4311PN5Tです。これから、
- C02: 製造場所番号。中国のQuanta Computer製造です。
- D: 製造年。2020年後半を示しています。
- 4: 製造週。30週目を表します。つまり2020年の7月20日からの1週間に製造されてます。
- XXX: 次の3桁は製品個体ごとに異なる番号です。
- PN5T: 6コアiMac20,2の一つのプラットフォームモデル番号はこの番号だとわかります。
シリアル番号のまとめ
2020 iMacも従来位通りのフォーマットのシリアル番号のようでした。また、プラットフォームモデル番号は、それぞれ、
- PN5T: Core i5-10500 3100 MHz (6 cores) iMac20,1
- ????: Core i5-10600 3300 MHz (6 cores) iMac20,1
- PN5W : Core i7-10700K 3800 MHz (8 cores) iMac20,1
- 046T, 090Y : Core i9-10910 3600 MHz (10 cores) iMac20,2
となります。10600搭載モデルが発見されていませんが、グラフィックスが同じなのでおそらく10500と同じなのではと思います。ただ、10600搭載モデルは10910に変更できるのですが、10500搭載モデルはできないのでもしかしたら違うかもしれません。10600の情報が欲しいですね。
これで、iMac20,1とiMac20,2のシリアルを作れます。上記の製造週と、製造ライン番号を少し変えれば良いはずです。ただ、製造ライン番号は、同じ数値に対して重複して存在するので、そのうちの適切な数値を選ぶ必要があります。他のModel ID用に生成ソフトで作った製造ライン番号を使うと良いと思います。
まとめ
27インチ iMac2020に関して、仕様をまとめました。Geekbenchの情報は参考になりました。今のところ
- CPUは4種類 (10500, 10600, 10700K, 10910)
- GPUは4種類 (Radeon Pro 5300, 5500 XT, 5700, 5700 XT)
- Model IDはiMac20,1(下位3モデル)とiMac20,2(最上位モデル)
- Board IDはMac-CFF7D910A743CAAF (iMac20,1)とMac-AF89B6D9451A490B (iMac20,2)
というようなことが判明してます。
ぎゃ。
CoffeeLakeの構成が最後だと思って、自作PC組んだとこなのに。情弱でした…
WWDCでもIntel Macはまだまだ出るよってTimさんが言ってたのに😊
Comet Lake-HのMacBook Pro 16インチが出るのを期待しています。
>macOS 10.15.6のBuildが19G2005という見慣れない数値ですし
19G2005という白ウサギを追っかけてたら、謎のBuildが観測できましたぁ。。。
本日、VMのMojaveからカタリナさんのフルインストーラ をダウンロードしてインストールしてみたところ、この謎の19G2005とやらが、8月7日 日本現地時間13:00ごろ既に19G2006とやらに+1されたものにサイレント?BuildUpされている観測されましたぁ。。。
フルインストーラ のバージョンは15.6.00となっておりましたです。。。
https://i.imgur.com/uWfReNX.jpg
Developer seedにも下記がリストされていました。
8 001-36735 10.15.6 19G2006 2020-08-06 macOS Catalina
ということはBig Surの前に、iMac20,1, 20,2対応の、10.15.6追加アップデートが出るってことですね。たのしみです。
なんと!サイレントアップデートですね。Comet Lake-Sに対応したmacOSなはずですので、Z490マシンのためにぜひとも手に入れたいところです。AppStoreから試してみます。
CPUはハンダ付じゃなくってソケットみたいですね?
この2つのBID=Mac-CFF7D910A743CAAFとBID=Mac-AF89B6D9451A490BがあるならBID=Mac-CFF7D910A743CAAFのCPUをCore i9-10910にアップグレードするような輩は慎重にしないと不安定になるかもしれないですね?電気的な特性に関係するVRM関係なのか?、単なるコネクタのあるなし?とかなのかわかんないですけど、この違いが明確にわかんないと低スペCPUを選んで後で至高の10Coreにするというが困難なのかもしれないのが気になりますね。
OWC、iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)の分解レポートを公開
https://applech2.com/archives/20200808-imac-2020-new-ssd-mechanical.html
面白い動画でした!ありがとうございます。両面テープ式の旧型iMacを分解・清掃・アップグレードしたことがあるのですが、この動画を見ると、ものすごくシンプルになってますね。ハードディスク類がなくなって、他のボードもコンパクトになって、スカスカです。たぶん重量もかなり軽くなっているのじゃ無いかな。5.25インチ HDDを入れる前提で設計された筐体だから、今ならもっと薄くできると思いました。
SSDは
2TBまで半田付けで、
4TBと8TBは、
コネクタで接続されているらしいです。
https://iphone-mania.jp/news-305503/
情報ありがとうございます。4TB以上にアップグレードできるのは8コアモデルだけなのですね。それでシリアル番号の末尾4桁も違うのかな。
AAPL Ch.によると?Core i7-10700Kを搭載したiMac (2020)はCPUスコアだけを見ればコストパフォーマンスは良いらしい?です!
Core i7-10700Kを搭載したiMac (2020)はCore i9-9980HK 8-Core@2.4GHz採用のMacBook Pro (16-inch Late 2019)やMac Pro (Late 2013)のCTOモデルを上回り、10コアのCore i9-10910を搭載したiMac (2020)はMac Pro (2019)のベースモデルを上回り、10コアが標準構成となったiMac Pro (2017)のベースモデルと数%程度しかスコアに差がないので、CPUスコアだけを見ればコストパフォーマンスは良さそうです。
https://applech2.com/archives/20200808-imac-5k-27-inch-2020-cpu-benchmark.html
「アップルが貸し出している10910はiMac20,2だけど、Geekbenchに載っている10910はそれとは違ってスペックが低い」ような書き方しているのが謎ですね。GeekbenchでiMac20,1の10910搭載モデルは1台も無いので勘違いじゃないかなと思います。
載っかってるDDR4に違いがあると、マルチコアのスコアが伸び悩んでるっぽい感じかもですね?
個人的にBeastモデルを思い描いてCPUをチョイスする場合(コア数最大+HyperThreding+K付きなどなど)は、メモリはできるだけ(ご予算の許す限り可能ならいっちゃん良いのもの)速いのを買わないと、あまり意味がない結果になるので。。。あとdGPUなんて邪道!iGPUでいんだよ!っていう個性派の方はdGPUの予算を超高速DDR4に全力で振り向けるるということをすると、マルチコアのCPU演算とiGPUがNitroになるので、それはそれで面白いと思いますね。。。w
iMac20,2
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/3205397
Size 32.00 GB
Frequency 1333 MHz
Type DDR4
iMac20,1
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/3203308
Memory Information
Size 40.00 GB
Frequency 1066 MHz
Type DDR4
なんと!、iMac20,1の10910搭載モデルもあるのですね。謎が深まってしまった。
メモリークロックはGeekbench 5のスコアに結構影響を与えますね。マザボの自動設定だとメモリーのスペックよりも低めのクロック数になることがあるので(安全のために下げている?)マニュアルでスペック通りに設定するとスコアが上がります。GeekbenchのiMac20,1の結果でクロックが違うのは自動設定の個体差の影響かもです。その点、マニュアルで設定できる自作は良いです。
メモリの増設でクロックダウンするようなパターンがあるらしいです。。。
>メモリークロックはGeekbench 5のスコアに結構影響を与えますね。
特にマルチコアは伸び方が加速しますねぇ
ちなみにRyzenはメモリが重要らしいですね?Intelでも3800くらいつけときゃそれなりに加速するのかもしれないですね?わたしは9900KでDDR4-3200で使ってますけど、それなりにイイ感じです。w
iMacだとメモリクロック設定に苦労してる様子ですね。自作PCならBIOS設定を変えるだけなのに。
白ウサギ(10.15.6 19G2006)を探してウロウロ。。
雪景色の中に隠れて見つけられず、ああ残念!!!
経過説明:
同じCatalina 10.15.6でありながら、サイレントチェンジされた幻の最新Catalinaインストーラーを
探して、2つの方法でTry。
1. Catalina環境下で、AppleStoreからCatalina MacOSxコードをダウンロードして、他の区画に導入 => システムのバージョン: macOS 10.15.6 (19G73)で変わらず
2. Mojave (10.14.6 + Security Update)環境下で、Catalinaへのアップデートを選択して、他の区画に導入 => システムのバージョン: macOS 10.15.6 (19G73)で変わらず
gibMacOSを使うと19G2006がリストに現れますね。
https://github.com/corpnewt/gibMacOS
お陰様で、gibMacOSを使って「リスト最上段の19G2006」MacOSxを入手&導入できました。
ありがとうございます。
参考:
o gibMacOSを活用するのが今回 初めて。
それ故、Google 先生(?)を使って、該当Webページを見つけて、にわか勉強。
o ”蛇の道は蛇”ではないですが、根気強く取り組めばなんとか解決できるものですね。
o 導入作業においては、BigSurブート対応済みのOC BootLoaderと BigSurブート未対応のCloverboot Loaderを交互に使い分けて進捗した。
o 導入経験の手間を考えると、「第10世代CPU搭載」 Hacintish構築を検討・計画しているユーザー向けには最適。
強いて言えば、「初心者には、あえてお勧めしない」。
https://iphone-mania.jp/news-305954/
128GBモデルも
コネクタで接続されているらしいですね。
CPUも容易に交換できるみたいです。
追加アップデートで10.15.6 19G2021が出ましたね。これでiMac20,1 20,2をサポートしたmacOSが入手できるようになりました。
つまり 10th Gen の CPU で Native-Hackintosh が可能になったということでしょうか?
success built の報告が欲しいですね
10.15.5からCPUを偽装しなくても使えるようになっていたので、その頃からnativeだったと言えると思います。こちらで作っています。
https://bootmacos.com/archives/9328
10850KというCPUが出たのですね。iMac 2020の10910とTDP以外のスペックが同じようです。