Beta 6が公開されたのでアップデートしました。ビルト番号は20A5364eです。Beta 5では起動で失敗していたComet Lake-Sで、Beta 6は動きました!また、Cataliaに比較してRadeon 5700XTの性能が向上していることを確認しました。
インストール手順
前回の記事では、createinstallmediaコマンドを使ってインストール用USBメモリを作成し、それで起動してSSDにインストールしました。今回はUSBメモリを作るのが面倒だったので、真っ新な2.5インチSATA SSD(今回は250GB)をCatalinaマシンに接続し、フォーマットし、macOS Big Surベータ版インストール.appから直接インストールしました。
このSSDを、Catalinaマシンに接続したまま、Catalinaが入っているESPの中のOpenCoreで起動します。そして起動ボリューム選択画面で、Big SurをインストールしたこのSSDを選択して起動しました。Beta 5に引き続き、Prebootという分かりにくい名前で現れています。Prebootの右に見えるMacintosh HDというドライブは、いつも起動しているCatalinaのボリュームです。
Z490で動きました
前回の記事でBeta 5が既に動作していたZ390上のCoffee Lake-Sマシンでは、Beta 6も引き続き問題なく起動しました。一方で、Beta 5が動かなかったZ490上のComet Lake-Sでも、Beta 6ならば起動しました。このマシンです。
ESPの構成は以下です。config.plistも、Catalina 10.15.6を起動させている状態のそのままです。
- OpenCore 0.6.1
- kext類は一般公開されている最新のもの
- 機種設定はiMac20,1
OpenCore 0.6.1はGitHubで公開されているソースからビルドしたものです。iMac20,1の機種設定・シリアル番号が使用したかったので0.6.1にしてあります。0.6.1が必須というわけではありません。(追記:この記事を書いている間に0.6.1は公開版として出てました。)Z390マシンでは公開版の0.6.0でも動いています。Z490マシンでBeta 5を試みた時には、OpenCoreが動いてすぐに
[EB|#LOG:EXITBS:START]
という表示で止まってしまい、起動しませんでした。このメッセージで止まることへの対策を色々試みたのですが、解決しませんでした。それがBeta 6にしたら、何の問題もなく起動しました。Beta 6はComet Lake-S搭載のiMac 2020に対応したという話をコメントで教えていただきました。Hackintoshなのが原因ではなく、もともと今回でComet Lake-Sに対応したということだったのかもしれません。
5700XTの性能が向上
このComet Lake-Sマシン (CPUは10900K) にはRadeon 5700XTを取り付けてあります。その性能を測定しました。下のグラフはCatalina 10.15.6とBig Sur Beta 6との比較です。OpenCLとMetalでそれぞれ3回測定した結果を平均しました。さらに比較のために以前紹介したCatalina 10.15.5でのRX 580の結果も掲載しました。
Radeon 5700XTは、RX 580と比較して、OpenCLでは優っているもののMetalで負けているという状態でした。その傾向は変わらないのですが、Big Surになってそれぞれ10%程度性能が向上しているようです。
>Beta 5に引き続き、Prebootという分かりにくい名前で現れています。
なんかPrebootって出現するのはBugみたいらしいです。。。
GMには治るんでしょうけど、本日付のwilliambj1とこの2020-09-24のBuildでワークアラウンドが入ったの観測いたしました。。。
OcBootManagementLib: Workaround displaying Preboot due to macOS 11 bug
https://github.com/williambj1/OpenCore-Factory/releases/tag/2020-09-24
OC 0.6.2を入れてみました。
Prebootとは表示されなくなりましたが、Big SurというSSDの名前ですが、Boot画面ではなぜかMacintosh HDと表示されました。
>Macintosh HDと表示
あぁ〜。。。そうゆうことねぇ。だからワークアラウンドって言ってるわけじゃないかな?
決め打ちで何でもかんでもMacintosh HDなのかも?
まぁPrebootよりは誤解をまねかないんでいいのかも、Bugって主張されてることなんで、これでしばし我慢しなされ!?っていうことなんでしょねぇ。。。
とはいえ、通常の実機では、BootManeger表示されない(表示しなくて良い使い方が正当な流儀なんで)で使うので、GM出ても放置プレイ食らうかもしれないと先々の予見もあるかもですね?w
実機でもOptionキー押しながら起動したらおかしな表示だったので、直してくれるものと期待したいです。
本家の方では “EFI Boot”で出現するのですね?
CCCでお馴染みの、みんなのBomビッチさんがこの無残な問題に対してIssueを発行してるとのことなので、今後いつ治るか気になりますね。個人的にはFirmwareUpdateを伴うかもって気がしてます。なので、Big Surサポートしてる全機種の一斉FirmwareUpdaeとCatalinaさんでMountしたらUpdateってVolumeでマウントされる問題とかも含めて治る?のかなぁ。。。とかいろいろ勝手に想定してます。
All Big Sur startup volumes are mislabeled as “EFI Boot” in the Startup Manager
https://bombich.com/de/kb/ccc5/macos-big-sur-known-issues
そうそう、これです。インストール用のボリュームが自動起動するように設定されるので、Optionキーでボリューム確認することは通常ないのですが、Optionキーを押してみたらそんな表示でした。