ようやくBig Surを入れました。Public Beta Programで現在配布されているBig Sur 11 beta 5 (20A5354i) です。Catalinaを動かしているZ390マシンの、OpenCoreとその設定が入っているESPから起動して、すんなり動きました。この記事もBig Surで書いてます。この調子ならBig Surへのアップデートも順調に行えるように思います。
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ダウンロード
Catalinaを動かしているZ390マシンをPublic Beta Programに登録し、システム環境設定のソフトウェアアップデートからダウンロードしました。デベロッパー向けにはbeta 6 (20A5364e)が既に出ているようですが、Public Betaはbeta 5のようです。ダウンロード後にインストーラが起動しますが、それは中断します。ApplicationフォルダにmacOS Big Surベータ版インストールというアプリケーションができています。
インストール用USBメモリを作る
次に32GB容量のUSBメモリを用意しました。これをフォーマットし、ここではusbという名前をつけました。ターミナルでmacOS Big Surベータ版インストールの場所にcdします。この中のContents/Resourcesの中に
% cd /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur\ Beta.app/ % cd Contents/Resources/
お馴染みのcreateinstallmediaコマンドがあります。オプションなしで起動すると、ヘルプが表示されます。
% ./createinstallmedia Usage: createinstallmedia --volume <path to volume to convert> Arguments --volume, A path to a volume that can be unmounted and erased to create the install media. --nointeraction, Erase the disk pointed to by volume without prompting for confirmation. --downloadassets, Download on-demand assets that may be required for installation. Example: createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled This tool must be run as root.
downloadassetsを指定すると、インストール途中でネットにアクセスする必要がないような説明がされているので、これは使うことにします。そこで、
% sudo ./createinstallmedia --volume /Volumes/usb --downloadassets
とタイプします。これで用意したusbメモリが初期化されて、そこにBig Surのインストーラが作られます。
USBメモリから起動する
実際のMacなら、このUSBメモリで起動して、インストールをすることができます。Macでの動作を確認しました。インストール途中で再起動するときに、中間のボリュームの名前がいつもと違って「EFI」というように表示されて違和感がありました。この後で行ったhackintoshへのインストールでも後述のように、名前がおかしかったです。ベータ版なので、後に改善されると思います。
USBメモリを起動したhackintoshは、こちらで紹介したZ390マザーボードの構成です。
ESPの構成は以下です。通常は最新版のCatalinaを起動させています。
- OpenCore 0.6.0 (一般公開されている最新バージョンです)
- kext類は一般公開されている最新のもの
- 機種設定はiMac19,1
このESPから起動し、OpenCoreのメニューからBig Surインストール用USBメモリを選ぶと、インストーラが起動しました。
SSDを用意してインストール
インストール用に、余っていた64GBの2.5インチSSDを用意しました。これをUSB接続のHDDケースに入れて、USB接続しました。Big Surインストール用USBメモリで起動すると、そこからDesk Utilityを起動できるので、これを使ってSSDをAPFSでフォーマットします。フォーマットが終わったらインストーラプログラムに戻って、SSDにインストールをします。
インストール途中で再起動を求められます。NVRAMが機能していれば再起動時に選択すべきドライブがデフォルトで選択されているのですが、場合によってはOpenCoreやCloverの起動ボリューム選択画面で選択する必要があります。
最初の再起動では、macOS Installerというボリュームが見えたので、それを選択しました。これでインストールが正しく進みました。今まではBoot macOS Install from xxxxというような名前のボリュームを選ぶことになったので、少し違った様子です。
次の再起動では、さらに悩みました。Prebootというボリュームが見えていて、これを選択するのが正しかったです。従来は、PrebootはFileVaultのログイン用に使うボリュームだと思っていたのですが、今回は違うようです。
ボリュームの名前に関しては、前述のように実機でも同じようにわかりにくい不具合(実機ではEFIという名前になってました)があります。公開バージョンになれば改善されると思います。Mifjpnさんのブログに、再起動時に選択肢が現れない場合への対処法や、Prebootから改名する方法などが紹介されています。
インストール後のBig Sur起動ディスクの容量は40.05GBでした。64GB SSDで十分でした。今回使用した64GB SSDは骨董品なので180MB/sくらいしか読み取り速度が出ないのですが、最近だとこれより高速な64 GB USBメモリーが1,000円台で買えるのですね。
Big Surで起動
Prebootから起動すると、いつものような設定画面を経て、Big Surが起動します。デフォルト壁紙が、今までの写真から、カラフルな絵に変わって、新鮮な感じです。少し操作を試しましたが、特に問題はないようです。サクサクといつものように動作します。この調子ならば、例年のようにスムーズにバージョンアップが出来そうです。
おまけ:Z490では苦戦中
こうして動かしたSSDを、Z490のマシン
で動かそうとしたのですが、こちらは、OpenCoreが動いてすぐに
[EB|#LOG:EXITBS:START]
という表示で止まってしまい、起動しません。Catalinaは問題なく起動するのですが、なぜかBig Surだと起動しません。こちらのトラブル対策を試してはいるのですがまだ解決していません。メモリーマップが変わったのかなとは思ってます。
追記:Beta 6になったらZ490マシンで動くようになりました。
ご報告ありがとうございます。
私はRYZENなんですが、まだ怖くてチャレンジできていません。
Opencoreもアップデートできていないので、そろそろ手をつけなければと思ってます。
いつも参考になります。
ご報告ありがとうございます。
私はRYZENなんですが、まだ怖くてチャレンジできていません。
Opencoreもアップデートできていないので、そろそろ手をつけなければ、と思ってます。
いつも参考になります。
使っていないSSDやHDDにインストールするのが良いですね。USB接続でも十分に動きましたから。ちなみに、インストール後の容量は49GB強でした。64GBあればインストールできますので64GBのUSBメモリーでも良いかも。
MACOS BIG SUR 11.0 PUBLIC BETA #5 (20A5354I) をインストール完了のこと、お疲れ様でした。
MACOS BIG SUR 11.0 DEVELOPER BETA #6のリリースノートの中に、iMac 2020 (Intel #10世代 プロセッサー搭載)をサポートする旨の告知があったそうなので、お手元のZ490環境でのBig Surベーターで稼働する日が近いと感じます。
追記)先週後半に MACOS BIG SUR 11.0 DEVELOPER BETA #6がリリースされたので、同PUBLIC BETA #6がまもなくリリースされるだろうと、首を長くして(?)待ちぼうけ。
なるほど。Beta 6に期待したいです。
同じく、MSIのZ490 GAMING PLUSでbig surインストーラーを起動すると[EB|#LOG:EXITBS:START]で止まります。
OpenCore6.1に更新してconfigもガイド通りに設定しましたが無理でした。
環境
MSI Z490 GAMING PLUS
i5 10400F
RX5500 XT
G.SKill DDR4 3600Mhz 16gb
同じ状況ですね。進展ありましたらよろしくお願いします。