最近の構成で新旧グラボ (RX 580 vs. RX 5700) 性能を再測定

macOS Catalina 10.15.5, OpenCore 0.5.9, Z490 + 10600の構成で、再度、Radeon RX 580とRX 5700 XTのベンチマークを取り直しました。依然としてRX 580の方が高スコアでした。MacではApple特別仕様のNAVIを採用しているのですが、一般デスクトップ用GPUではドライバーが性能を発揮できないようです。Thunderbolt接続eGPUとして市販グラフィックスボードを使うユーザもいると思うので、対応してくれると良いと思います。

今までもRadeon GPUのベンチマークを紹介しました。

Z490マシンをバラックで組んでいるので、最新の環境でもう一度ベンチマークをしなおしてみました。使用した機材と構成は以下です。

  • Intel UHD Graphics 630 (おまけで測定しました)
  • AMD Radeon RX 580, Sapphire NITRO+
  • AMD Radeon RX 5700 XT, ASUSのリファレンスファン
  • macOS Catalina 10.15.5 (19F101)
  • OpenCore 0.5.9
  • ASUS ROG STRIX Z490-G GAMING (Wi-Fi)
  • Core i5-10600
  • 機種ID iMac19,1

Geekbench 5の結果は以下でした。前回の計測から、1回目の測定が良いスコアを出したので、今回は回数をあまりやっていません。ベンチを繰り返すと温度上昇してスコアが低下するのではないかと思います。以下の数値はベンチマークを2-3回実施した平均値です。

GPU OpenCL Metal
UHD 630 5020 4782
RX 580 43546 44448
RX 5700XT 41139 35489

グラフにしました。依然としてRX 580の方がベンチマークスコアが高いようです。以前の測定よりもさらに差が開いたような気がしないでもないです。ということで、RX 580がHackintoshに最適な状態はまだまだ変わらないようです。

26件のコメント

  1. bootmacosさん、興味ある記事ありがとうございます。
    2つの点で意見しますが、Windowsなどとデュアルブートされる方にはより新しいAMDは有効かと思います。
    それから私は技術的に詳細がわかってないのですがRadeonBoost.kextを導入するとベンチマークは改善するのですが、実際役立つのか、ベンチマークのみか判断が出来ず私は安定性を重視して外してます。19.15.5以降のアップデート期待ですかね?何が最善なのかわからないです。

    1. コメントありがとうございます。Windowsと併用するなら新しい方が良いですね。差もそれほどあるわけではありませんし。Apple SiliconになってもeGPUは使われると思うので、今後のアップデートには期待できると思います。

    1. Windows上での挙動を見るに、5700XTシリーズおよびRDNAシリーズは、GeForce同様にDirectXに最適化が施されているようにも感じられます。
      iPhone/iPad向けAシリーズプロセッサもApple独自の高性能GPUコアに切り替わっていますし、私としては将来的にRadeonが採用されなくなる可能性があるんじゃないかと見込んでいます。

    1. 情報ありがとうございます。
      まだ試していません。これもRadeonBoostみたいな方向なのかな。
      しばらくはRX 580で使っていく予定なのですが、5700をまた使うことになったら試してみます。

      1. 横からすみません
        テスト報告です。

        上記、「Vega56」で試してみました
        Geekbench4のOpenCLを走らせたところ「18万前後」のスコアーが出ました、、、

        測定終了後もファン全開&コイル鳴きが発生して
        残念ですが常用出来る状態ではありませんでした。

        設定はCloverで行い3種類をテスト
        1)手順4リネーム無し&agdpmod=pikera追加<Vega&580推奨手順
        2)手順4リネーム無し&agdpmod=pikera無し<作者のマシン設定
        3)手順4リネーム有り&agdpmod=pikera追加<Navi推奨手順

        環境
        Core i9 9900K
        XFX Radeon RX Vega56
        MacOS 10.14.6
        Clover 5119
        SMBIOS:iMac 19.1

  2. 10.15.5でのRX5700xtについてですが、実性能的にはMacでもベンチ以上の性能が出ているような気がします。

    ベンチマークに関しては、通常Geek5のMetalで40000程度と半分まで落ち込みますね。
    海外の有志の方が制作されたconfigリストに書き換えると、Geek5自体は本来の性能の80000程度まで出ます。(検証した所、ベンチが上がるだけでしたが)

    WindowsとHackintosh両方の環境(デュアルブート)でプレミアのレンダリング時間を計測したのですが、何故か後者の方がやや早かったです。RX580でも検証すべきなので断定は出来ないですが、
    ベンチマークは落ち込むが、性能的には大差無し。という結果でした。
    レンダリング中のGPU使用率はWin機が100%でHackintoshが20%前後 HackintoshだとFinalCutProが一番効率よくGPUを使っていました(45%程度)

    ただ、GPU性能は出ていてもHackintoshだとプレミアの編集はカクカクしてしまいますね。何かアドビ系のパッチがあったような気がしますが、、

    RX580でも検証してみたい所ですね。

  3. 最近、580から5700に載せ替えたのですが、davinci resolveのデノイズのみのノードで比較したところ、ちょうど半分の時間で書き出されました。結構タスクによって違うのかもしれません。参考までに。

  4. なるほどです。実際のタスクの実行は高速だけどベンチに反映されていないだけという状況のようですね。動画書き出しなどの重いタスクをする機会があったら比較してみます。

  5. 5700系と同様Geekbenchでスコアの出ないRadeon Ⅶで運用中ですが、RadeonBoost.kextを使うとスコアは上がるのですが、有意な性能差は実感できません。

    davinciでGPUほぼフルロード状態で2時間とかのレンダリングをしても、誤差程度の速度の違いしかないので、ベンチマークと実際のタスクの処理速度とはちょっと違うのかなと感じています。
    (LuxMarkのスコアではkextの有無でほぼ差は出ません。)

    5700系も同じような傾向なのではないかと。

  6. 私も5700XTを使っていますが、Geekbench 5では以下のようなスコアになりました。

    OpenCL Score:70454
    Metal Score:74538

    bootmacosさんの測定結果とあまりに差があるので気になりました。
    参考まで、私の環境は以下の通りです。
    ・9900K
    ・Radeon RX 5700 XT(SAPPHIRE NITRO+)
    ・macOS 10.15.5
    ・Clover 5119
    ・SMBIOS iMacPro1,1
    iGPUはBIOSで無効にしています。

  7. 情報ありがとうございます。確かにずいぶん値が違いますね。RadeonBoost.kextやベンチマークを上げる設定はされてない状態ですか?iGPUをonにしていることと、SMBIOSをiMac19,1にしているあたりが違いと言えば違いですが謎ですね。

    1. RadeonBoost.kextは使用していませんし、特別な設定もしていません。
      謎ですね。

  8. 「10.15.2にしたけどNAVIの性能は向上しませんでした」 のコメントにも記載しましたが
    khufさんと同様、私もRadeonBoost.kextは使用せずに7万強のスコアがでます。
    Davinci resolveやCaptureONEの一括書き出しなどは明らかにRX580やvega64よりも
    速く処理が終わりますので、実態の速度は確実に5700xtのほうが上だと感じます。
    編集中のプレビューもスムーズです。
    私の設定はSMBIOSはiMac19,1ですがスリープが阻害されるためiGPUはBIOSで無効にしています。
    もしかしたらiGPUの設定でスコアが落ちているのでしょうか。

    1. ども、htさん、

      ブランドは、SAPPHIRE NITRO+ Radeon RX 5700 XTでしょうか?
      SAPPHIRE系はAppleのリファレンスになってて、Video BiosのPP_PhmSoftPowerPlayTableを見に行ってるのかもっていう感じもありますね。もしも、お使いのブランドがSAPPHIREならそこが興味深いですね。。。
      トニさんとこのRadionb**stの本家の方のAMD Radeon Performance Enhanced SSDTは、“PP_PhmSoftPowerPlayTable”とかの話がでてますし、SAPPHIRE NITRO+ってオーバクロックBiosとノーマルの切り替えありますよね?RX580はありますけど5700XTもあるのかな?

      参考URL:HD6950/6970のオーバークロック上限について
      https://bluesw.at.webry.info/201104/article_6.html
      こちらのツールはレジストリ内に“PP_PhmSoftPowerPlayTable”というキーを追加し、OC上限を大幅に引き上げたり変えて保存するためのものです。動作原理はこちらに記載されていますので、よく判らんツールを使うのは嫌じゃ!って人は参考にしてみてください(ツールは上記作業を自動で一括で行ってくれるものです)。

  9. メーカーによってスコアが違うというのは興味深いですね。ちなみにうちのRX5700XTのスコアはこんなもんです。
    OpenCL:43868
    METAL:42501

    構成
    Core i7 9700K
    ASRock Radeon RX 5700 XT 8G
    MacOS 10.15.5
    Clover 5119
    SMBIOS:iMac 19.1

    リファレンスボードなんでメーカーごとの違いはないと思うんですが、どうなんでしょうね。

  10. まっくぷろさん

    おっしゃるとおりSAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 5700 XT 8Gを使用しています。
    BIOSの切り替えスイッチは3パターンあり、プライマリとセカンダリ、あとそれらを
    ソフトウェアで切り替える3つです。
    デフォルトのまま使ってますが、確認したところスイッチがソフトウェア、設定はプライマリに
    なっています。OC側ってことですかね。

    今回なんとなくSAPPHIREにしたのですが、たしかに今まで使用していたカードよりも色々と挙動が
    安定しているように思えます。

    1. ご回答ありがとうございます。

      >おっしゃるとおりSAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 5700 XT 8Gを使用しています。
      そうですか!やっぱそうだったんですね!参考になりました。
      他に RDNAのNITROの方が報告されてくると、Nitoro祭り?になりますね。。。

      私はRX580のNitroなんですけどBIOSの切り替えスイッチでNormalとOC切り替えて使ったりした時、Macでも、それっぽい挙動してたりして、あぁBios切り替えは一応Macでも効きますねぇ。えらいねぇ。。。って、思ってました。

  11. 貴重な検討ありがとうございます。

    私はRadeon VIIですが、
    OpenCL: 42321
    Metal: 62359
    となっています。

    なお、Radeon VIIを2枚挿しているのですが、それぞれの差はほとんどありませんでした。

    構成は、
    Ryzen 9 3950X
    macOS Catalina 10.15.6
    OpenCore 0.5.9
    iMacPro 1,1

  12. 皆様のコメントを読みながら調べてみました。
    Sapphireの5700/5700XTはボードにスイッチがあり、それを切り替えることによりVBIOS設定が変わります。つまり2つのBIOSを持っているということです。
    ディップスイッチをブラケット側にするとSilent Modeで、補助電源コネクタ側がPerformance Modeのようです。
    VBIOSは2つあり、https://www.techpowerup.com/でよく確認すると同じ製品に2つのVBIOSが存在します。これでパフォーマンスがどれだけ変わるか私もまだ確認できていませんが、ご参考まで。

    https://www.techpowerup.com/vgabios/213915/sapphire-rx5700xt-8192-190811
    Power Limit
    Total: 195 W
    GPU: 177 A
    SOC: 15 A

    https://www.techpowerup.com/vgabios/214054/sapphire-rx5700xt-8192-190812
    Power Limit
    Total: 180 W
    GPU: 170 A
    SOC: 14 A

  13. それでも仮想コインをマイニング(採掘)したとき、RX5700とRX580では採掘量は5700のほうが2倍近く差が出るんですよね。
    ゲーム時は5700と580はたしかにそんなに差はありません。
    Steamでベンチ測ってもそんなに差はないですね。

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