M1 ProとM1 Maxを搭載したMacBook Proの性能がとても良いらしいです。それで、同じ10コアCPUを搭載した重量級自作マシンとM1 Maxを比較しました。ベンチマークソフトはmacOS 12.0.1上でのGeekbench 5です。結果はわかっていたことですが、負けてます。
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比較対象:M1 Max
新型MacBook Proが手元にあるわけではないので、比較対象のM1 MaxスコアはGeekbenchにあるベンチマーク結果です。テンション低くてすみません。M1 MacBook Airで十分な性能ですし、それでも重いので、無印MacBookの復活を待っているところです。OSは、M1 MaxなのでmacOS Monterey 12.0.1のはずです。
Geekbench BrowserのCPUのページでMacBookPro18で検索すると、今回の新製品MacBook Proのスコアが出てきました。
18,1から18,4まであるようです。GPUのページでもMacBookPro18で検索しました。
新型MacBookProには14インチと16インチモデルがあり、それぞれバリエーションがあります。8コアCPU, 14コアGPUのProが選択が可能なのは、最下位14インチモデルだけです。Geekbenchの結果と照らし合わせると、MacBookPro18,3がこのモデルのようです。また、18,2には32コアGPUの結果のみがあり、18,1と18,4には24コアGPUの結果もあります。これから、32コアGPUのMaxのみを選べる16インチ最上位機種が18,2だと思われます。以上から、
- MacBookPro18,3は14インチ最下位モデル
- MacBookPro18,2は16インチ最上位モデル
- MacBookPro18,1とMacBook18,4は中間モデル
と推測しました。番号の並びから18,1が16インチ下位モデル、18,4が14インチ上位モデルと思われますが、両者のCPU/GPU仕様に違いがないので、Geekbenchスコアからは判断できません。
今回の比較対象は、この中から最上位モデルのMacBook18,2にしました。Apple Storeで最小構成で見積もると、以下の構成で、税込419,800円です。
- 32GBメモリ
- 1TB SSD
比較対象:Intelマシン
最上位M1マシンの挑戦を受けるのは、現在使っているIntelマシンです。M1 Maxと同じ10コアCPUです。OSも同じくmacOS Monterey 12.0.1です。GPUはRX 5700XTです。
- CPU: Intel Core i9-10900K (10コア20スレッド)
- GPU: AMD Radeon RX 5700XT
- ASRock Z590 Extreme
- macOS Monterey 12.0.1, OpenCore 0.7.5
これをもとに、MacBook Proと同等の自作機を考えると、以下のような見積もりになると思います。RX 5700XTは新品での入手困難なので、入手可能でほぼ同等性能と言われるRX 6600XTにしました。macOS 12.1からサポートされます。
合計価格は税込281,336円です。MacBook Proよりは安いですが、差額14万円くらいです。割合では3分の2くらいでしょうか。グラフィックスカードの高騰が痛いですね。ノートとデスクトップの違いがありますので、大きくて重くて持ち運べなくてバッテリ無しですが、画面は大きいです。
CPU性能比較
M1無印の時からCPU性能はとても良かったのですが、10コアになってさらに強力になってました。10コアとは言っても、フルスペックのコアは8コアだけなので、10コア全部がフルスペックのインテルCPUも頑張るのではと期待していたのですが、以下のような結果です。M1 Maxのスコアは、Geekbenchのサイトにある最近の測定値3点を選んで平均しました。10900Kのスコアも3回の平均です。
シングルでは、M1無印の頃から負けてましたが、それを引き継いだ性能なので、完敗です。コア数が増えたのでマルチも負けました。M1 Maxの方が、シングルで30%、マルチで15%高性能です。大きなCPUクーラーで冷却している10800Kと、ノート筐体のM1 Maxというハンディを考えると、圧倒的な性能差と言えます。
Geekbenchによると、このマルチ性能に勝てるIntel Macは、iMac Pro最上位(18コア)か、Mac Pro 16コアモデル以上だけのようです。
GPU性能比較
インテルのiGPUは、CPUチップの片隅に載せてもらったおまけのようなiGPUという印象でした。M1だって大したことないだろうと思ってました。比較相手の5700XTは、長さ30cm近い拡張カードに搭載された大きなチップのGPUです。電力も冷却も十分なので、圧勝かと思いました。しかし以下のように、Open CLのスコアは5700XTが17%ほど勝っているものの、Metalのスコアは2%負けてます。これもそれぞれ3回の平均です。2%は誤差と言えますが、数回測っても逆転するのは1〜2回程度でした。
Open CLでM1 Maxが負けているのは、多分AppleがOpen CLに力を入れていないからではないかと思います。一方で、Appleが提唱しているMetalに対しては十分な最適化が施されていて、M1のハードウェア性能をとことん引き出したスコアが出たのではないかと思います。ということで、Open CLでは勝てたけど、Metalでは僅差で負けという結果でした。RX 6900XTだとこの3倍近いスコアが出るとコメントで紹介されていましたので、6900XTなら圧勝できるかもしれません。
まとめ
Intelの10コアCPUと、M1 Maxを比較しました。M1はGeekbenchからもらってきたスコアなので、手抜きです。CPU性能はM1が良いです。Radeon RX 5700XTと比較したグラフィクス性能では、MetalスコアでM1 Maxが僅差で高性能でした。
大変参考になりました。2年前に、ご教授いただいてi9-9900Kでハッキントッシュ を組ませていただきました。
そして、ただいまM1 MAX 出荷待ちです。
いつかくるだろうと5年くらい前から思っていたアップルCPU搭載Macですが、ハッキントッシュ が負けたとかそういう話すら意味がないくらい、パーソナルコンピューターの世界の革命的、画期的、躍進的な進化をアップルがやったと思っています。
個人的には、ジョブズ亡き後のアップルの最大の出来事なのではないかと。
まさに、久しぶりに宇宙に衝撃を与えたという感じがしますね。
でもちょっと心配なのは、サーマルスロットリングが働いて、結局ヘビーな作業を実際にはこなせないとかになりそうなこと。
今、MacBook Pro2019のi9-9900使ってますが、全くスコア通りの働きはできません。
M1はそこがかなり改善されていそうなので期待していますが。
2年前にハッキントッシュを組んだのは、MacProが全然発表にならなかったこと、MacMini2018のi7 6コアが期待を大きく下回り、全く遅かったこと。(40万もしたのにすぐ売りました。)
やっとMacが、Appleが好転してきた感じがします。
長文失礼しました。
今まで68000, PowerPC, Intelと、他社に依存したCPUの性能が頭打ちになって困ってたのが、ようやく自力で解決できる状況になったという感じでしょうか。
自作の方が割安だね。
同じ値段で組まないと何のための比較って感じだよ笑
おまけに少し古いパーツって笑
数年後に最新cpuとm1比べてみるんだよね?
で、今度はmacが負けるとか言っちゃうの笑?
それがmac系サイト&動画の手法なのは内緒です、笑。インテルとかのcpuは1年で3,40パーは性能上がるんで2年前だと60パーは超えてないと話になりませんよね。
M1 Pro/Maxで魅力を感じるのはノートゆえの可搬性 😉
あとノートとして見た時は物理キーや各種インターフェースの復活かな.
出先で据え置き高性能Noteが必要な人には歓迎されるのだろうけど,
かなりユーザーが限られますよね.もちろん誰がどう使ってもよいのですが…
Windowsでプレイするようにゲームをする筐体でもないし,
ここまでの性能は要らないから,1kg以下で2,3日バッテリーが保つような
20万円位のマシンが欲しいな.iPadはキーボードを付けると重くなってしまう.
ノートよりも今回のマシンの性能をある程度踏襲したMac miniの発売と
その価格の方が気になります.
miniには期待したいですね。現行の無印M1でも良いから筐体を作り直して欲しいです。開けると中身がスカスカなのは、いかにも手抜きなので。5.25インチ光学ドライブを収納する前提で設計された筐体をいまだに使っていることは別にいいのですが、使い続けるなら、その分何か(CPU直結より遅くても良いので、SSDとかメモリスロットなど)詰めておいてほしいと思います。
M1 Maxしかしすごい性能ですね。
ラップトップでここまでの性能が必要かどうかは人によるんでしょうけど、4k動画の編集もサクサクっていう話ですし、高画素の写真や4k(8kも?)動画を出先でいじるっていう用途には最適なのかなと思います。
大容量ストレージだけハブで自宅に置いておけば自宅作業も事足りる気もするし、自宅Hackintosh+出先
Mac Book Pro(intel)っていう運用をしている身としては心動かされます笑。一台に統合できれば予算的にも非現実的でもないし。。。
12世代のintel CPUがフルスペックで動けばロマン的には楽しそうなんですけどコアの構造的にAppleが採用しない限りは難しいですかね。
おつかれさまです。
WIn機はFPSではやっぱりRTX3000代入れたくなっちゃうだろうし、いじくりがいのあるBSD-DarwinとしてはmacOSやXCODEは楽しいけどね。Winのプログラミング環境の作成はかなり大変ですからねぇ。
最高ベンチ競うのも面白いけど、日頃使うのに12-genの性能を限定するのはめんどいでしょうねぇ。
だとすると、Linux環境がやっぱり、ひもなくて、らくちんだろうなぁ。
12-genとかでMac-Pro出ればいいけど、そのつもりはなさそうだしねぇ・・・