OpenCore 0.7.4から0.7.5に更新

OpenCoreの0.7.5が公開されたので0.7.4からアップデートしました。大きな変更は無いので、0.7.4のconfig.plistがそのまま動きます。

0.7.5をダウンロードする

公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。

OpenCore 0.7.5とmacOS 12.0.1で動作確認している手元のマシンは以下です。また、kext類はKext Updaterを使って最新版に入れ替えてあります。

  • ASRock Z590 Extreme + 10900K + Radeon 5700 XT + macOS Monterey 12.0.1

.efiファイルを差し替える

更新するためには、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。入れ替えるべきファイルは、いつもの通り以下です。

  • EFI/BOOT/BOOTX64.efi
  • EFI/OC/OpenCore.efi
  • EFI/OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efiとOpenRuntime.efi
  • EFI/OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efi

ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので変更不要です。

config.plistを更新する

現在のconfig.plistをconfig_old.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、古いconfig.plistの項目をコピーする方針で、新しいconfig.plistを作りました。

config.plistで設定する項目にほとんど変更はありませんでした。

  • Booter/Quirks/にResizeAppleGpuBarsが追加されてました。デフォルト値が-1で、この機能は無効になります。BIOSでResizable BAR (Base Address Register)の設定を有効にすると、WindowsではRadeon RX 6000シリーズの性能が上がるらしいです。でもmacOSはこの機能をサポートしていなくて、有効にするとクラッシュする可能性があるとのことです。これに対応するQuirkです。BIOSで設定しない限りは問題なさそうなので、無効にすることとし、-1にしました。
  • UEFI/Quirks/にResizeGpuBarsが追加されていまいた。Resizable BARに関係した設定です。デフォルトの-1にして無効にしました。

追加項目はデフォルトのままにしましたので、0.7.4のconfig.plistをそのまま使っているのと同じです。これで、0.7.4から0.7.5に移行できました。

3件のコメント

  1. お疲れ様です。
    There is a new feature for RX6800 cards “Resizable Pci Bar” which can be set in BIOS and improve performance for Windows.
    But macOS can crash as the feature is not supported. This Quirk permits you to set this feature in BIOS for Windows but set safe value for macOS.
    ですから、WindowsようにTweak Toolか何かあるけど、デフォルト以外にすると、MacOSだと動かないんだろうかなと、勝手に想像しています。
    持ってる方の情報が欲しいですねぇ。

  2. 情報ありがとうございます。Resizable BARはBIOSの設定で有効にできて、WindowsではRadeon RX 6000シリーズの性能が上がるけど、

    https://ascii.jp/elem/000/004/036/4036051/

    macOSでは対応していないのでクラッシュする可能性があるので、そのことへ対応するQuirkということなのですね。本文を更新しておきます。

  3.  あれから、BIOSを少し見てみたところ、ASUS PRIME H370でもAbove Decoding 4Gの下に、Re-Size Bar Supportが隠れていました。Above Decoding 4GをDisableにするのは、MMIOのマッピングに関係があったんですね。PCI規格ではすでに決まっていたようです。
     Windowsでは、RX-570で連続したMMIOアドレスがとれるようになり、DirectX12で2%程度ですが、Flame Rateが上がるようです。(RX6800ほどではありません)
     ReSizeBarによる、GPUのPCIメモリの広範囲化とHackintosh
    https://mifmif.mydns.jp/alpha/?p=2276
     まあまあ大事そうなので、スレッドも立てますね。

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