Catalinaから始まったApple Arcadeを使ってみました。一月600円でゲームが楽しめるサブスクリプションサービスです。Hackintoshでも問題なくプレイできました。
Table of Contents
Apple Arcadeの良いところ
昔のゲーム機のように、ゲームが買取式だった頃は、買ってみたらつまらなかったという状況に陥りがちでした。一方で現代のスマホゲームで一般的な、のめり込んだ人から課金する方式では、高額課金を恐れて熱くなれない側面もあります。どんなゲームも定額で試せて、自分が楽しめるゲームを探せるサブスクリプション方式は、良いアイディアだと思います。またApple Arcadeの月額600円という料金はお得なのではないかと思います。
Catalinaで一番期待していたのがApple Arcadeです。macOSを愛する立場からしたら、iOSと同じゲームがmacOSで動作する点が最高に素晴らしいです。追加料金も不要です。また、iOSマシンとmacOSマシン間で、ゲーム進捗状況がある程度同期されるようです。Windowsをインストールしてゲームをするのが自作PCの一つの使い道でしたが、Apple Arcadeの登場で、ゲームのためにmacOSを使うことのメリットがようやく生まれたと思います。
利用してみた
ゲームはヘタレなのでちゃんとしたレビューはできません。超大作という感じのタイトルはあまり無いような気がします。でもAppleが管理しているだけあってどれも完成度は高く、お洒落な画面と効果音の作品が多いです。Mini MortorwaysというSim Cityみたいな街づくりゲームが面白かったです。家と勤務先が現れるので、その間を道路でつないで、通勤自動車を円滑に流すのが目的です。短いターンで終わってしまうので、空き時間で気軽に楽しめました。
調べてみると同じ会社からMini Metoroというタイトルで、地下鉄路線を設計する同様なゲームがSteamで発売されています。980円です。macOS版のSteamでも動くようです。Mini Mortorwaysはその会社の新作のようです。Steamから出ていたら、同程度の値付けになっていたと思われます。単体で買うなら買取980円の方が得かもしれませんが、この手のゲームを継続していくつか試したい場合にはApple Arcadeの方がお得な気がします。今までmacOS用ゲームプラットフォームとしてはSteamが頑張っていました。でも、Windows, Linux, macOSで展開できるSteamと、iOSとmacOSで展開できるApple Arcadeを比較すると、後者も負けていないと思います。Appleのことなので、一つコードを書けば、iOSとmacOSの両方で動く仕掛けを用意しているはずです。なので今後は開発者が、macOS版SteamからApple Arcadeに移行していくかもしれないです。今後の品揃えに期待したいです。
Hackintoshで動かす
Appleのサーバで提供されるサービスですので、App StoreやiCloudなどと同じように注意してHackintoshを設定する必要があると思います。ただ、iMessageでの設定ほど厳格ではないような気がします。いずれにしても、iMessageが動く程度のしっかりした設定を行なった方が良いと思います。こちらをご覧ください。
EULAに反してOSを使わせていただいているので、エコシステムの養分になってお礼をしていきたいと思います。macOSユーザが増えることでエコシステムが栄えることになれば、今後も黙認し続けてくれるかもしれないです。
まとめ
Apple ArcadeはHackintoshで問題なく動きます。画面の動きも、実機と同様です。iOSのアプリがmacOSで動くのは面白い体験です。でもiOSとmacOSはほとんど同じものですので、親和性が高いのは当然です。Windows 8でモバイルとの統合を強行して失敗したMicrosoftと違って、Appleは順当に統合を進めているようです。次はiOSアプリがmacOSで動くようになるかもしれないです。
かつてジョブスはOSを統合しないと言っていたかと思いますが、今のAppleはその遺志は継がない様に見えますね。面白みのないOSやハードを作り続けているのもその証左でしょうか。残念なことです。
アプリのバイナリーレベルでの共通化とか、APIの統合は進めるけど、UIは統合しないのではと期待してます。