OpenCore 0.6.3から0.6.4に更新

OpenCoreの0.6.4が公開されたので0.6.3からアップデートしました。config.plistの変更点は少ないですが、PlayChimet項目がbool型からstring型に変更されてます。なので今までのconfig.plistではエラーが出るようです。

0.6.4をダウンロードする

公式のダウンロードページは以下です。Kext Updater.appがダウンロードしてくれる内容を使っても良いです。

.efiファイルを差し替える

更新するためには、今までと同様に、X64の方のフォルダの中身を、現用のファイルと入れ替えます。前回と同様、入れ替えるべきファイルは以下でした。

  • EFI/BOOT/BOOTX64.efi
  • EFI/OC/OpenCore.efi
  • EFI/OC/Bootstrap/Bootstrap.efi
  • EFI/OC/Driversの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenCanopy.efiとOpenRuntime.efi
  • EFI/OC/Toolsの中のうち、現在使用しているもの:手元のマシンでは、OpenShell.efi

ACPIとKextsは、OpenCoreの範疇では無いので、変更不要です。

config.plistを更新する

現在のconfig.plistをconfig_063.plistと改名し、配布パッケージに入っているsample.plistをコピーして持ってきて、これをconfig.plistにしました。PlistEDPlusを使って、双方を開いて、比較しながら新しいconfig.plistを作りました。

気付いた変更点は以下です。

  • Booter/Patchが追加されていました。Itemが1個有りますが、sample.plistではenabled=falseなので機能はしていないようです。
  • Booter/QuirksにAllowRelocationBlockが追加されてます。これもfalseなので影響はないようです。「relocation blockからmacOSを起動する」という指定らしいです。カーネルを読み込むメモリが足りないときに使えるようです。起動に問題なければfalseで良いようです。
  • Misc/SecurityにBlacklistAppleUpdateが追加されてsample.plistではtrueになってます。デフォルトはfalseです。Apple周辺ファームウェアのアップデートを試みないように設定します。Big Surで、NVRAMでこれを設定できない場合のために設けられました。Big Surならtrueでも良いと思いました。
  • Misc/SecurityのBootProtectがsample.plistではNoneになってます。以前のsample.plistではBootstrapでした。bootloader persistence を提供する機能らしいです。新しいサンプルに従ってNoneを試したところ、一応起動するのですがESPがマウントできない問題が発生しました。再起動ではokでした。なのでBootstrapに戻しました。
  • UEFI/Audio/PlayChimeがstring型のAutoになってます。今まではbool型のfalseにしてましたが、それではエラーが出るようです。string型のAuto, Enabled, Disabledから選びます。起動音を使ってないのでDisabledにしました。

いずれも大きな変更ではなさそうです。でも、PlayChimeのフォーマットが変更されたことには、対応が必要です。以上の設定で、0.6.3から0.6.4に移行できました。