新Mac Proと勝負する

新Mac Proが供給され始めたので、Geekbenchのベンチマークサイトにスコアが上がるようになりました。最下位モデルは8コア16スレッドのXeon W-3223を搭載しています。これにならGeekbenchのスコアで9900Kが勝てるようです。

Mac Proと自作hackintoshで勝負

新Mac Proのベンチマークスコアが、紹介されています。(日本語の記事はこちらなどにあります。)

それによると、最下位8コアモデルのマルチコアスコアが7606くらい、16コアモデルが14285程度のようです。また、8コアMac Proは、8コアiMac Proや9900K搭載の8コアiMacに負けているようです。勝負しても虚しいだけなのですが、自作hackintoshと比較しました。ベンチマークしたのは、9900Kを使った自作

と9600Kを使った自作です。

それぞれでGeekbench 5を3-4回動かし、シングルコア値が一番良かったスコアを比較に使いました。シングルコアとマルチコアのベンチマーク結果は以下です。Mac Proのスコアは、上記の元記事からいただきました。シングルスコアは、コア数少なめで設計してある9900K, 9600Kの方が、Xeonよりも優れています。

Single-core Multi-core
Mac Pro 16 cores 1104 14285
Mac Pro 12 cores 1090 11599
9900K hackintosh 1360 8317
Mac Pro 8 cores 1008 7606
9600K hackintosh 1178 5601

一方で、Multi-coreの数値を比較すると以下のグラフになりました。

コア数の多いMac Proの性能は圧倒的です。でも、コア数の一番少ないMac Pro 8コアにならば、9900K搭載自作hackintoshは勝てました。元記事では、9900K搭載のiMacも比較対象になっていますが、同程度のスコアになっていて、Mac Pro 8コアを上回っています。9900K自作PCは、RX 580搭載の場合、税込20万円以内で組めると思います。これに対して8コアMac Pro(こちらもRX 580相当を搭載)は税別で599,800円、税込ならば66万円くらいします。3倍以上の差がありますので、自作hackintoshのコスパは圧倒的です。とはいえ、開封動画を見るとMac Proの作りは素晴らしいです。高いだけに贅沢な作りがされています。

一方、9600Kは、コア数が6なのでやはり厳しいです。(シングルコアならばどのMac Proよりもハイスコアです。)でも9600Kで普通のコンピュータ作業は全く快適なので、これくらいのスコアを出すもジューラー型MacがApple製品の選択肢に無いことが残念です。iMacからディスプレイを外したデスクトップ、もしくは、Mac miniとMac Proの中間のディスプレイ無しデスクトップの選択肢として、hackintoshの存在価値は大きいと思います。