AMDのNaviグラフィックスがmacOS 10.15.1からサポートされたものの性能が引き出せないでいました。先週 (2019/12/11) 10.15.2がリリースされたので、改善されると期待しましたが変化なしでした。
Radeon RX580と5700XTの比較
進捗無しの記事です、すみません。AMDの新しいNaviアーキテクチャグラフィックスはmacOS 10.15.1から標準サポートされて、OOBで動きます。RX 580などのPolarisアーキテクチャ製品の後継として期待していました。でも、macOS上でのRadeon RX580と5700XTの性能を比較したところ、あまり差がなくて残念でした。
この時使ったmacOSは10.15.1でした。10.15.1のリリース後に、NaviアーキテクチャGPUを搭載したMacBook Proが発売されました。なので、10.15.2になれば、ドライバーが改善されて性能が向上するのではと期待していました。でも実測したところ、10.15.1と10.15.2で性能差はありませんでした。残念でした。
上のグラフは、電源投入直後にGeekbendh 5で5回計測したスコアの最大値です。実際の測定値は、以下です。
10.15.1-OpenCL | 10.15.1-Metal | 10.15.2-OpenCL | 10.15.2-Metal | |
580 | 47807 | 49600 | 47132 | 49624 |
5700XT | 51988 | 41266 | 51170 | 42244 |
MacBook Proに搭載されているのは、実はPro 5300MとPro 5500Mという型番のGPUです。モバイル用のGPUで、市販されていません。先日、5500 XTというグラフィックスカードが発売されました。番号が同じなので、もしかしたら性能を引き出せているのかも知れないです。でもお手頃価格で入手できる旧型のRX 580の方がハードウェア仕様は上なので、微妙なところですね。しばらくはRX 580/590がHackintoshに最適な状態は変わらない気がします。
Mac Proでも同様の結果
先日発売されたMac Proに、Radeon RX 5700XT, Radeon VII, Radeon, Radeon RX Vega 64のリファレンスモデルを装着してGeekbench 5のスコアを測ってくれている動画がありました。
これによると、それぞれのリファレンスモデルの
- Radeon RX 5700XTのMetalのスコアは42905
- Radeon VII, RadeonのMetalのスコアは45885
- Radeon RX Vega 64のOpenCLのスコアは57841
だそうです。今回と、前回の測定とほぼ同様のようです。実機でも、市販のカードだとこのくらいなのですね。