これは古い情報です。10.16 Catalina以降のmacOSのためのグラフィックスカードについてはこちらをご覧ください。
Hackintosh自作に適したグラフィックスカードを紹介します。macOS 10.14 Mojave以降のmacOSでHackintoshする人向けに情報をまとめました。10.13以前のmacOSの情報を含む詳しい経緯は、以下をご覧ください。10.13.4から10.13.6の情報はこちらをご覧ください。
10.13.3以前の情報はこちらをご覧ください。
Catalinaを前提とした場合の情報はこちらをご覧ください。
結論としては、AMDのRadeon RX 560/570/580/590、Radeon VII、VEGA 56/64がおすすめです。
AMDグラフィックス
10.14以降のmacOSでは、AMDグラフィックスがお薦めです。AMD Radeon RX 470/480/560/570/580/590およびVEGA 56/64の4モデルならば取り付けるだけでそのまま動きます。10.13.4からThunderbolt 3接続の外付けGPUボックスがmacOSで正式にサポートされたからです。
AppleはeGPUで使うカードをいくつか推薦しています。また、eGPUボックスを実際に開発しているSonnetも推奨AMD GPUを発表しています。これらを使えば、簡単にHackintoshできるので、お勧めです。このうち、Pro WXシリーズは高価なので一般的なHackintoshからは除外できるかもしれません。なので実質的には、
- AMD Radeon RX 560, RX 570, RX 580, RX 590
- AMD Radeon RX Vega 56, RX Vega 64
廃盤製品を中古から探しても良いなら
- AMD Radeon RX 470, RX 480
も候補になります。
Vegaでは搭載空冷ファンのコントロールが効かず最大スピードになるという報告もあります。それも直せたという報告もありますので、対応可能なようです。 一般的な自作PCの世界では、AMDの製品は、NVIDIAと比較して上位機種の性能、性能あたりの消費電力で未だに劣っていると言われています。ただ、これはWindowsで使うことを前提にした話です。macOSで使う場合、AMDはOSで正式にサポートされているアーキテクチャなので、色々と最適化されています。例えば、Final Cut Pro Xなどを使って性能比較すると、同じ性能ランクのNVIDIAよりも良いスコアを出します。
(広告) AmazonでRX560/570/580/590
(広告) Yahoo!ショッピングでRadeon
(広告) 楽天でRX560/570/580/590
NVIDIAグラフィックス
NvidiaはmacOS用のドライバを供給してくれていたため、多くの製品がmacOSで動きました。ただMojaveでは手こずっているようです。Appleの認可が得られないため遅れていると噂されています。Mojaveが出てから間も無く3ヶ月になりますが、まだドライバが出る気配がありません。そのため、残念ながら現行のNvidia GPUはMojaveで動きません。
Keplerアーキテクチャとそれ以前の古いカードは、Nvidiaのドライバを入れなくてもmacOSの標準ドライバだけで動きます。なのでMojaveでも動きます。Keplerアーキテクチャの代表的なモデルは以下です。
- GTX780Ti
- GTX780
- GTX770
- GTX760
- GTX680
- GTX670
- GTX660
- GTX650Ti
- GTX650
- GTX640
macOSの標準ドライバだけで動く古いNVDIAカードはたくさんあります。例えば以下のような製品が手に入るなら、安価に使えるようです。
- nvidia gt 9400
- nvidia gt 9500
- nvidia gt 210
- nvidia gt 220
- nvidia gt 9600
- nvidia gt 240
- nvidia gts 250
- nvidia gt 610
- nvidia gt 630
- nvidia gt 640
- nvidia gt 710
- nvidia gt 730
ただしHigh Sierra以降では、Keplerは動くけど、それより古いFermiは動かなかったという報告があるようです。あまり古いものは避けて、Keplerのモデルにしておいたほうが無難かもしれません。できるだけ安く探すとなるとGT 710とかGT 730あたりでしょうか。
Intel CPU内蔵GPU
MacintoshでIntel CPU内蔵GPU (iGPU) を使っている機種は多数あります。これらと同じGPUは問題なく使用できると考えて良いです。純正Macで採用されていないIntel GPUも、近いモデルならば動くことがあります。 MojaveからはMetal対応のGPUのみがサポートされるようになります。Sandy Bridge以前のIntel CPU内蔵GPUは、Metalに対応していません。Ivy Bridge以降のCPUならば大丈夫です。ちなみにMojaveをサポートしているiMacとMac mini 2018が搭載しているデスクトップ向けIntel HD Graphicsは
- Intel HD Graphics 4000
- Intel HD Graphics 5000
- Intel HD Graphics 6000
- Intel HD Graphics 530
- Intel HD Graphics 630
- Intel UHD Graphics 630
です。Intel UHD GraphicsはMojaveからサポートされています。 ただCPU内蔵グラフィックスは、 時々画面が乱れるとか、スリープからの復帰に失敗してハングするなどの問題も報告されています。互換性のあるPCIeのグラフィックスカードの方が安定しています。もともと、Intelのデスクトップ用CPUの内蔵GPUはモバイル用に比べて非力です。トラブルに遭遇したら「モバイル機種に負けるようなグラフィックスは使わない」と考えてPCIeグラフィックスカードを検討するのが良いと思います。