macOSをインストールする方法をご紹介してきたのですが、多数の記事に分散してしまっています。そこで、10.14 Mojaveをインストールするための参考になる関連記事へのポインタをまとめた総集編を作りました。より新しい10.15を対象とした情報は以下をご覧ください。
古い10.13を対象とした情報は、以下をご覧ください。
目次
手順の概要を把握する
こちらは9TO5MacのライターのJeffさんのビデオです。テンポよく紹介されていますので、全体の流れを確認するのに良いと思います。High Sierra時代のビデオですが、ほぼ変わらないので参考にしてください。
macOSインストールのアプローチはたくさんありますが、一番おすすめなのは、Cloverを使ってバニラなインストールをすることだと思います。そのことを説明しています。
ハードウェアを用意する
Hackintoshを作るためには、互換性のあるハードウェアを自由に選んで組み合わせられる自作PCが、問題が少なく楽です。ノートPCなども可能ではありますが、上級者向けだと思います。以下では、第9世代CPUであるCoffee Lake-S Refreshで作った自作PCにMojaveをインストールする手順を書いておきましたので、参考にしてください。
CPUは、最新の第9世代Coffee Lake-S Refreshが良いと思います。Macで採用されている最新CPUは第8世代です。例えば最新Mac miniでは、モバイル版ではありますが、第8世代CPUが使われています。ピンが半田付け方式なだけで、デスクトップの第8世代Coffee Lake-Sと同じCPUですので、第8世代Coffee Lake-Sでも良いでしょう。インテルは現在、CPUの量産体制に問題があり、第8世代もローエンドモデルを中心にまだ現役ですので、入手は容易です。
そうすると、マザーボードは、CPUに合わせて370もしくは390チップセット搭載マザーボードを選ぶことになります。ただ、これもわざわざ古いマザーボードを選ぶ理由はないので390チップセットが良いと思います。
MojaveではNVIDIAのweb driverがサポートされなくなってしまいました。なので、グラフィックスカードはAMDしか選択肢はありません。Web driverが不要な古いNVIDIAなら使えますが、古い製品をこれから調達することもないと思います。詳しくは以下を参考にしてください。
無線アダプタ、SSD, そのほかのパーツについても紹介しておきました。
マザーボードのBIOS/UEFIを設定する
インストール先のコンピュータを組み上げたら、macOSが稼働するようにBIOS/UEFIを設定しておきます。この設定が間違っていると、それだけで起動しない場合もあります。
必要なソフトウェアを入手する
Hackintoshするには、macOS本体以外にオープンソースで有志が開発しているソフトウェアがいくつか必要です。必要なソフトウェアの名前で検索すれば、大抵の場合、ダウンロード先が見つかります。オープンソースのソフトウェアは、オリジナルを作った人の他に、いろいろな人がソースコードを引き継いで分岐(フォーク)して、開発を行なっている場合もあります。中には元祖の開発者が放置して、開発が止まっていることもあります。なので、検索して、現在一番活発に利用されているバージョンを使うのが良いです。ということで、古いハウツー情報のダウンロード先から入手するよりも、検索をして探すのがおすすめです。
Clover EFI bootloaderとefiドライバー
“Clover EFI bootloader”で検索します。以下が本家かと思われます。
https://sourceforge.net/projects/cloverefiboot/
こちらでも最新版が配布されています。
Cloverをダウンロードすると、インストーラ、efiドライバ、テーマファイルなども一緒に入手できます。
kext類
FakeSMCをはじめとしたkext (カーネル拡張)が必要です。名前で検索します。例えば、FakeSMC.kextならば、”FakeSMC.kext”で検索すると、こちらで入手可能なことがわかります。
RehabMan / OS-X-FakeSMC-kozlek / Downloads — Bitbucket
こちらで紹介したKext Updaterを使うと、kextやCloverを個別にダウンロードすることもできます。こまめに更新されているので、最新版を確実に入手することができます。
Mac上で導入用のUSBメモリを作る
次に、macOSを入手して、インストール用のUSBメモリを作ります。これは実際のMacで作業します。ついでに、実際のMacでこのUSBメモリが起動することを確認しておきましょう。次に、インストール対象のマシンで起動できるように、Cloverのインストールと設定も行っておきます。
Mac上でmacOSドライブを作る
冒頭で示した動画を含めて、多くのガイドではMac上で導入用のUSBメモリを作る方法を紹介しています。でも、最近では、本物のMacやHackintoshなどのmacOSが動くマシン(以下、親マシンと書きます)上でmacOSドライブを作る方が楽な気がしてきました。特にMojaveになったあたりから、createinstallmediaで作ったUSBメモリーからインストールしようとすると途中で止まってしまうことが時々あります。他のドライブを外したりすると解決することもありましたが、親マシンでインストールした方が確実です。
そこで、Hackintoshで使おうとするSATA SSDドライブ、mSATA SSDカード、M.2 SSDカードなどを、直接、もしくは、USB外付けHDDケースに入れて、親マシンに接続します。これをGUIDパーティションマップでフォーマットします。パーティションのフォーマットはHFS+でも良いですが、インストール時にAPFSに変更されるので、最初からAPFSで良いかと思います。
次にmacOSにインストーラを使ってmacOSを入れます。このドライブでちゃんと起動することを確かめておけば、問題を切り分けることができて楽です。以下の記事では、この方法でインストールしましたので参考にしてください。
macOSのインストール途中で、何度か再起動することがあります。親マシンがHackintoshの場合は、インストール途中のCloverの起動画面で、”Boot macOS Install from (インストール先のボリューム名)”という項目を選びます。
Cloverとkextを入れる
親マシンで起動できるmacOSディスクが出来上がったら、親マシンに接続したまま、Cloverをインストールします。Cloverインストールの手順はこちらにも書いてあります。
config.plistの例を示して、説明しました。
config.plistの中でも、機種を設定するSMBIOSセクションの記述は重要です。その部分を説明したのがこの記事です。
config.plistの解説では、Corpnewtさんのバニラガイドが簡潔で良いと覆います。「Coffee Lakeマシンのためのconfig.plistの作り方」のページを以下で紹介しています。
Cloverをインストールしたら、次にkext類をESPの部分に入れます。kextについてはいくつかの記事で解説しましたが、こちらが簡潔かもしれません。
macOS環境を整える
以上の設定で、とりあえずの起動が行えることを目指します。それができたら、さらに、グラフィックスカード、Ethernet, サウンドの設定をします。以下の記事が参考になるかと思います。